翻訳の勉強をしよう、翻訳という仕事のノウハウを共有しようと、さまざまな目的を持った有志が集まり、あちこちで勉強会が開催されています。SNSの発展に伴って、同じ思いを持つ同志と知り合う機会も増え、勉強会へ参加する機会も増えてきました。
勉強会の規模は、数名から数十名とさまざまですが、大規模な勉強会でも、はじめは数名という小規模でスタートしている場合がほとんどです。会場の手配、題材の準備、資料の準備、会の進行、会計処理など、すべての勉強会の運営は、勉強会に参加するメンバー全員で分担し、ボランティアで行っています。また、参加者全員がお互いに学び合おうという意識で参加しており、会の運営に積極的に協力し、自らの知識と経験をみなにシェアしようという意欲を持っています。
大規模な勉強会でも、基本はまったく同じです。勉強会の内容や規模が大きくなるに従って、会場費や講師料などの費用も大きくなります。その費用を参加者全員で負担するため、多くは、会費を徴収する形をとっています。ここで注意が必要なのは、企業が行っているセミナーや講習会とは根本的に違い、勉強会では相互学習が目的で、利益を得ようとしておらず、運営に携わる参加者はみな無報酬ということです。規模は大きくとも、勉強会というスタンスは変わらないということですね。
こういった背景から、勉強会に初めて参加される方は、以下の点に注意し、もしくは意識して参加しましょう。
- 自分も共に学ぶ勉強会メンバーのひとりであるという意識を持つ。
- 企業セミナーとは違うのだから、勉強会参加者として責任を持った行動をする。
- 会の運営がスムーズに行くよう配慮する。
- 勉強会運営者の負担にならないように努める。
- 勉強会から配信される情報にはしっかりと目を通し、不要な問合せをしない。
- 問い合わせる前に、まずは自分で調べる。
- 勉強会からの指示をよく読み、それに従って参加する。
自戒を込めて記事にしておきます。