翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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配送に日本郵便は避けて欲しい

さすがにガッカリしたので、書き記しておきたい。

Amazonマーケットプレイスを使って、別居する子どもへプレゼントを送付したのだが、まったく配送されることなく、出品者へ返送されてしまった。

たまたまGWが挟まったのもあり、こちらも配送状況を確認していなかったので事態の把握が遅れたのだが、Amazonで調べると「配送業者:日本郵便」となっていたので、日本郵便の追跡サービスで調べてみると「あて所が不明のため」「差出人に返送」となっていた。

どういうことか?と取扱郵便局へ電話をしてみた(これ、電話した側が60秒に10円支払わなきゃならないシステムだという)。すると、電話に出た担当から「宛先情報に不備があるなどの問題で返送処理がされた。着荷時に直ぐにそう判断がされている」という趣旨の説明を受けた。

あぁ、なるほど、出品者が宛先住所を間違ったのね?と思ったのだが、しかし、Amazonの情報を電子的に利用せずに、まさか手書き?と、どうも釈然としない。

仕方なく、Amazonから出品者へ問合せをする。が、反応無し。2〜3度問い合わせても反応無し。「これはやらかしたかも?」と思ったら、返信メールが迷惑メール扱いになっていた。ごめんなさいごめんなさい。

返信メールを読むと、かなり細かな対応をしてくれる出品者さんで、再送しても同じ問題が起こってはマズいと、日本郵便へ返送理由を問合せてくれていた。それによると日本郵便の回答は「送付先には、別の人が住んでいる」「【居住お問い合わせ】という白いハガキを投函したが、期限内に返答がないので返送した」という趣旨の内容だったそうだ。ちなみに、子どもに確認したが、そのようなハガキは郵便ポストに入っていなかった。

私が受けた説明との違いに、まず驚くのだが、しかしなぜ、他の宅配業者では今まで問題なく配送されているのに、日本郵便だと配送されないのだろうか?

きっと、日本郵便は荷物の配送も、手紙やハガキなどと同じ郵便物扱いなんだろう。前住人が転居・転送届を出しているとしたら、当然、住人が変わっていることを認識できる。で、自分達の知らない住人には荷物は届けないよ、住んでるかどうかを【居住お問い合わせ】ハガキで確認させて貰ってからじゃないと配送しないよ…ってことなんだろう。(でも、封書やハガキの類は普通に配達されているのに、なぜ??)

これ、日本郵便の担当者が手抜きして配送しなくてもバレないシステムなのではないのか。ハガキ1枚にすべては託される。意地悪く言えば、投函して無くても投函したと言えば、内部的にはOKなのだから。

日本郵便を使った荷物の受け取りは、以前からいろいろと問題を経験していて、不在通知がなくて、知らないうちに送り主に返送され双方がビックリなんてことも、ときどきあった。

他の配送業者でこんなことが問題になったことは一度も無い。ほぼ、どの配送業者も、不在通知を入れたあとで再配達のお願いをしていなくても、近くを通るときに配達してくれるからだ。日本郵便は、不在通知を入れたら放置なので、この辺りの対応に差が出てしまうのだろう。

配送業者も人手不足で、送付側もやむを得ず日本郵便を使っているところがあるのだろうが、多少コスト高になってもいいので、他の配送業者を使って欲しいとつくづく思う。

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PDF原稿と紙原稿

翻訳依頼を請ける際、原稿がPDFファイルの場合がありますよね。Office系アプリケーションから出力されたPDFだったり、印刷された文書をスキャンしたPDFだったり、最近は減りましたが手書き文書のスキャンPDFなんてこともあります。

さて、こういう原稿を受け取ったとき、皆さんはどう対処しているのでしょう?

まずは、翻訳を行える電子データへ変換する作業が必要になりますよね。ところがPDF次第で、変換したデータの出来が大きく違ってきて、原稿ファイル作成まで多くの作業工数を必要とします。私は Acrobat を利用してワードファイルへ変換していますが、なかなかうまくいきません。段組された文書は概ねぐちゃぐちゃになります。不要な改行があちこちに入り、文字間にも意味不明なスペースが入るなど多くの修正を必要とします。私は、拙作のWildLightを使ったり、ワードの置換機能を使ったり、あとはコピペを駆使しながらこれらを修正しています。

さて、これは本来、誰の仕事でしょうか?

そう、翻訳会社の仕事です。そもそも翻訳単価には、そのような付帯作業費用は(契約にもよるが)含まれていないからです。翻訳者にPDFファイルをそのまま原稿として送付してきた場合、「PDFを翻訳可能な原稿へ変換する」作業費もちゃんと交渉/請求しましょう

現代の翻訳は、翻訳原稿が翻訳可能な電子データであることを前提として、翻訳会社や翻訳者の仕事が組み立てられています。翻訳を行う中でいろいろなツールを使ったり、品質保証のためにツールを使っていますが、それらを可能にしているのは原稿が電子データだからです。つまり、PDF原稿や紙原稿は、通常の工程では処理できない原稿形態ですから、通常の翻訳案件より費用が掛かるのです。ちなみに私のところでは、クライアントに対し、上記の説明とともに「PDF原稿費」という原稿変換作業費を請求するようにしています。これはカスタマーエデュケーションする上で取り入れた方法のひとつです。

クライアントは、OfficeファイルだろうがPDFファイルだろうが、翻訳に掛かる工数は変わらないと考えているケースがほとんどで、原版のOfficeファイルがあるのに、何も考えずにPDFファイルを送ってくる。「作業がやりやすいのでOfficeファイルを」と要求しても、彼らには切迫感がないので(調べる手間を渋って)素直に対応してくれないのです。そこで、必要な作業費を明確に請求するようにしたのです。それ以来、クライアントはPDFの元となったOfficeファイルを社内で調べ、Officeファイルを提供してくれるように変わってきました。

正統な作業費を請求することは、顧客(クライアント・翻訳会社)に正しい知識を持って貰う上でも大切なこと(値引きをするとしても、その項目は明確に請求書上に残しておくことが大切)。仕事を依頼されたら、翻訳とその付帯作業に分け、委託費が不明なものは問い合わせるようにしましょう。


カスタマーエデュケーション以前のお話

1月23日に開催されたJTF翻訳セミナー「翻訳のカスタマーエデュケーションを考える」に登壇してきました。

私が期待したほど、ぶっちゃけ話に繋がる流れにならず、私自身は不完全燃焼だったのですが、会場アンケートを読む限り概ね好評だったようです。

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翻訳事典 2019-2020

明日1/31に翻訳事典 2019-2020が発売になります。この1冊、なかなか凄いです。アルクさんの意気込みが感じられます。

翻訳事典 2019-2020

まず、巻頭の漫画「ススメ!翻訳ガール」に、私がちょい役で登場しています(笑)…といっても、もちろん漫画のキャラクタです。

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MTPEをどう捉えるのか? – 「翻訳者視点で機械翻訳を語る会」を終えて

1月14日に開催した「翻訳者視点で機械翻訳を語る会」は、参加者募集を開始した当日に50席が満席となり、追加した7席も2分で埋まるなど、機械翻訳への関心の高さが伺えました。

会の様子は、実況ツイートのまとめが公開されていますので、そちらを御覧ください。 続きを読む