今日、ある方が「フォントを変えると訳文が冴えてくることがある」という趣旨のツイートをされていました。
そう、そうなんです!と頷きながら読んで、はたと気が付きました。
そういえば、翻訳チェックのセミナーの中で、1度もフォントのことに触れたことがありませんでしたね。
英文チェックの場合ですが、文書種類によってフォントを変えて印刷し、チェックする方が良いです。例えばリーガル系翻訳とか規定、規則などの翻訳は、Serif系フォント(例えば、Times New RomanとかCentury)を使います。
つまりは、英語圏でその文書(種類)の印刷に使っているフォントに合わせるのですね。この方法は、以前受講した英文校正のセミナーで、講師の方が話されていて、なるほど!と自分のチェックに取り入れたものです。
翻訳チェックのセミナーで「客観性の演出」という話をしていますが、このフォントの話もその一部になります。より読者視点に頭を切り換えてくれる効果を持っているのですね。