翻訳横丁の裏路地

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派遣会社も翻訳の世間認識に悩む

先日の翻訳祭の際、講演直後にご挨拶頂いた派遣会社の方の名刺を拝見したら、通訳・翻訳グループなるタイトルが目に飛び込んできた。

え?、通訳や翻訳に特化したセクションを持っているってこと?

そうだとの事。凄い事だと素直に思った。

10年位前、当時の仕事で派遣会社複数社とお付き合いがあった。でも、そんな部署を持っている派遣会社は一社もなかった。

通訳・翻訳の人材を派遣する上で、一体、何を基準に人材選定をしているのか?

昔、派遣されてきた派遣社員の皆さんに聞いてみたことがある。でも、概ね何もないか、あっても文法テスト(学校のテストみたいなもの)があるくらいらしい。つまり、英語の資格とかTOEICのスコアに頼った選定が主流だったようだ。

それが、お声掛け頂いた派遣会社さんは、それ専門の部署を持ち、翻訳会社さんの協力を得て、翻訳力の確認をやっていると言う。(実はこの派遣会社さんとも昔付き合いがあったが、当時はやっていなかった筈。)

昔の状況しか知らない私は大いに感動して、是非、続けて欲しいですとお話をしたら、こんな返事が返ってきた。

なかなか、その意義を理解して頂けない…と。社内的にも派遣先企業さんに対しても…と言う事らしい。そして、存続が危ぶまれてるとかいないとか。

こんなところにも、翻訳に対する世間的認識が影を落としている。

私が昔の仕事をやっているとしたら、間違いなく、この派遣会社さんを使うだろう。ちなみに、他の会社さんには、そういうセクションを持っているところはないと、仰っていた。

とても正しいアプローチなのに評価されない。

なんとも釈然としない思いだった。

作成者: Terry Saito

某社翻訳部門の中の人です。 詳細は、以下のURLよりどうぞ。 https://terrysaito.com/about/

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