翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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翻訳勉強会 十人十色&SKITコラボ しんハムさんセミナービデオ公開

大変お待たせを致しました。

11月26日に行われた翻訳勉強会「十人十色」と関西通翻勉強会「SKIT」の初のコラボセミナービデオが完成しましたので公開いたします。

セミナーテーマ:「生き残り戦略~その2:価値ある翻訳者になりたいよね」
講演者:小林晋也さん

 


WildLight 説明セミナー終了

昨日、11月9日に㈱翻訳センターの会議室をお借りして、初めての「WildLight 説明セミナー」を行いました。

そもそも、拙作のワードアドインマクロ「WildLight」を積極的に広めるという発想は全くないのですが、知り合いになった某社のチェッカーさん達と話しをしていて、翻訳物のチェックに WildLight を使用しているとお話ししたら興味を示されたのが、今回のセミナーを開催したきっかけです。

今回の参加者は、インハウスのチェッカーさんや翻訳者さんをメインとした6名でした。

基本的には、辞書への記述の仕方と、それによる動作をデモンストレーションでお見せする形で、以下のような内容をお話しさせて頂きました。

  • WildLightの設計思想と概略機能
  • インストール方法とアップデート方法
  • ワイルドカードって、何?
  • 翻訳チェックへの応用
    1. スペルミス
      (スペルチェッカーで引っ掛からないスペルミスチェック。サンプル辞書を提供)
    2. 数字の転記ミスチェック
      (原文と訳文に色づけして数のチェックし易くする。サンプル辞書を提供)
    3. 文法ミスチェック
      (考え方のみ説明)
    4. スタイルガイドチェック
      (JTF日本語スタイルガイドを例に説明。サンプル辞書を提供)
    5. 用語適用チェック
      (考え方のみ説明)
  • 文書加工/翻訳準備への応用
    1. 用語集用の用語抜き
      (漢字・カタカナの単語をワード・エクセルへ抜き出す。サンプル辞書を提供)
    2. 蛍光ペン/色付き文字のみの文字カウント
      (蛍光ペンが付いているもののみ/ある特定のフォント色のもののみを文字カウント。サンプル辞書を提供)
    3. 自分の単価を入れて文字カウントさせ、自動で見積り計算
      (サンプル辞書を提供)
    4. 全角を半角へ変換。半角を全角へ変換。
      (英数字、カタカナを例に説明。サンプル辞書を提供)
  • 用語置換
    1. ワイルドカードを使った部署名変換
      (漢数字、全角数字、半角数字混在文書で一律変換。サンプル辞書を提供)

ご参加頂きました皆様、慣れない説明で色々とトラブルもあり、分かり辛かったところも多々あったと思いますが、辛抱強くお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。今後も要望を頂ければ説明会を開くというスタンスで進めて行きます。


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【8月24日】UST放送「知っとこ!こういう翻訳会社」

UST放送「知っとこ!こういう翻訳会社」

とても久し振りのUSTREAM放送を以下の日程で行います。

日時:8月24日(土) 午後10時〜(最長2時間)

USTREAMチャンネル:翻訳横丁の裏路地

今回の放送内容は、7月17日に掲載した「【アンケート】こんな翻訳会社がいた!?」へ、色々な翻訳者さんから回答をいただきました。回答総数は40。具体的な事例ばかりを紹介いただきましたので、これらを取り上げつつ、一体、フリーランス翻訳者はどのように対応したらいいのか?という事を考察していきたいと思います。

今回、USTREAMを使用する目的は、番組と視聴者の間で Twitter を介していろいろな意見交換を行うためです。是非、Twitter から番組へ参加ください。

Twitter ハッシュタグ #usterry です。ツイートにこのタグを付けて質問、コメントを発信して下さい。


【過去ログ】日本語の出来ない日本人

私の過去のブログから:

2009/2/6

翻訳者の方々の日本語読解能力には頭の下がる思いです。

そもそもが原稿の日本語文章が、とても理解できる代物でない事が多いですね。

自己の責任回避を意識して、直接的表現は避け回りくどい言い方になっていたり、文字間や行間を想像力と知識を駆使しながら補完して理解を試みても、意図が明確にならないものだったり…。意味を理解したつもりで意訳すれば、間違ったときのブレが大きくなり痛手が大きい。そうすると直訳的な訳に終始する事になり、日本語と同じ分けのわからぬ訳文になってしまう。

最近、前任者から引き継ぎ、私が英訳を担当している案件の日本語には毎回悩まされる。海外企業とやりとりする電子メールの本文の英訳なのだが、本当にわけわかめ…なのだ。

「現在、弊社ではAAAという製品を製造しています。…かくかくしかじか…よって、現在、弊社ではAAAという製品を製造していません。」

Σ( ̄□ ̄;)えっ?

どっちなのよ?

「現在」は製造してんの?してないの?

