翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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自ら環境を作ろう

http://www.ustream.tv/recorded/13114741

今朝、リビングに降りてきて何気なくテレビを点け、そしてコーヒーを入れて朝食代わりのビスケットをぱくつきながらHDDに保存したビデオクリップを再生した。

久しぶりに、MK翻訳事務所さんが USTREAM で配信された放送番組を見直しながら、つくづく「環境」の大切さを感じた。

自分が身を置く環境。自然な流れから出来た環境であったり、自分が飛び込んで行った環境であったり、さまざまな理由による環境に身を置いているのだろう。

その環境で、要求される能力や知識と、自らの持つ能力や知識とのギャップを埋めるべく悩み、苦しみ、もがいで勉強して…なんとか適応しようと努力する。人によってはそのギャップに恐れをなしてその環境から逃げ出そうとしたり、逆に学習のチャンスと考えて積極的に取り組んだり、対応の仕方はさまざまで、それによって同じ道を歩んでも自身に生まれる結果が大きく違ってくるのだろう。しかし、結果に差があるにせよ、その環境を駆け抜けていくと何かしら自己成長し、自分の「次」へ必ず繋がってくるのだと思う。

ただ、「環境」は、今いる環境が外的要因で変化しない限り、殆ど大きな変化を見せず、そこに安住すると自身が環境に適応してしまい、自己成長を必要としなくなってしまう。そうなっては死んだも同然。

自らの持つ知識や経験を超えて新たな自分を見つける事は至難の業。「環境」になれたら、それを変化させたり、捨て去る努力をして、常に何物か今の自分より高みにあるものを取り入れて、自分の居心地が悪い「環境」を意識的に作る必要があると思う。

居心地悪い環境…という言い方は、決してやる気になれない苦しい環境と言う意味ではなく、「今の自分では不十分」「もっと自分を」という欲求が生まれる環境という意味。

そういう環境を自ら意識的に作る事が大切だと思う。

どうやって?…一番単純な方法は、私が過去に何度かやってきた方法で、自分を苦境に陥れるという方法(笑)。つまり、環境を自分で変えてしまう。私の場合、仕事をがらりと変えた。自分のやりたい事に近い仕事を取りに行った。自分を潰しそうになるほど強烈なものもあったが、それらの全てが今の自分のファンデーションになっている。

こんな強烈な方法でなくても、もっと簡単な方法がある。それは人の力を借りる。

Twitter でも SNS でも何でも良いが、高みにある人々の刺激を受ける事。そしてその刺激に反応して自ら行動に移す事だと思う。何だっていいと思う。オフ会があるなら、それに出向いて人脈を広げ、見聞を広め、知識を広げる。色んなセミナーに参加して自分にない知識や考え方を取り入れる。とにかく自分の中にないものを貪るように見聞する。取り入れてみる。そしてそれに基づいて行動してみる。

そうすれば、自らの環境を自ら変えていく事に繋がる。そして変わった環境と自分とのギャップを埋める作業に一生懸命取り組むと、未来の自分に繋がっていく。

将来にあるもの。それは何も知識や経験だけではなく、新たな仕事や新たな自分も含まれる。何がきっかけで今は知り得ない自分が顔を出すかもしれない。思いもしない仕事を将来しているかもしれない。

自分のある環境を否定することなく積極的に取り入れて適応して、そして常にそれを変化させる努力をする。それが多分「生きる」事で「生きる」意味なんではないかなぁと最近おぼろげながら考えています。


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第23回 日英・英日翻訳国際会議(IJET-23)プレイベント in 大阪に参加して

来年2012年6月2日~3日に広島で開催される第23回日英・英日翻訳国際会議(IJET-23)のプレイベントが、9月17日(土)に大阪の阪急グランドビルにて開催され、出席して参りました。

プレイベントは以下の二部構成で行われました。

第一部: 講演「フリーランス2.0 〜 新しい情報環境と市場における『振る舞い』」 関根マイク氏
第二部: パネルディスカッション「不況の中できること、すべきこと」

第一部の関根マイク氏による講演内容は、かなり深く広い話を猛スピードでされたので、私自身が正しく理解できていない可能性が否めません。従って、細かくここに記述する事は避けたいと考えます。講演者の意図をしっかりと掴み取るには、やはりご本人の講演を聞く必要があるように思います。(関根さんには、関東地区での再講演を切に希望します。)

