以前、ChotTTSというフリーウェアを公開しましたが、これはGoogle Chromeブラウザで動作するWebアプリ版です。Webアプリという性質上、単純にテキストを貼付けて発話させることしかできませんので「遊び」に使う程度しか使い道はないかもしれません。
ChotTTS は、入力した文章を 発音辞書(正規表現置換)で補正してから、ブラウザの音声合成(TTS)で読み上げる ブラウザ完結の軽量ツールです。インストール不要で、HTMLを開くだけで動作します。
以下のWebフォルダにある「ChotTTS.html」をダウンロードして、任意のローカルストレージに保存し、ダブルクリックして開くだけで利用できます。
BOX共有フォルダ
https://app.box.com/s/brb4smy5b5d6snu7fvrgjbp5zh1agd5v
1. 動作環境
- 対応ブラウザ:Chrome / Edge 推奨(他でも動くことはあります)
- 必要機能:Web Speech API(speechSynthesis)
- 音声(Voice)や言語は OS/ブラウザにインストールされている音声に依存します
→ 環境によって表示されるVoice数や品質が違います
2. 画面構成
メイン画面
- 発話テキスト:読み上げたい文章の入力欄
- 辞書を適用(チェック):ONで辞書置換を有効化
- 言語(voices から抽出):利用可能な言語一覧
- 音声(Voice):選べる音声一覧(言語フィルタに従う)
- 話速 / ピッチ / 音量:スライダー + 数値入力
- 読み上げ分割:長文が止まりやすい環境用の保険
- ボタン:Speak / Pause / Resume / Stop
- 辞書編集:辞書画面を開く
辞書編集画面
- 追加エリア:検索語(正規表現)/置換語/+追加/選択を削除
- テーブル:選択/有効/順序(↑↓)/検索語/置換語
- エクスポート/インポート(TSV)
3. 基本の使い方(最短手順)
- 発話テキストに文章を入力
- 必要なら 辞書を適用をON
- 言語と Voiceを選ぶ(任意)
- 話速・ピッチ・音量を調整(任意)
- ▶ Speak を押す
止めたいとき:■ Stop
一時停止:⏸ Pause → 再開:⏵ Resume
4. 言語とVoiceの選び方
- 言語プルダウンは、現在取得できたVoiceの
lang(例:ja-JP,en-US)から作られます - AUTO:Voiceの言語を優先して読み上げ(Voice未選択ならブラウザ既定)
- ある言語が出ない場合:
- その言語のTTS音声が OS に入っていない/ブラウザが提供していない可能性が高いです
5. 話速・ピッチ・音量
- 話速(Rate):0.5 ~ 2.0
- ピッチ(Pitch):0.0 ~ 2.0
- 音量(Volume):0.0 ~ 1.0
スライダーと数値は連動します。数値を直接入力してもOK。
6. 長文が途中で止まる場合(読み上げ分割)
環境によっては、長文を一気に喋らせると途中停止・無音になることがあります。
その対策が 読み上げ分割です。
- 推奨:約240文字ごと
- 分割は「句読点・改行」を優先して切ります
7. 発音辞書(正規表現置換)の使い方
7.1 仕組み
- 「検索語(正規表現)」にマッチした部分を「置換語」に変換してから読み上げます
- 上から順に適用されます(最長一致などはしません)
7.2 追加
- 辞書編集を開く
- 「検索語(正規表現)」と「置換語」を入力
- +追加
※追加したルールは上に積まれます(先に適用されます)
7.3 有効/無効
- 各行の「有効」チェックでON/OFFできます
7.4 順序変更(↑↓)
- ↑:上へ移動(優先度UP)
- ↓:下へ移動(優先度DOWN)
7.5 削除
- 削除したい行に「選択」チェック
- 選択を削除
8. インポート / エクスポート(TSV)
8.1 エクスポート
- **エクスポート(TSV)**で辞書をファイルに保存できます
- TSV形式:
- 1行 = 1ルール
検索語<TAB>置換語
8.2 インポート
- **インポート(TSV)**でTSVを読み込みます
- インポートすると、基本的に 現在の辞書は読み込んだ内容で置き換えになります
9. 便利機能
- クリア:入力テキストを削除
- 辞書適用後プレビュー:辞書を適用した結果が表示されます
(読み上げ前に「想定どおり置換されたか」をチェックできます)
10. 保存・データの扱い
- 設定(話速・ピッチ・音量・選択Voice等)と辞書は、ブラウザの localStorage に保存されます
- つまり:
- 同じPC・同じブラウザなら次回も保持されます
- ブラウザのサイトデータ削除等で消えます
- 入力テキストも設定として保持される仕様です(不要ならクリアしてください)
11. 制限事項(重要)
11.1 音声を「音声ファイルとして保存」
- ブラウザ標準の
speechSynthesisだけでは、生成音声を直接WAV/MP3として取り出すのが難しいです
(録音やクラウドTTSなど別アプローチが必要)
11.2 正規表現の注意
- 重い正規表現(バックトラッキングが激しい)を入れるとブラウザが固まります
- これは仕様というより「正規表現の性質」なので、運用で回避してください
12. トラブルシューティング
Voiceが0件/少ない
- 少し待ってください(ブラウザがVoiceを遅延ロードする場合があります)
- それでもダメなら:
- OSに音声が入っていない
- そのブラウザがその音声を提供していない
のどちらかです
読み上げが途中で止まる
- 「読み上げ分割」を 約240文字または 約180文字へ
辞書が効かない
- 「辞書を適用」がOFFになっていないか確認
- 辞書画面の「辞書状態: エラー」が出ていないか確認
→ エラーのあるルールはスキップされます
一部の単語だけ変な発音になる
- その単語を辞書で「読みやすいカナ」などに置換するのが確実です
13. TIPS
- ブックマークしておくと、次回からはブックマークからアプリを呼び出せるようになり、便利です。