ブログに書いたと思っていたのですが、探しても見つからないので、改めて書きます。
機械翻訳の出力を盲目に信じる一般の方が多いようです。「機械」が出力しているという、ただそれだけで、正しいと単純に信じ込んでしまう傾向があるようです。
何事も言葉の使い方で印象が変わってしまうものですが、機械翻訳を販売する側の宣伝文句に「高精度」とか「XX%の正確さ」といった言葉が使われているので、一般の方が「機械翻訳は正しい」という印象を持ってしまうのは、無理もないところです。
注意深くそれらの言葉を考えて欲しいのですが、言葉の裏を考えれば「高精度、だけど完璧ではない」「XX%の正確さ、だけど100%ではない」ということです。つまり、機械翻訳の出力を、使い手が自ら良否判断する必要があるということですね。
機械翻訳は「訳抜け」しますし「誤訳」もします。利用者が原文言語と出力言語に精通していて初めて、機械翻訳のそれらの間違いを指摘できるわけです。それができない一般の方が利用したらどうなるかは、容易に想像できると思います。
機械翻訳の出力は、品質保証されていません。
こんな風に理解すると良いと思います。出力をそのまま利用することは、常にリスクが伴うということです。いや、そのまま使っては駄目なのだということです。
機械翻訳が正しく利用されるように、この理解が一般の方々へ広まってくれればと思います。