翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.

自分の翻訳村とMTの深さ

昨夜のツイート

昨日は、JTFの社員総会でした。その帰りに久し振りにお目に掛かった翻訳会社経営者の方々と情報交換をしてきました。話題は多岐に渡たり、思わずメモを取りたくなる話も多く、有意義な時間でした。(私は業種に限らず、経営者の話を聞くのがとても好きです)

その会話の中で、MTの捉え方についてヒントになる話を聞けたので、その表現を少し変えてツイートしたのが、上の内容です。想像以上のリツイートがあったので、これに関する記事を書いてみたいと思います。

NMTが登場して以来、翻訳者が要らなくなるという極論から、プロの現場では使えないといった話まで、それぞれの思惑を背景にさまざまな意見が出ていますが、私は「冷静に敵を知り、自分の置き場を考えること」が、今すべきことと考えています。

こういう言い方だと、ある1点でしか物事を捉えられないと思うので、こんな画を描いてみました(iPhoneの手書きなので汚くて申し訳ない)

自分の翻訳村はどこ?

赤い点が、自分の所属する翻訳村だと思ってください。分野や取り扱う文書種類によって、どの村に所属するのかが決まります。海岸ぎりぎりなのか、山の中腹なのか、山のてっぺんなのか、標高はさまざまです。そして青色が海。緑色がMTによって上昇する海面です。

海面上昇により水没する村も出てくるということですね。緑色の高さは、MTの日々の技術革新により少しずつ高くなっているようです。話題のDeepLはアルゴリズムの違いにより、GoogleのそれよりXX倍、精度が上がっているそうです(何を基準に?という話はこの場合重要ではない)

さて、自分はどの翻訳村に属しているのだろうか? MTで影響を受けるのだろうか? どの村が影響を受けないのだろうか?→ いずれにしても、NMTを理解する必要がありますね。

過去記事でも書きましたが、感情的に、また短絡的にMTを毛嫌いすることなく、相手が何物かを良く理解して、そして自分の立ち位置に立ち返って自分の身の置き場を考えることが大切だと思います。

いまはまだ水没に至っていませんが、もうすぐやってくるのかもしれませんし、こないかもしれません。まずは、自分のいる位置と水没するか否かの判断が必要ですね。

ただ、残された時間は余りないのかもしれません。海面上昇がジワジワと迫っているのは事実です。あまりに海面上昇が急で、既に飲み込まれた村もあると聞きました。

そのまま水没して終わるのか、他の村に移るのかの判断と行動の時間的な余裕ある間に、手を打つことが必要だということだと思います。(海底都市で仕事をするという手もあるかもね)

以上が昨夜考えたことでした。

作成者: Terry Saito

二足の草鞋を履く実務翻訳者です。某社で翻訳コーディネーター、社内翻訳者をやっていました。 詳細は、以下のURLよりどうぞ。 https://terrysaito.com/about/

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