翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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構え過ぎずに付加価値

毎朝立ち寄るセブンイレブンで、熱い缶コーヒーに冷えたヨーグルトドリンク、そして菓子パンをひとつ買うのが習慣になっている。

概ね店員から「お袋をおわけしますか?」と聞かれるのだが、もったいないので最初から「袋は一緒でいいです」と聞かれる前に申し伝えている。

さて、あなたならこれらの三品をどう袋詰めしますか?

そのセブンイレブンには、その時間帯、三名の店員がいて、二人はアラサーと思わしき男性二人、そして四〜五十代の女性がひとり。この三人の対応の違いが接客業における「気遣い」の大切さを感じさせられる。

ひょっとすると店長?なのかもしれないその女性の詰め方は、温かい飲み物と冷たい飲み物をくっつけて並べて入れ、その横に菓子パンを入れる。いつもそうで、今朝もそうだった。

一方、茶髪でいちばん若そうな男性は、日頃から見ていても動きに無駄がなく、計算された動作をしているのが伝わってくる。何しろ動作が美しい。その男性の詰め方は「ふたつのドリンクの間に菓子パンを挟み込む」形だった。お分かりの通り、温かい飲み物と冷たい飲み物がお互い影響して冷めたり温まったりしないように菓子パンを断熱材のように使ったのだ。

このふたりの違いは、個人の意識の差から生まれたものだが、サービスという意味で大きな違いを生み出している。掛かる工数に全く差はなく、サービスとして大きな差を生み出している。

こういう些細な気遣いで付加価値を高められることは、意外と多いかもしれないと感じた。自分の身の周りを少し気を配って見直してみたい。


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翻訳会社とは希望レート提示から始めよう

最近、SNSでトライアルと単価提示のタイミングについて話題になっていた。過去にも似たような記事を書いたかもしれないが、改めて記事にしてみたいと思う。

私の結論は「トライアルを受ける前に自分の希望単価を伝え、その単価で相手が発注できるかを確認する」ことである。それにより無用なトライアル翻訳を回避する。

翻訳会社には翻訳者へ支払えるレートの許容レンジを必ず持っている。翻訳単価については、日本翻訳連盟の翻訳白書や、業界誌がたまに掲載する業界動向に市場の平均レート情報を見ることができるが、翻訳会社がすべてこのレートレンジで仕事を依頼しているわけではない。翻訳会社はそれぞれに取扱分野を持ち、相手にするセグメントが違うため、ビジネスモデルも違う。つまり、翻訳者へ支払えるレートレンジも翻訳会社によってまちまちとなる。これはビジネスモデルからくる翻訳会社の体力であるため、仕方がない。

つまり、自分の希望単価が既に翻訳会社の支払可能最高額を超えている場合があるわけだ。したがって、取引をしたいと考える翻訳会社にどれほどの体力があるのかを先ず確認しないと、たとえトライアルを受けても、条件が合わず仕事に繋がらない事態になってしまう。

お互いの幸せのために、希望単価提示をお勧めしたい。


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相手の「勝手」に動じない

世の中、翻訳エージェントは規模の大小に関係なくたくさんあるわけですが、それ故に翻訳者に対するエージェントの対応も様々で、それが翻訳者さん達を翻弄している現実があるようです。

取引実績もなく登録もしていないエージェントから突然の緊急案件打診と即返信を促すメールを受け取ったとか、取引するか否かを検討している段階のエージェントから契約書を送り付けられるとか、概ねビジネスルールを無視した一方的なエージェントの対応に、翻訳者側がドギマギしている話を、この一週間、耳に入ってきました。

本来のあるべき姿が分からない。だからどう対応すべきか判断できずに悶々とする。よく分かる心理なのですが、もっとビジネスとして割り切って思考する事が大切だと思います(個人事業主なのですから)。

双方の合意が形成されていない相手側の一方的な行為に対して、決して動じる必要はないです。冷静にビジネスにおける自己の判断基準に照らし合わせて行動を決める癖をつける事が大切。多分、その判断基準を持っていなかったり、考えた事もなかったりするのが現実なのかもしれませんね。でも、それではダメですよ(個人事業主なのですから(笑))。

発注者、受注者という力関係をすぐ意識してしまう方が多いですが、基本は対等な立場です。そこを間違えると、この先、そんなエージェントとばかり取引することになってしまいます。仕事をして相互に利益を得られるWin-Winな関係を築けるエージェントと巡り会い、良い仕事をするためには、そこの考え方をしっかりと心に据える必要があると思います。

よく考えて欲しいのです。あなたはどんなエージェントと仕事をしたいですか?

