翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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逃げるから追いかけられる

今日は、ちょっと翻訳とは関係ない話を書きます。

仕事に限らない話ですが、「やらねばならないこと」「やるべきだと分かっていること」と理解しているのに、あれこれと頭の中でやらない理由を付けて、物事をずるずると先延ばしにしたり、やらなかったりすることがありますよね。やれば、きっと大した手間でもないのに、先延ばしにする。

もちろん「やらない理由」が、リスクマネジメントに基づいた論理的な理由であれば問題ないですが、感情的な理由であったり、好き嫌いの問題であったりと、どこか自分で避けて通ろうという意識が働いて「やらない」場合は、後になっていろいろと問題が起こってしまうものです。以前も書いたかもしれませんが、私は元来チキンな性格で、若い頃はとにかく逃げたり避けたりが多かった。それが理由で、自分が損をしたり、多くの人を巻き込んだ大問題に発展したりと決して良い結果に結びつかなかった経験に照らし合わせても、それは正しいと思っています。

経験的に見ても、逃げると必ず追いかけられます。何から逃げているのかを突き詰めると、それは「自分自身」なんですよね。怠慢やらズルをすると、物理的だったり感情的だったり、何かしらの跳ね返りがあり、それにずっと追いかけられる。事が表面化すると、その帳尻合せに頭を悩ませる。相手のある話なら、他人を巻き込んだ大問題になって、体裁を整えようとさらにズルをする。そして、もっと状況が悪化するという負のスパイラルに堕ちていく。仮に表面化しなくとも、そのことが自分の心を追いかける。明るい気持ちになれるわけもなく、毎日どんよりとした暗い気持ちで過ごすようになる。運悪く、それに慣れてしまって何も感じなくなったら、その時は自分の心を破壊してしまったことになるんでしょう。

自分を欺いて、いったい何を守っているんでしょうね。保身のために取った行動で、最終的には自分を傷つけてしまう。「こうすべき」と判断した自分を「避ける」という「自分への甘え」が元凶なんでしょう。「自分への嘘」ですよね。

仕事においていえば、(追いかけられることなく)元気に明るく毎日を過ごすためには、自分の役務に期待される行動を、個人的な感情に左右されずに取ることでしょう。やるべきと判断されたことは躊躇することなくやり、主張すべき事は隠すことなく主張する。プロであるということを意識すれば、当然とられるべき行動でしょう。

今日は、当たり前のことを書いてみました。