競争力強化、効率向上、品質向上など様々な理由で、翻訳作業を改善するツールを購入、もしくは自作して使用するのは、至極当然なアプローチだと思います。ましてや新興国の翻訳会社や翻訳者が台頭し、競争が激化している現状ではむしろ積極的に活用を考えるべきだと思います。
その使用は使用者の責任において自由であり、生産性と品質を上げた事により得られた余剰リソースを、別の生産行為(翻訳行為)に投入するとか、販売推進に投入するとかして収益アップへ繋げていく。
翻訳支援ツールもそう言った目的において有効なツールで、導入されている翻訳者さんも多いようです。
ところが、そう言う翻訳者さん達の自助努力を、ツール使用をエージェントが知るや否や、コスト下げを要求して搾取してるケースがあるようで、同じエージェントの立場として怒りを覚えました。
これは、エージェントが投資なしにその投資効果を得ようとしている訳で、搾取以外の何物でもないと思います。そのような意識を持ち発言をするエージェントは、ブラックリストに載せても良いくらいではないでしょうか?
ツール使用によって得られる効果をコストと言う形で求めるならば、エージェントがツールを購入(投資)し、翻訳者の同意の元に供給し、使用して貰うのが本来の姿だと思います。
不本意なコスト下げ要求に遭遇しない為にも、ツールの使用は明かさない(笑)。また、使用の痕跡は残さないように注意を払いたいものです。