翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.

通訳者の実力判断は如何に?

2件のコメント

一昨日の通訳ネタの記事に頂いたコメントを拝読して、色々と考えさせられました。自戒の念を込め、恥を忍んで記事にしてみます。

通訳者さんの実力はどのように判断しているのか?

翻訳の場合はトライアルをし、また、実際に業務として翻訳して頂いた成果物をチェックする事である程度リアルタイムに実力を把握することが可能です。では、通訳はどうなの?…と考えてみると、はて?困った…と思うのです。

仕事の成果物を見る機会は全くなく、頼みはクライアントの評価のみ。
契約前の判断は、英語力は英検だのTOEIC等の情報や過去の職歴など。

じゃ、通訳力は??

通訳学校に行ったとか、通訳業務経験で判断するのみしかないように思う。

一体、通訳も扱う翻訳会社さんは、どのように実力判断をされているのだろうか?

作成者: Terry Saito

二足の草鞋を履く実務翻訳者です。某社で翻訳コーディネーター、社内翻訳者をやっていました。 詳細は、以下のURLよりどうぞ。 https://terrysaito.com/about/

通訳者の実力判断は如何に?」への2件のフィードバック

  1. 先日のコメントからの続きになるかも知れませんが、こちらに書きますね。

    パナガイド無しがわかっているなら「電話通訳だから逐次通訳」はほぼデフォルトです。なので、指定していなくても「同通の勢いで…」はやっぱりおかしいでしょうね。

    実力評価については、通訳エージェントが頼りにしているのはやはり経験値みたいです。スキルチェックするところもたまにありますが、Terryさん書いているように、通訳スキルだけでやっていける職業では有りませんから、どれだけ途切れず仕事ができているか、同じお客様のリピートがあるかというのは一応の目安にはなるようですよ。一方、TOEIC、英検の有無、通訳学校経験は個人的に判断材料としては役に立たないと感じています。

    しかし、「履歴書に現れる経験値」が「いつも」正しい通訳者の実力判断につながるとは私は考えていません。なぜなら「通訳エージェントが派遣先の会社に対して「今回の通訳はいかがでしたか?」的なフォローしかしていないからです。日本人は波風たてることを嫌うため、終わってしまった案件にたとえ満足していなくても、用が足りていれば「問題ありません。」で済ます傾向にあります。

    他の通訳者さんとも話したことがありますが、やはり「エージェントはクレームが付かなければOK、くらいの認識しかしていないよね…自発的にお客様の評価を聞いて回っているところはまだ優良エージェントかも?」ということでした。

    んー回答になってないですね(^^;

    • 宮原さん、コメントをありがとうございます。
      身の引き締まる思いで拝読しています。

      そもそもが、うちで取り扱う通訳案件に同通はないのでした(笑)。

      実力評価に関する話、本当に感謝です。実市場の実際がどうなのか、その一角を知ることができただけでも、私にとっては大きな収穫です。情報を頂けて本当に感謝です。

      > TOEIC、英検の有無、通訳学校経験は個人的に判断材料としては役に立たないと感じています。

      なんだか翻訳の世界とも似ていますね。実績偏重にならざるを得ないかな…。

      依頼元の感想聞きはやっているものの、単純なる「問題ありません」となるのはやむを得ないのでしょう。また、全くその言語が分からない依頼元なら、例えおかしな通訳がされていても気づかず、問題なし…と言う結果になる可能性がありますね。また、細かな話を聞いたとして、細かく正しく評価ができる依頼元はかなり限られると思いますから。

      結局のところ、契約前段階で通訳トライアルのような事を実施して判断するか、実際の通訳案件に立ちあって実力を判断するかしか無さそうだな、と言うのが私の現段階での考えです。

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