翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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【聴講】翻訳者のためのパソコン超入門

昨日(9月13日(日))行われた東京ほんま会の「翻訳者のためのパソコン超入門 東京でも基礎からわか~る ハードウェア・OS編セミナー」を聴講してきました。

講師は、大阪からお越しいただいた小林晋也さん(通称しんハムさん)です。

内容は、超入門というタイトルを超えた高度な内容が散りばめられていましたが、少なくとも「やっておくこと」という視点の情報も多く、充実したものと感じました。

講演内容の中で、ワードのnormal.dotmが肥大化して、ワードの立ち上げが遅くなるという話がされ、その対応策を紹介されていました。この方法については、拙者のWildLight ブログにまとめ記事をあげてありますので、ご参照ください。

Word の起動・終了が遅くなったら試してみること

セミナー後の懇親会は、とても久々に、熱く翻訳談議が繰り広げられ、翻訳クラスターの集まりに相応しい楽しい会になりました。


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【受講報告】校正・リライトのテクニック

9月5日に開催されたサン・フレアアカデミーオープンスクールで、磯崎博史先生の「日本語お助け人が教える!校正・リライトのテクニック」を受講してきました。

今年の私の方針は、「日本語」に重点を置くこと。なので、日本語に絡むセミナーや講座を時間の許す範囲で受講するようにしています(場違いな場所にも顔を出していますが(笑))。以前、JTFで磯崎先生のセミナーがあり、受講したくて仕方がなかったものの本業が忙しくて参加できませんでした。今回、サン・フレアアカデミーのオープンスクールで、同内容のセミナーをされるということで、すぐさま申し込みました。本当にラッキーでした。

セミナーの中で、私の現状を踏まえ、自分にとって大切だと思った点だけ、自分メモとして以下に羅列しておきます。(皆さんに役立つわけではないので、ご了承ください)

  • 「ふさわしい語句の選択」と「正文に仕上げる」ことは、良い日本文への寄与度が高い。
  • 「小さな改善」こそ重要。確実に身につく。良い日本語への近道。(何度も読み返して改善する)
  • 語と語の親和度に気を付ける。
  • 表現の硬さ・柔らかさに注意する。漢語を和語にして表現を柔らかくするなど、考える。
    (和訳文には漢語が多い傾向がある。)
  • 「~に対する」は「~への」に置き換える表現を考えてみる。
  • 上位概念の言葉に置き換えて、重複を避けてみる。
  • 助詞「の」の乱用は日本語の表現力を失う。(翻訳者として致命的じゃないか?)
    したがって、具体的表現を使うように心がける。(同一助詞の連続は避ける)
  • 語順を入れ替えたら、何か手当てが必要。

もちろん、これ以外に多くのことを教えていただきましたし、自分の確認にも役立ちました。加えて、セミナーの進め方も勉強になりました。

こういう校正・リライトの完結シリーズってないのかな?と思い、講義後に磯崎先生に聞いてみましたら、「ある」とのことでした。多少高くても受けてみたいと思いましたね。また機会があれば、磯崎先生のセミナーを受けてみたいと思います。


磯崎博史さんのブログ


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テリラジ拡大版放送決定「翻訳者の真実」

JTF日本翻訳ジャーナル279号特集記事「翻訳者の真実」のフォローアップ企画です。

誌面の関係で紹介できなかった翻訳者の声、私が伝えきれなかったことをテリラジ拡大版として放送いたします。

視聴される前に、ジャーナル誌面の特別記事を一読しておいていただけると、放送内容が理解しやすいと思います。

かつてはこういうコンテンツは USTREAM を使って放送をしておりましたが、今回は TwitCasting を使用してテリラジ枠で放送します。当番組は、なるべく多くの翻訳関係者の皆さんにライブで聴いていただき、その場のタイムラインで議論や意見交換をしていただけることを期待していますので、スマホさえあればお聴きいただけるラジオ放送にする予定です。(電車の中でも聴けます。)
それから、いつものことですが、番組中における私の発言は、あくまでもひとつの考え方、切り口ですので、多くの方の突っ込みやご意見をタイムラインに流していただけると嬉しいです。

では、皆さんのご視聴とタイムラインへの参加を楽しみにしております。


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これじゃ翻訳できません

景気の動向に比例して「部分翻訳」が増減する傾向がありますが(本当か?(笑))、部分翻訳を依頼するクライアントには、まことに困った原稿を送付してくるところがあります。

あなたが翻訳する側の立場に立って、以下の一文を読んでみてください。この文の意味をどう理解されるでしょうか?

注文が多くなっています。

どうでしょう? え?前後の文を読まないと分からない? 残念ながら、前後の文はありません。すべて消されていて、この文しかない原稿なのです。

これでは判断に困りませんか?複数の意味に取れるというのは、分かっていただけると思います。何かの発注が増えているのか、受注が増えているのか、誰かが文句を良く言うようになってきたのか、言ってるのは誰なのか?前後関係が分からないので判断できませんよね。つまり、これでは正しい翻訳はできないということです。

本当にこんな原稿をときどき目にします。その度に全文の提供を依頼するわけですが、ときどき頑なに提供を拒まれることがあります。概ね翻訳を理解しないお客様ですね。

翻訳を依頼する側は(可能な限り)原稿のすべてを翻訳者に渡すようにしていただきたいものです。また、エージェントも同様の対応をお願いしたいですね。(そもそも、ろくにクライアントへ確認もせずに翻訳者に流すな!と言うことです。)


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単価という数字の意味

翻訳者が仕事を請ける際、翻訳会社やクライアントから提示される単価の意味を考えているのだろうか?

先日行ったフリーランス翻訳者アンケートの回答を眺めながら、そんな疑問が頭に浮かびました。(アンケートのまとめは、来週公開されるJTF翻訳ジャーナル第279号に掲載予定)

報酬として支払われる金額は、何に対する対価なのか?を明確にしないで仕事を請けているように感じる回答が散見されました。「翻訳作業の対価」と捉えている方が(そう考える根拠は別として)ほとんどですが、その確認がされておらず、後になって翻訳会社/クライアントとの認識にズレが生じ、不満を感じる結果となっているようです。

単価の話はSNS上でも良く話題になりますが、その数字の意味する基準が違えば、単純な比較はできません。単価10円と言っても、例えば「翻訳作業のみ」なのか「翻訳作業と用語集作成と編集作業」なのかで、意味が全く違ってきます。

報酬額が何の作業に対するものなのかを、受注時に合意しておくことが大切だと思います(もっと言えば、責任の範囲をハッキリさせる)。長年の取引があり信頼関係ができている取引先なら、そういった確認プロセスも不要ですが、取引を始めたばかりの新しい取引先や担当者が変わったばかりの取引先は、受注時の条件をはっきりさせて合意形成してから仕事に着手するという姿勢が大切だと思います。

そのためには躊躇せず、数字(報酬額)の意味をハッキリさせること。不明な点は取引先に確認すること。単価に含まれない作業があるなら、その作業の取り扱いや単価を確認すること。納品仕様を確認すること。受注時にしっかりと仕様と条件を合意しておけば、納品後に仕様を逸脱する要求を取引先がしても、追加作業として費用請求したり、断るなどの対処ができるでしょう。