翻訳横丁の裏路地

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翻訳祭:ミニ講演会登壇報告

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11月29日開催のJTF翻訳祭が終わりましたね。

今年、初めて企画された「ミニ講演会」。とても面白い試みだったと感じています。私はミニ講演会第2部に登壇したのですが、その枠で発表されたものを聞いていても、入れ替わり立ち替わり、いろいろな話が聞けてなかなか面白いなぁと思いました。講演時間10分という短さですが、発信したいメッセージを絞れば十分に伝えられるものです。

私は「超高速版!『翻訳チェックの組立て方』」というタイトルでお話しました。10分講演だから準備にさほど時間は掛からないだろうと高を括っていたのですが、やってみたら、これが大変!。通常の90分枠講演に掛ける時間とあまり変わらない。何が大変だったかというと、伝えたいことを絞って削って10分の枠に落とし込む作業が一番大変でした。通しで話してみてはストーリーを少し変えてスライドを減らすを繰り返し、前日の夜にやっと10分ギリギリで終わる内容に固まりました。まぁ、最初にできたプレゼン資料が70ページ以上あったのですから、無理もありません。最終的には37ページまで削りました。伝えたいことも涙を呑んで、ばっさばっさと切りました。(それが結構ストレスに)

当日、時間オーバーで強制終了になってしまうかもしれないという不安を抱えたまま本番に挑みましたが、結果的には少し時間に余裕を持って終わることができました。

さて、聞いていた方に話が伝わったのか?

昨年の翻訳祭では翻訳者を対象とした翻訳チェックの話をしましたが、今年の翻訳祭は翻訳会社を対象としたチェックの話にしようと決めていました。当然、品質保証を含めた広い範囲を取り扱うことになるので、細かく話をしようとすると普通の講演と同じ(かそれ以上の)時間が掛かってしまいます。これを10分枠に絞り込むのですから、何を一番伝えたいのかを決めるまでにかなり悩みました。結果的には、翻訳チェックの内容を決めるのに、翻訳チェックだけ考えたのでは片手落ちなのだというメッセージを主軸に、品質管理項目をどう漏れなく抽出して翻訳チェックや業務に落とし込むのか、その手法例をお話ししました。(泣く泣く切ったメッセージには「経営者が品質に厳しいメッセージを出し続けない会社に、品質意識は定着しない」というものもありました。)

講演が終わった直後、同じ枠で登壇された翻訳会社経営者から「話がさっぱり分かんなかったよ」と言われましたが、私は内心、そりゃそうだろうと思いました。そもそも、分からない人多数となるのは想定通りでしたから。10分に押し込むために言葉の説明を省いているので、品質保証に絡む知識や経験がないと、話している言葉とその先にある意味を正確に理解できないだろうと思っていました。じゃ、誰にも理解できない内容だったのかというと、そうではなく、講演後に名刺交換した方や交流パーティでお話しした方の中で、過去に翻訳コーディネータやチェッカーの経験があったり、品質保証の経験がある方からは、刺激的でためになる内容だったという感想をいただきました。また、内容ではなく、プレゼン自体が分かりやすくて良かったという感想も伝え聞き、とりあえず安心しました。

来年1月26日にJTF関西セミナーで翻訳チェックの話をいたしますが、翻訳者を対象とした昨年の翻訳祭の講演内容に、この1年で追加修正した内容を盛り込み、さらに今回のミニ講演の内容を少し形を変えて盛り込んだものにしようと考えています。

作成者: Terry Saito

某社翻訳部門の中の人です。 詳細は、以下のURLよりどうぞ。 https://terrysaito.com/about/

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