なお、第一部の講演内容は有志によってツイートで実況中継がされました。そのまとめは以下のリンクから参照下さい。大きな流れは把握できるものと思います。くれぐれも言っておきますが、関根氏の説明する思想をツイート実況した人間が解釈してツイートしていますので、誤解釈も含まれていると思います。少なくとも私のツイートは歯抜けだらけで肝心な要所をツイートできてなかったりします。全体の流れを汲み、間違いも含まれている可能性を認識し、字面だけに捉われずに大きな流れを把握する材料として下さい。

第一部講演実況ツイートまとめ

私の感想ですが、顧客側の翻訳の価値、提供する側のつけるべき付加価値には大いに共感。フリーランスの通訳者・翻訳者のブランディングやプロデューシングの話は、とても刺激的でした。

この講演、実は拝聴している途中で考えたのは、うちの取引先(特に法人化した個人)を出席させれば良かったという事。翻訳業界、通訳業界に関係なく、関根さんの研究アプローチはマネージメントをする人間に大いに役立つと考えるからです。市場の変化、インフラの変化、ツールの変化など、それらに敏感に反応して有効な手を打っていく。私自身、凄く新鮮な視点を授かった気持ちで一杯です。

第二部のパネルディスカッションでは、今回初めてパネリストとして参加させて頂きました。

3名のフリーランス翻訳者の方と私の4名でのディスカッション。私だけ翻訳会社側の立場での参加となるので、事前にテーマについて伝えたいメッセージと想定質問への回答を準備しておきました。

残念ながら第一部の時間が押したため、盛り上がり掛かったところでディスカッション/質疑応答が終了となってしまいましたが、私の立場ならではの回答が出来たのではないかと思います。

会場では言えなかったですが、「不況の中で出来る事、すべき事」として、自己投資も考慮すべきだという話をしたかった。個人には難しい話かもしれないという前提をつけた上でですが。

私が実際に行った事は、仕事が減った事により生まれるリソースの余裕を、将来の売上確保のための分野開拓(別分野の勉強)、技術向上(翻訳技術の勉強、機械翻訳の導入と学習)、業務改善(事務業務の簡素化)などに利用した事です。

ディスカッションの中で、個人翻訳者の方たちの口から「長いお休み」的な印象で話がされていたのは、とても意外に感じました。実際は別のことに時間を使っておられたのだと想像しますが、少なくとも「不況下にあって」仕事が途切れて空いた時間を、単純なる休暇的に使うのは余り関心しません。日頃は忙しくて出来なかった勉強に力を入れるとか、資格取りに挑戦するとか、とにかく余ったリソースを不況の先にある自分の仕事につなげる作業をすべきだと思います。

それが発信したかった事の1つ。

また機会があれば、こういうディスカッションに参加させて頂きたいと思います。


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警戒すべきは「慣れ」

7月から入った新しい翻訳コーディネータさんに、指示をしながら仕事を進めて貰っているのだが、色々と話をする中で、彼女が感じた問題点や疑問を聞いていると、『そう言えば、私も同じ事を感じ、考えていた』事を思い出す。

それらは事業的、業務的事情から納得した上で回避策を講じて対応している内容もあり、改めて「何故なんでしょう?」と問われると、そうだよな、理想的姿からすると宜しくない…と気持ちを新たにさせられる。

日々の仕事に追われる事は、気付かずに心に慣れを生んでいる。物事を理解はしていても心にない。これでは何も知らないのと同じ事ではないか。

私自身としては、この新しい翻訳コーディネータさんとの会話をとても楽しんでいて、こういう自らの気持ちに喝を入れてくれる彼女の発言に感謝している。

この大切なコミュニケーションで気付かされた事は、しっかりと心に留めて仕事に反映させたいと強く思う。


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鉄は熱い奴に打たせろ!

何事も、好きな奴には敵わない。
好きな事はストレスさえも感じることなく、全ての神経を集中し、自分を投入する。
それはどんな人でも同じでしょう。

ならば、そういう人材に然るべき仕事を任せるのが、一番効率が良く、高い成果を得られる。

「適材適所」

使い古された言葉だが、まさしくそれです。組織の立場から考えれば、その仕事を熱く語る人間にやらせてみるという意識が大切ですね。

だめですよ、人ごとのようにこの言葉を読んでいては。我々個人レベルでも考えさせられる言葉です。

我々個人レベルが考えるべき事は、一体自分は何に適した材なのか?どこが自分に適した場所なのか?という事でしょう。

一体、自分は何に熱くなれるのか?熱く赤くなった鉄をサウナのような環境で、迸る汗を掻きながら、そんなものを忘れ去るほど一心不乱に叩けるものって何なんだろう?

