翻訳者さんへ仕事を依頼する際、毎回、ディスカウントを要求する翻訳会社があるそうだ。
これ、どういう意味に捉えるべきでしょうね?
双方の合意に基づいて設定された単価があるにも関わらず、毎回値下げを要求するというのは、実質的な単価下げと同じです。
慢性的にディスカウントを要求する翻訳会社は、翻訳者の仕事の質などまったく無視だということでしょう。「あなたの仕事を評価なんかしません」ということではないでしょうか?どんなに良い品質の翻訳を納めようとも、フットワークよく対応しようとも、それらの仕事は価値が無く、値引きに値すると言ってるのでしょう。
そういう翻訳会社の頭の中は「あわよくば安く仕入れてやろう」という考えで一杯なのでしょう。頼まれると断れない、気の弱い翻訳者を食いものにしようという魂胆なのかもしれません。もし、翻訳会社の経営者が部下に対して、毎回のディスカウント要求を指示しているとしたら、なんともお粗末な理念を持った経営者だろう?ということになります。そんな会社と継続的に取引するのは、避けた方がいいでしょう。
昔、以下のような記事を書きました。
相手との関係やプロジェクトによって対応が変わることもありますが、そういうったものが無いのであれば、むやみやたらに値引きするものではありません。値引き要求に対して妥当性のある説明もなく、頻繁にディスカウントを要求する翻訳会社は、何かがおかしいのです。そういう値引き要求に安易に乗らず、きっぱりと拒否しましょう。その対応によっては、継続した取引は考え直した方がいいでしょう。