翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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翻訳チェックを復習しよう #JTF32fes

7年前のJTF翻訳祭は、アルカディア市ヶ谷の私学会館で開催されました。講演時間の近づいた私は、講演部屋に向かいました。事前の来場者アンケート結果から収容人数が一番大きい部屋で講演することになっていました。会場には多くの翻訳関係者。翻訳という仕事で繋がる人たちがこんなに多いのかと感動したものです。そして、講演部屋に向かう狭い階段に人の列。「なんだ?この列?」と思いながら、列の横をすり抜けて階段をあがっていく。あがれどあがれど続く列。そして、その列は自分の講演部屋に向かって続いていました。部屋に到着してみれば、壁という壁に人が立ち、通路は体育座りする人々、そして壇上にいる私の目の前まで押し寄せている人たち。聴講者300名超。事前準備した資料300部があっという間になくなったため、正確な数字は把握できず。壇上から見る光景は、学生集会か何かと見紛うような状況で、いまでも目に焼き付いています。

…と、前置きが長くなりましたが、これが、2016年のJTF翻訳祭で私が講演した「誰も教えてくれない翻訳チェック ~翻訳者にとっての翻訳チェックを考える~」での出来事でした。

今年のJTF翻訳祭では、ありがたいことに会場で講演する機会をいただきました。

日時:10月27日(金) 9:30~10:50
場所:JPタワーホール&​​カンファレンス ホール1

参加チケットはこちらから。
https://www.32jtffestival2023.com/ticket

そうです。7年ぶりに「翻訳チェック」をテーマとした講演「翻訳チェックを復習しよう」でお話をさせていただきます。この7年で、新たに翻訳会社で仕事を始めた方や翻訳者になった方もいるでしょう。私が大昔に悩んだ「一体、翻訳の品質とはどう保証されているのか?」「翻訳チェックって何なのだ?」といった疑問を抱いて日々の仕事をされている方も多いのでは無いかと思います。

私が翻訳会社の人間として、また、ひとりの翻訳者として、製造業の品質保証経験をベースに確立した「翻訳チェックの考え方」についてお話しします。基本的な考え方は7年前と大きく変わりませんが、7年という月日の中でアップデートしてきたものもあり、前回以上の内容でお話したいと思います。
翻訳業界では、なぜか「翻訳品質」とか「翻訳チェック」といったテーマの講座やセミナーは多くありません。多分、この講演も、とても希少な機会になると(我ながら)思います。「翻訳チェック」や「翻訳品質保証」で悩んでいる方は、是非、会場に足をお運びください。私はパーティーにも参加予定です。見掛けましたら、どうぞ、お気軽にお声がけください。

参考に、前回の翻訳祭講演の感想を書いてくださっているブログのリンクを張っておきます。


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AIで消滅する翻訳という職業

今朝、Forbes Japan の「ChatGPTが消滅させる?「年俸1千万超」含む7つの職業」という記事を目にしました。

機械翻訳やAIの登場で消滅する職業のひとつとして必ず登場する「翻訳」ですが、この記事にも4番目に「翻訳者」として取り上げられています。

AIで翻訳という職業は消滅する。
本当にそうなのだろうか?

SNSを見ていると「翻訳は無くなる」「いや、翻訳は残る」という、立場の違うもの同士が前提も明らかにしないで意見交換(?)しているのを見掛けますが、私は両者の主張はどちらも正しいと感じています。

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#JTF業界実態調査 にご協力を

一般社団法人 日本翻訳連盟(JTF)が、第7回の「翻訳・通訳業界の実態調査」を行っています。

前回調査まで業界調査委員会の活動に関わっておりましたが、活動を通じて感じたのは、当業界調査が、翻訳業界・通訳業界で唯一の業界団体による調査であること、そしてその調査結果である「翻訳通訳白書」が業界の実態と変化を知るうえで有益な情報源になっているということです。

(以前からそうですが)アンケートに協力すると、希望者には無料で調査結果がいただけます。私の場合、エージェントの立場で事業戦略を立てるうえで業界の実態を知りたいことがありますし、翻訳者の立場で業界の単価実態や分野傾向を知ることで、この先の仕事の戦略立てに役立てられるので、必ず入手するようにしています。

以下のURLより「翻訳・通訳業界の実態調査アンケート」にご協力いただけますとありがたいです。

翻訳・通訳業界の実態調査アンケート