ε=( ̄。 ̄ )

ヘ(´Д`)ヘ ヤレヤレ

きっと最初の「現在」が不要なんでしょうね。それに「製品を製造しています」は、「製品を持っています」の意味なのでしょう。真逆な情報を「現在」という同じ時間軸で言っている…書いた人は日本人?と疑いたくなります(笑)。経験的に、論理性の低い文章を書く人に営業畑の人が多いと思っていますが、この方も営業の方。ある意味、くち八丁で切り抜ける事を要求される仕事なのかもしれないので、前後関係の論理的繋がりよりも、空間を埋める為の言葉の羅列が大切で、その感覚から、意味不明な文章が多くなってしまうのかもしれませんね。

難解な日本語に対するアプローチも、翻訳者でまちまちです。文章の論理的間違いをズバリと指摘して下さる方や、コンテキストの理解の為に質問してくる方、はたまた、やっつけで直訳してくる方(笑)。納期までの時間的余裕度にもよりますが、当然、質としては前者の方がいいですし、訳者に対する信頼感が上がります。

原稿の日本語の質も永遠のテーマですねぇ


【過去ログ】エセ翻訳者

私の昔のブログから:

2009/1/20

最近手掛けた仕事で、本当に

<(;^ -^) マイッタ…

と感じてしまった案件があった。

いつも仕事を戴くお得意先の課長さんから、「ある技術マニュアルの英訳を内製していたのだけど、納期に間に合わなさそうなので、日本語で残っているところの英訳をお願いしたい」…と依頼を受けた。

それに加えて…「既に英訳されているところのチェックもして欲しい」と…

ほぇ!?ネイティブチェック?

…と勇んだものの、話をよーく聞いてみれば…

決してネイティブチェックなんて重いものではなく、ちょいと英語の出来を見てくれる?ってノリのようす。

今までそんな事を頼まれた事がなかったので、どこまでチェックすればいいのか?と悩んだのだけど、日頃お世話になっている課長さんからの依頼なので、結局、引き受ける事にした。

つまりは、私がいつもやってるチェッカーとしての仕事をそのままやれば良い様子。

でね…

納期が非常に短かったので、取り敢えず、英訳が必要な箇所を「既に英訳されてるところを参考にしてね」と翻訳者に依頼を掛けてから、英訳済の部分をチェックし始めたわけ…

ん!?なに言ってんだかわかんない…
(日本語原文を見る)
あぁ…そういう意味か…これ、解釈間違ってるし、冗長な英語だなあ…
げ…これ、口語だよ…
うわぁ…これ、完全な誤訳だっ!…
ふぅ…直訳だわ

2頁程チェックしたところで文面は赤、赤、赤…

( -o-)=з はぁ…

こりゃ、偉いものをしょい込んでしまったかも…と考えているところに、英訳を依頼した翻訳者の方からメールが入り、既に英訳された部分の英語が酷く、「参考にするのは危険」と連絡が入る。

うちの長老に見せると「なんじゃ?こりゃ…断ったら?」…と冷たい言葉を頂戴する。翻訳者さんと電話連絡を取って対処を決め、今度は依頼元の課長さんと相談。修正まで入れると時間がかなり掛かりそうなので、納期の延長と費用負担を了解戴く。

さて、私がこの記事でお伝えしたかったのはここからのお話。

勝手知ったる他人の台所事情に探りを入れてみれば、この英訳を担当したのは、依頼元の部署で働く「翻訳派遣社員」。少々年齢をお召しの男性で、海外勤務の経験を持っていて、英語にかなりの自信をお持ちの方とか…。何しろ、その職場で開催する国際会議の通訳者の英語を、傍でチクチク指摘して、通訳者を怒らせたというツワモノらしい…。そんな方なので、依頼元の人達は彼の仕事に文句も言えない状況のようで、持て余している様子が垣間見られる。

そういう背景情報を頭に入れた後に、彼の訳文を読むと色々な事が見えてくる

海外駐在員が社内文書で使うにはOKな英語だけど、口語だろうが文語だろうが、どんな文体がいいかなど無視して、とにかく「英語になっていれば良い」という「意識」が見えてくる。まぁ、表現悪く言えば、彼は「英語を知ってるだけで翻訳を知らない」翻訳者だと思われると言うこと。

私の中では、こういう方は「エセ翻訳者」もしくは「なんちゃって翻訳者」と呼んでいる(笑)

世間一般の意識が「英語が出来れば翻訳が出来る」という考えで大勢を占めているところは、致し方ないが、翻訳者を派遣する派遣会社がそういう意識しか持っていないところに大きな問題がある。翻訳会社は人材の職務経歴と英語力で判断して派遣先に「翻訳者」を派遣して来ているようだが、これではハッキリ言って、不十分だと私は思う。

世間的に認められ、客観的に翻訳の実力を計るものが未だないのも問題だが、せめて翻訳の実力を把握した上で、翻訳派遣社員登録すべきだろう。

こういう質の低い翻訳者の供給が、翻訳というものへの世間的な認識を低くしているし、翻訳コストの低迷に繋がっているのではないだろうか?