2012年10月26日に開催された翻訳勉強会「十人十色」のビデオが公開されています。
JTFの会員数って増えてないの?
日本翻訳連盟(JTF)の日本翻訳ジャーナルをご覧になっている方はご存じだと思いますが、ジャーナルにはJTFの会員数のデータが掲載されています。バックナンバーを読み進んでみると、2011年5月/6月号以降は、毎号に掲載されているようです。
そこで疑問が頭に浮かぶ訳です。
「一体、JTFの会員数って増えてるの?」
そこで、データをまとめてみました。
※青文字部分はデータ掲載がなく、翌年号の前年同期比から逆算した数値です。
合計と、個人会員数をグラフ化したものが下のものです。
う~ん…。こうしてみると、合計会員数は、2010年をピークに減少し、2011年からほぼ横ばい状態という感じに見えます。
個人会員数は2011年5月/6月号以降のデータでは、5%程減少した後、なだらかな減少傾向に見えます。唯一、2010年11月/12月号にあった個人会員数データと比較すると、2010年から10%も個人会員が減少している事になります。
一方、グラフにはしていませんが、法人会員はなだらかに増加傾向を見せていて、2010年から14%増加している事になります。
個人会員比率を計算すると、2010年は72%に対し、2012年は67%と5ポイント減少していて、「JTFは法人向け?」という印象を強いものにしているように思います。
興味本位でこのようなデータをまとめてみたのですが、この数字を眺めていると、とても奇妙だなぁと思わずにはいられません。
- 私が Twitter で作成している通訳・翻訳者のリストを見ると約700名。ネットの一角にこれだけの翻訳関係者がいるのに、その半分にも満たない数の個人翻訳者しか会員になっていない。
- 超大手の翻訳会社1社の登録翻訳者数より遥かに少ないですよねぇ。これで果たして、翻訳者データベースとしての魅力があるのか?と心配になります。
- この事は、日本翻訳ジャーナルの2005年7月/8月号の巻頭記事にも同様の懸念が書かれているのですが、当時の個人会員数 260名という数字と現在の個人翻訳者数を比較しても、23%程度しか増加していないのですから、「とても翻訳者データベースと呼べる代物ではありません」(引用)という状況には変わりないのだと推測します。
時々、会費を半額にすればかなり会員数が増えるのに…という話を耳にします。私もそう考えていました。でも、このデータを眺めつつ考えてみると…収入面から考えれば、単純に現状維持する為には640名程度の個人翻訳者が確保できないと、会費による収入が同じにならない訳ですが、日本翻訳者協会(JAT)の会員数が 540名らしいので、この数字を実現するのはかなり難しい事だろうと推測できます。(個人翻訳者の視点で考えれば、JATよりJTFの方が対コストメリットは低いと考えるので)
このデータをまとめつつ、過去のジャーナル記事などを読み漁っていると、とても勝手な個人的感想ですが、JTFに超大型戦艦のような印象を持ってしまいました。
翻訳ジャーナルを便利に読もう
日本翻訳連盟の「日本翻訳ジャーナル」が、PDFファイルなのはご存知の通りです。
ダウンロードしてお読み下さい…とご案内しているものの、ダウンロードして読むには読みづらいと考えておられる方もいるのではないかと、少し心配になりました。
そこで、iPhoneやiPadなど、スマホをお持ちの方ならば、色々なアプリケーションを使って電子書籍のように読んで頂く事ができるので、ここではiPhoneを使った方法をご紹介したいと思います。
まず、iPhoneのSafariを使って、日本翻訳連盟のホームページをアクセスし、日本翻訳ジャーナルのページをアクセスします。
「ダウンロード」のボタンをタップします。
すると、翻訳ジャーナルのPDFがダウンロードされますが、画面上を軽くタップすると、「次の方法で開く…」というボタンが出現します。このボタンを押すと、PDFを開く事ができるアプリのリストが表示されます。
ここで「iBooksで開く」を押せば、翻訳ジャーナルのPDFを iBooks へ登録出来ます。
Dropbox を選択すれば、Dropbox に保存でき、他のデバイスでも閲覧する事が可能になります。
iBooks で開いた場合、写真の通り、iBooks の書棚に登録されます。これで電子書籍と同様の操作性で日本翻訳ジャーナルを読んで頂く事が出来ます。
私の使い方は、日本翻訳ジャーナルを Dropbox へ全てダウンロードしていて、PC、iPhone、iPadのどのデバイスからでも閲覧できるようにしています。ちょっと参照したいと思った時に、どのデバイスでも見られるようにする為です。
また、同時に最近の号は、iBooks へも登録してあり、iPhone、iPadで閲覧出来るようにしています。
是非、スマホ等のデバイスを積極的に利用して、翻訳ジャーナルを読んで頂ければと思います。
日本翻訳ジャーナル11月/12月号が公開されました
編集委員をさせて頂いているJTFの「日本翻訳ジャーナル」の11月/12月号が公開されています。
以下のリンクからダウンロードしてお読み下さい。
私のコーナーは、以前、翻訳横丁の裏路地のUSTREAM放送にも出演頂いた、翻訳コーディネータの青木さんにご寄稿頂きました。
のらりくらり力
話をしていて、どうも要領を得ない人っていますよね?
色々と質問しても、話が要領を得ず、のらりくらりと話をされ、だらだらと時間ばかり浪費させられる。自分の仕事の相手がそうだと、かなりイライラさせられるものです。
概ね、企業の中で仕事をしていると、目的や意図を明確にした会話を求められ、訓練させられる筈です。話の筋の読めない会話をしていると、無能呼ばわりされるのが落ちです。
私が以前持った職場の部下で、意図的にそういう「のらりくらり」とした話し方、対応の仕方に切り替えられる人間がいて、凄く感心した事があります。それ以来、私も交渉術の一つとして取り入れています。
単純に言えば、意図的に無能を演じる訳です。ただ、単純にボケる訳ではなく、主題を話の枝葉に沿って縦横無尽に逸らしまくる訳です。
交渉を敢えて遅らせるとか、決裂させるとか、腹の内を晒さないとか、色々と目的があっての対応な訳ですが、当たり前の事として、時間的制約のある交渉事に有効なわけです。
「交渉事は馬鹿正直ではダメ」と言う事ですね。
実は伝えたいメッセージは、そんな事じゃなくて…
ちょっと思い返して欲しいのです。
日頃、余りにも正攻法で攻めていないか?と言う事。
誠意を持って事に当たるのは、相手次第ではないか?と言う事。
自分がスマートである事を演出する必要のない相手ではないか?と言う事。
継続的な付き合いを望む相手なのか?と言う事。
意外と「当たり前」の意識は細分化して見ると当たり前でなかったりします。
何事も思考を巡らせている対象(相手)をよく見て、目的を考えた対応をするのは、大切だと思いますね。






