翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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メルカリで辞書探し

フリマアプリで有名なメルカリ「mercari」ですが、私はあまりオークションサイトとかこういうフリマ系サイトは利用しないので、名前を聞いたことはあったけど、利用したことはありませんでした。

最近、携帯用テキスト入力マシンとして HP200LX を復活させようと中古市場を探しているのですが、なかなかモノが見つかりません。そこで、オークションサイトや、このメルカリに目を付けて調べてみれば、これが結構安価で質の良いものが手に入る様子。

ならば、我々が日頃から欲しいと思っている「EPWING形式の辞書とかあるのでは?」と「辞書」や「辞典」のキーワードで検索してみれば、結構なお宝が引っ掛かる。Dayfiler X10001 がとんでもない安値で出ていたりする。紙の辞書も、あまり使い込んでいない新品同様のものが出品されている。

メルカリの出品者層を想像すれば、我々のようにバリバリに辞書を使うという層よりも、昔、何かのきっかけで購入したけど、そのままタンスの肥やしになっていたとか、引っ越しを機会に不要物を整理していたら、あら?こんなものが?出てきたとか、そういう類いのものが多いと想像されるので、比較的安価で質のいいものが出てくるのでしょう。

なので、ちょくちょくチェックする価値はありそうですよ。

メルカリ検索「辞書,辞典」

取引でトラブルが発生する可能性もあるので、その辺りのリスクは考えながら利用すると良いと思います。私は早速辞書を1つ、オーダーしてみました。

 


翻訳事典2018年度版

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1月27日に、アルクの「翻訳事典2018年度版」が発売されました。この2018年度版は、私には秘蔵版に匹敵するほど内容満載で、手にして驚いてしまいました。

ページを開いた途端に「特別企画 柴田先生、翻訳を語る」が目に飛び込んできます。なんと、柴田元幸さんの記事が巻頭から読めるという、このありがたさ。(会場の写真には、後ろ姿に知っている方が多数(笑))
そして、その次に「特別企画・セミナーレポート」で「訳例で読み解くノンフィクション翻訳」という村井章子さんのセミナー記事です。これは昨年8月に開催されたJTFセミナーの内容で、私も参加しましたが、この内容が活字で読めるというありがたさ。このふたつの記事でも充分に価値を感じる一冊なのに、その後に実川元子さんの特別インタビュー記事、そして「翻訳フォーラム・シンポジウムレポート」が続くのです。シンポジウムレポートを活字で読めることの幸せ(笑)。

これは、買って損のない一冊ですね。

「翻訳者になりたい人のための8つのドア」は、これから翻訳を目指す方には参考になる特集記事だと思います。ちなみに今回、Door4の「発注者(エージェント、出版社、制作会社)とどう付き合うか?」で記事を執筆させていただきました。もちろん記事は一般論であり、「何をどこまで言っていいのか」はそれぞれの関係性によるところが大きいですが、少なくとも互いがビジネスパートナーという意識の上で、個人事業者として考えるべきこととして書いてみました。

しかし、知っている方の名前が多いのも、特徴の一冊かも?(笑)

是非、お買い求めください。

 


翻訳というおしごと

著者の実川元子さんがご自身のブログ「Glamorous Life」で紹介されましたので、私のブログでもご紹介させていただきます。

翻訳というおしごと」 実川元子著

どういう本なのか?は実川さんのブログ記事を読んでいただくのが一番宜しいと思います。その記事に書かれているとおり、私もインタビューしていただいたひとりでして、その時の話の内容をこの本でいくつか取り上げていただいています。

有名な翻訳者さん達の名前の中に私の名前を見るのは、どうも心が落ち着きませんが、本当に光栄なことだなぁと感じています。もし店頭で見掛けましたら、手にとって見てみてくださいね。


通訳翻訳ジャーナル2016年10月号

イカロス出版の「通訳翻訳ジャーナル2016年10月号」が発売になりました。

今号では「コーディネーターが語り合う 売れっ子になれる人、なれない人」で、翻訳コーディネータ対談に参加させていただきました。また、「翻訳者の適性チェックリスト」を執筆させていただきました。

翻訳コーディネータ対談は、とても刺激的な経験でした。コーディネータになって8年以上経ちますが、他社の方達とこういうテーマで話をしたのは初めてです。対談は、若い女性の中におじさんひとりという構成で、申し訳ないような感じでしたが、年齢に関係なく、同じ仕事をし同じ悩みを抱える同志という気持ちになりました。

適性チェックリストは、最初、大した手間は掛からないだろうと思っていたのですが、取り掛かってみれば、これが結構大変。翻訳者に求められるものをカテゴライズして、それぞれに重み付けをし、そしてそれぞれのカテゴリー別に設問を作りました。

世間的に少しずれた設問に感じるかもしれませんね。ここまで求められるのか?と感じるかもしれません。でも、これから翻訳を目指す者という縛りで書いたので、この程度で済んでいます。駆け出し翻訳者をターゲットにすると、もっともっと項目を増やさないと追いつかない(笑)

今回は、いろいろと楽しい時間を持たせていただきました。イカロス出版社様に感謝いたします。


1件のコメント

翻訳コーディネーター対談

7月某日、ある出版社の企画で翻訳コーディネーターの方々と対談する機会を得ました。翻訳会社の中にいると、なかなか他社の現場の方々とお話しする機会はありませんので、とても興味深い対談でした。

対談の中身については、その業界誌が発売されたら読んでいただくとして、私が興味深かったのは、会社は違えど同じ立場にある方達が同じような経験をして同じような考えを持っていることです。特に記憶に残ったのは以下の二点かもしれません。

  • 翻訳を依頼し続けたい翻訳者、依頼しなくなる翻訳者は、みんなほぼ同じ視点で判断していること
  • 「量」と「質」が天秤に掛けられていて「商用品質」がやはり存在すること

前者の詳細は誌面になると思うので、後者に関して簡単に書くと、顧客の翻訳に対する要求品質(または期待される品質)のレベルは様々で、案件によってはコストや納期が優先されるケースがやはりあるということです。

対談の趣旨が違うので、その部分を掘り下げることはできませんでしたが、個人的にはそこを詳しく聞いてみたいですね。そもそも基準を作ることが困難だと思うものの、最低保証ラインをどこに設定しているのか、発生するアンマッチにどう事前対処しているのか、また、事後対処しているのかなど、運用の仕方を聞いてみたいと思いました。

納期優先案件の場合、モグラたたき的な事後対処より、事前対処が絶対に大切です。限られた時間の中で事後処理に時間を割くくらいなら、事前処理に時間を割いて充分な準備をした方が最終的な翻訳品質は高いものになります。

そもそも、翻訳品質の根幹となる部分を翻訳者の翻訳品質に依存している以上、案件に関係なく事前準備は常に重要なのです。後処理で工数を要するリライトに時間が割けない案件は、質の良い一次翻訳を得ることが必要不可欠となるので、さらに踏み込んだ事前準備が大切となります。その辺り、どんな風に対処しているのか、いろんな翻訳会社の考え方を聞いてみたいですね。