翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


2017年を振り返る

早いもので2017年も暮れようとしていますね。思い返してみると、今年は自己コントロールが思うにならない年だったような気がします。追い立てられるように走らされた、そんな年でした。さて、今年を振り返ってみましょう。

翻訳品質保証体系と翻訳チェック、そしてWildLight

私の一年を1文でまとめると、こんな感じになるかな。本業では、昨年より明らかに翻訳に関わる機会が増え、翻訳、翻訳チェックなどの実務に携わることができました。また、以前から考えていた翻訳品質保証体系を構築する上でのひとつの方法をまとめることができたのは大きな成果です(翻訳祭のミニ講演でお話ししたものが、その断片です。)

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参考資料という厄介なもの

昨年の翻訳祭セッションでも少し触れた「参考資料」の取り扱いについて。

クライアントや翻訳会社から、ポンと渡されて、その量も紙一枚のものから、本か?と思うほどの大量のものまで、内容も分量もさまざま。時には翻訳原稿にまったく関係のないものが混ざっていたりすることもあります。

挙げ句には、納品した翻訳物に対して「参考資料に合ってない」と怒られたり、「参考資料なんだから、そのまま写すなよ」とクレームを貰ったり、一体、どうして欲しいの?と憤慨した方も多いのではないでしょうか。

参考資料を受け取った翻訳会社(や翻訳者)が、まずすべきことは、受け取った資料が「翻訳指示」なのか単純なる「参考情報」なのかを明確にすることです。そもそも「参考資料」という言葉、特に「参考」という言葉にみんなが惑わされ、資料の位置付けを定義して合意しないまま翻訳作業に入っているところが問題です。

参考資料には概ね以下の3つの目的を持って提供されていると思います。 続きを読む