その答えから、先に挙げたエージェントの対応を判断すれば、相手が取るに足りるエージェントなのか、どういう反応をすべきなのかが自ずと分かると思うのです。

お友達シリーズ的な意識と自分の甘えは捨てて、ビジネス然とした意識で物事を見て欲しいものだと思いました。


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SIIさんに提案 [便乗記事]

帽子屋さんが「# ということで、SIIさんに提案」と言う記事をブログに上げられたので、それに便乗して、私なりの提案を記事にしてみます。

SIIさんの電子辞書ビジネスからの撤退は、通訳者/翻訳者といった言語を扱うプロのニーズに合う製品を世に送り出してくれていただけに、個人的にも残念な思いでいっぱいです。

SIIの電子辞書ビジネスは、ピーク時に15%あったシェアが6%まで落ち込み、売上規模も半減。(情報ソース)
ただ、何故、シェアが落ち込んだのかはよく分かりません。価格競争負けしたのか、コンテンツ負けしたのか? Dayfilerを見る限り、後者の可能性は低いかと思います。

電子辞書市場縮小の背景として、スマホやタブレットの普及があると説明されていますが、今後、SIIの電子辞書コンテンツと検索技術を生かしたビジネスを展開するとしたら、ここだと思います。

そう、Dayfiler をスマホ・タブレット上でアプリとして供給して欲しいのです。そもそも Dayfiler はAndroid上で動いているのですから、簡単に実現できるはず。(それを見越してAndroidで動作させてたのではないかな?)

そうすれば、PCとの親和性も良く、PASORAMAもそのまま使用する事が可能になるでしょう。

ハードウェアを販売する限り、価格競争の波に飲み込まれる事になりますが、ソフトウェアコンテンツとして販売すれば、その機能の優位性からビジネスとして成り立つのではないでしょうか?

それに、スマホ・タブレットで動作する電子辞書アプリに、ここまで大規模な統合辞書環境を持ったものは、まだ存在していないと思います。今なら市場独占も夢じゃないでしょう。

SIIさんには、これからもプロを意識した電子辞書を継続して供給して欲しい。それが願いです。

SII Dayfiler愛用者より


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注意!貴方の個人情報が漏れている

皆さんはエゴサーチという言葉はご存知でしょうか?

Wikipediaには…

エゴサーチ (egosearching) とは、インターネット上で、自分の本名やハンドルネーム、運営しているサイト名やブログ名で検索して自分自身の評価を確認する行為のことである。

とあります。また、同時に

自分の知らないところで個人情報が書かれていたり、また、誹謗・中傷されている場合があり、それを発見するためにも定期的にしておいたほうがいい行為とされる…

とも書かれています。

私は前者の目的で、エゴサーチをする事があります。また、応募してくる翻訳者さんを知るために、ネット上で必ず検索を掛けるようにしています。こういう検索をやっていると、思わぬ情報に引き当たる事があります。そして、その経験から翻訳者さんには、後者の目的でエゴサーチする事をお勧めしたいのです。

今回遭遇した事例は、ある翻訳会社のサイトに、翻訳者さんの履歴書や職務経歴書が誰でも閲覧できる状態で置かれていました。発見のキッカケは、ある翻訳者さんをGoogle検索した時に検索結果に出てきたのです。情報の性格上、本名、生年月日、住所、電話番号、学歴などの個人情報がダダ漏れになっていたわけです。(今件はあるルートで連絡して即座に情報閲覧できなくして頂きました。)

故意か事故かに関わらず、思いもしない形で自分の個人情報がインターネット上で閲覧可能になっているのは、恐怖の何物でもありません。こういった情報漏洩を早期に見つけるためにも、翻訳者さんはエゴサーチを定期的に行った方がいいと思います。その検索のキーワードは、以下のようなものを使うと良いでしょう。

  1. 自分の本名
  2. 「PDF」というキーワード
  3. 過去に応募した事のある翻訳会社名
  4. 翻訳者登録サイト名、または会社名

早速、これらのキーワードを使ってググってみて下さい。皆さんの個人情報が無事であることを祈ります。

当該翻訳会社は、情報漏洩させた事を認識している筈です。正義ある翻訳会社であれば、情報漏洩してしまった翻訳者へその旨を連絡し、謝罪すべきだと思います。そういう対応がなされる事を切に願います。