翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.

構え過ぎずに付加価値

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毎朝立ち寄るセブンイレブンで、熱い缶コーヒーに冷えたヨーグルトドリンク、そして菓子パンをひとつ買うのが習慣になっている。

概ね店員から「お袋をおわけしますか?」と聞かれるのだが、もったいないので最初から「袋は一緒でいいです」と聞かれる前に申し伝えている。

さて、あなたならこれらの三品をどう袋詰めしますか?

そのセブンイレブンには、その時間帯、三名の店員がいて、二人はアラサーと思わしき男性二人、そして四〜五十代の女性がひとり。この三人の対応の違いが接客業における「気遣い」の大切さを感じさせられる。

ひょっとすると店長?なのかもしれないその女性の詰め方は、温かい飲み物と冷たい飲み物をくっつけて並べて入れ、その横に菓子パンを入れる。いつもそうで、今朝もそうだった。

一方、茶髪でいちばん若そうな男性は、日頃から見ていても動きに無駄がなく、計算された動作をしているのが伝わってくる。何しろ動作が美しい。その男性の詰め方は「ふたつのドリンクの間に菓子パンを挟み込む」形だった。お分かりの通り、温かい飲み物と冷たい飲み物がお互い影響して冷めたり温まったりしないように菓子パンを断熱材のように使ったのだ。

このふたりの違いは、個人の意識の差から生まれたものだが、サービスという意味で大きな違いを生み出している。掛かる工数に全く差はなく、サービスとして大きな差を生み出している。

こういう些細な気遣いで付加価値を高められることは、意外と多いかもしれないと感じた。自分の身の周りを少し気を配って見直してみたい。

作成者: Terry Saito

二足の草鞋を履く実務翻訳者です。某社で翻訳コーディネーター、社内翻訳者をやっていました。 詳細は、以下のURLよりどうぞ。 https://terrysaito.com/about/

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