翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.

道具に溺れるクライアント

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およそ一年前、あるソースクライアントが翻訳支援ソフトを導入し、それに追従して(せざるを得ず)、弊社も同じソフトを導入した。

以来、このクライアントから依頼される多くの案件が、翻訳支援ソフトによるものとなった。

しかし、彼らの依頼案件を見ていて、私は常に大きな疑問を感じている。

盲目に使い過ぎてはいまいか?

概ねマニュアル類への適用は私も納得するのだが、同じ翻訳メモリを使ってプレゼン資料まで依頼してくる。何もかも同じ翻訳メモリ??

もう、絶望的に気に入らない訳文がプレゼン資料に並ぶ訳だが、本当にこんなものでいいのか?と心配になる。

タイトルがだらだら長い文章。全てがだらだら長い文章。プレゼン資料として有り得ない。

中には意味が不明な訳文も出るので、申し送りと推奨訳をつけて納めても、「弊社のxx会議で決めた用語なので」とそのままにされる。

翻訳支援ソフトの使い方を間違えてる例。

道具を盲目に信じてはいけない。目的と特性を良く理解して使うべき。

そう言う強い信念なくして使う事は、色々なリスクを生む事になる。

自戒の念を込めて。

作成者: Terry Saito

二足の草鞋を履く実務翻訳者です。某社で翻訳コーディネーター、社内翻訳者をやっていました。 詳細は、以下のURLよりどうぞ。 https://terrysaito.com/about/

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