先月末に私のブログでアンケートを採った「フリーランス翻訳者の年収」に関して、投票が落ち着きましたので打ち切って結果をまとめてみました。
- 投票総数:66件
- アンケート期間:2012年2月29日~2012年3月19日(20日間)
- アンケート方式:ブログのアンケート機能( IPアドレスチェックによる重複投票禁止)
データは Google Doc で公開しましたので、以下のリンクで閲覧して下さい。
本来、詳細かつ正確な分析を行うためのデータを採るならば、投票者のプロフィール情報(専業・兼業、年齢、性別、経験年数、取扱分野、取引相手の種類等)も同時に採る必要がありますが、上記のデータは単純あるブログのアンケート機能を使ったものですので、データの取扱いには注意する必要があります。
このデータの性質を理解する上で、以下の点を理解しておいて下さい。
- このデータはブログのアンケートの機能を使って採ったもの。
- IPチェックによる重複チェックはされているが、同一人物多投票の可能性がある。
- 不特定多数が投票出来る為、投票者が本当にフリーランス翻訳者かどうかは分からない。
- 投票者が嘘の情報を投票している可能性がある。
色々なノイズが乗ったデータであるという事を前提としても、これらの情報を眺めていると、ある程度の傾向は把握出来るのではないかと思います。
2000万円以上が5件と多い点にかなりノイズが疑われますが、少なくともこの内の2件は私の知る翻訳者さんである事を理解していますので、全く嘘というデータではありません。
年収と言う点で考えると、兼業であるか専業であるかの影響を大きく受ける事になりますので、このデータでは切り分けができません。但し、見方として、専業の翻訳者さんの年収は自ずと分布の山の右側にある筈です。2000万円以上のデータを除いた残りの山において、右端にいるデータの一部は私の知る翻訳者さんである事も理解していますので、ある程度の信憑性を持っています。
専業・兼業の境目がどの辺りにあるのかが分かりませんが、少なくとも500万円辺りを中心として、それより上に専業翻訳者の年収は位置付いていると推測できます。
さて、あまり公に正確な数値は出せませんが、この話題が Twitter で盛り上がった時に、私のお付き合いのある翻訳者さんへの年間支払総額と翻訳手番などのデータに色々と前提を付け、仮にフル稼働している場合に推定される年収を逆算してみたのですが、概ね上記テーブルの 3~6 に入ってくるように推測されます。
以上、ひとつのイメージを掴む為のデータとしてご利用下さい。