ご報告が遅くなりましたが、第23回JTF翻訳祭に参加して参りました。トラック6セッション4を担当させて頂きましたが、パネルディスカッションのモデレーターとは、こうも難しいものかと再認識した次第です。
トラック6セッション4 パネルディスカッション
「SNS活用で翻訳をステップアップ 〜SNS繋ぐ絆と知恵〜」
ご登壇頂いたパネリスト
小林 晋也(こばやし・しんや)さん
技術翻訳者
長尾 龍介(ながお・りょうすけ)さん
英日・日英デジタルゲーム翻訳者
上林 香織(かんばやし・かおり)さん
医薬翻訳者・メディカルライター
セッション冒頭でもご紹介した通り、翻訳分野も様々、居住地も広島、大阪、東京と様々な翻訳者さんにパネリストをお願いした事で、発言にも幅が出たと感じます。
パネルディスカッションの内容は、JTF翻訳ジャーナルの次号で報告されますので、ここでは割愛します。ここでは、セッション終了後に聴講された方から頂いた感想などから、少し補足したい点を記したいと思います。
SNSの利用に関して、それぞれがそれぞれの目的を持って利用し、その使い方も様々なフェーズにあり、その違いにより我々のセッションの意味も違ったものに受け取られただろうと想像します。
セッション後に見聞きした反応を見る限り、我々が対象としていた層の方々にはメッセージがちゃんと届いていたようです。
初めてSNSにアカウントを取って利用し始めた方や、止めていたSNSを再開された方など、セッション後に実際に自らの行動に移された方の話を聞きました。この先、多少の悩みが生じると想像されますが、上手く道具として使いこなして自分のものにしてくれたらなと思います。
頂いた感想やコメントから、SNS利用におけるある共通した「悩み」の様なものが感じ取れます。
それはSNSとの距離の取り方のようです。使い方によっては、参加するコミュニティとの距離の取り方も関係あるでしょう。
セッション最後に述べた通り、「SNSはツールです。」そう、「単なるツール」くらいに割り切った方がいいと考えています。そう言う理解の上で、どう使うかを考え、自分に合った使い方をすれば良いでしょう。決して、他人の使い方に左右される必要はありません。
翻訳関係者の発信する情報収集を目的に利用する「だけ」でも構わないと思います。
他の翻訳者さんとのコミュニケーションを目的に利用しても良いでしょう。ただ、その時に他人の書き込みに「必ず反応しなくちゃいけない」などと義務めいたものを感じるようなら、使わない方が良いでしょう。みんな、そこで疲れてSNSから遠ざかるのですから。そんな事のために使っている訳ではない筈です。悩んだ時や迷った時は「何故、私はこれを使っているのか?」と自分自身の目的を自問自答してみると良いと思います。
SNSは使い方次第で、仕事や生活、人生観など、色々な変化を自分にもたらしてくれます。上手に使って行きたいですね。
【参考記事】
JTFジャーナル:翻訳祭報告