それを自分で知り、そこへ自らを導く。

どんな言葉も、捉える基準を変えれば、自らに課せられたキーワードが捉えられるものです。


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『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』著者来日イベントに参加して

7月7日に日経BP社主催による『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』刊行記念 著者来日イベント 「ジョブズ流を自分の力に!」へ参加したので、簡単にレポートしておきたい。

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スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則

今回のイベントは、「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」の原著の著者である Mr. Carmine Gallo (カーマイン・ガロ氏)が来日され、ご本人の口からお話を聞けるという事で非常に期待感高く参加させて頂きました。

イベントは以下の3部構成で進められた。

  • 【1部】:「日本の読者のみなさんへのメッセージ」 著者 カーマイン・ガロ氏
    逐次通訳は、滑川海彦(『フェイスブック 若き天才の野望』『ビジネス・ツイッター』の共訳者)さんがご担当されました。
  • 【2部】:トークセッション カーマイン・ガロ氏 × 外村 仁氏 トークセッション(質疑応答を含む)
    「ジョブズ流を自分の力に!」
  • 【3部】:懇親会

このイベントに参加するにあたり、少しでもイベント参加の価値を高めるべく、本を完読しておこうとしたのですが、残念ながら半分程度を読んだところでの参加となりました。しかし、カーマイン・ガロ氏の話は、7つの法則のうち、Principle 1と2の部分に関して説明され、それをベースに二部のトークセッションで、来場者との質疑応答を通じて更に深耕するというスタイルで進められたお陰で、丁度、内容的に全て掌握でき、理解を深める事ができたと思います。

中身については私が下手な説明をするよりも、 USTREAM にてソーシャルメディア大学が配信されているビデオをご覧になる方が良いと思います。

私は職業的に通訳・翻訳という視点でも物を見てしまいますので、その視点から少しだけコメントします。

カーマイン・ガロ氏の話される英語は、とてもゆったりとクリアな発音で話され、聴衆の顔色を確認しながら、理解できなかったと思われる英語は別の表現で再度話をされるという、とても聞き手に立った説明手法をとっておられました。ですので、とても聞き取り易く、私はガロ氏の説明だけに集中して話を聞く事ができました。

滑川さんの通訳は、ガロ氏の話された内容に情報を付与しながら話されていて、全貌を掌握されているが故の通訳だったと思います。

全体的な私個人の感想として、セミナー及び質疑応答を含め、カーマイン・ガロ氏の話の内容はほぼ本の内容に沿ったものでしたので、余り新しい情報は得られなかったですが、その合間に解説に入られた外村 仁さん(現エバーノート日本法人会長)の話の内容は、経験をベースとした話や、少し視点を変えた話などがされて、得るものが多かったと感じました。

「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」については完読した後に感想を記事にしようと考えていましたが、既にかなり読み進めましたので、その内容の価値については理解できています。当初、(失礼ながら)話の展開が予測出来て、ビジネス書然とした在り来たりな話の展開を見せるようなそこら辺に良くあるビジネス書の類だろう?という先入観で読み始めたものの、ある程度読み進めたところで、その先入観が大間違いだった事に気付かされました。多くの知識と刺激を得る事ができました。

ありきたりなビジネス書に飽きた方には、ぜひ、一度お読み頂きたい本です。

今回のイベント冒頭、「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」が20万部突破したという話がされました。私もこの本は存じていますが、読んではいません。ジョブズ氏のプレゼンの巧さはビデオなどを観て理解していますが、この本はそのプレゼン手法に関して書かれた本なのだろうという先入観から、いずれ機会があれば購入しよう程度にしか考えていませんでした。

ところが外村さん曰く「この本はあちらではビジネス書として読まれているようです」と仰る。その発言を聞いて、素直に失敗したと思いました。翌日、仕事帰りに書店に立ち寄り、即購入したのは言うまでもありません。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則

最後に、三部の懇談会・プレゼント大会では、翻訳者の井口耕二さんとのジャンケン大会で勝ち、カーマイン・ガロ氏のサインが入った原著「The Innovation Secrets of STEVE JOBS」を頂きました。購入しようと思っていただけに感動と感激で大喜びです。
The Innovation Secrets of Steve Jobs: Insanely Different Principles for Breakthrough Success

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また、持参した本「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」にカーマイン・ガロ氏にコメントと共にサインを頂き、井口さんにもサインを頂きました。これにも大喜びでした。我が家の永久保存版書籍として保存し、価値が上がったところで売りさばきたいと思います(冗談)。

そして最後の大喜び。それは事前にご本人のツイートで知っていたのですが、古川享さん(@SamFURUKAWA)が参加されていて、間近でお顔を拝見できた事。私のようなマイコン世代からすると古川さんは”神”ですから、もう、その感動と言ったら言葉に表せません(笑)。

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