翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


【告知】UST放送:テリーの部屋「ゲスト: @ChiakiYano さん」

Twitterで冗談話が盛り上がり「テリーの部屋」なる番組をやってみる事に致しました(笑)
この「テリーの部屋」は、ゲストに主に通訳者さん・翻訳者さんを招いて、通訳・翻訳を主軸に色々な話を対談形式で行っていきたいと思います。 (…って、別に今までと何も変わらない訳ですが(笑))

栄えある第一回「テリーの部屋」のゲストは、フリーランス翻訳者さんである人間翻訳者(@ChiakiYano)さんです。

日時:7月14日(土) 21:00〜22:00
URL: http://j.mp/vEu3jh           ハッシュタグ: #usterry

フリーランス翻訳者になったばかりの頃の仕事はどうやって採ったのか?レートはどう設定したのか?どんな事に気をつけて翻訳をしているのか?将来像は?SNSを使い始めてどんな使い方をしているのか?…などなど、きっと、あっという間の1時間になると思います。
この放送の前打ち合わせを1時間程、 ChiakiYano さんとさせて頂きましたが、長年の翻訳者経験に裏打ちされた多くの有益な話を聞き、これはこれから翻訳の世界に入ってこようとしている方々や、現在、既に翻訳者として活躍されている方にとって、何かのヒントになる情報満載になるに違いないと感じました。
質問やコメントは、上記ハッシュタグを付けてツイートして下さい。


「十人十色、私の翻訳方法(ツール&マクロ)公開」勉強会

本日、某所のソーシャルアパートメントで、「十人十色、私の翻訳方法(ツール&マクロ)公開」勉強会が開催され、Ustream放送配信ついでに出席してきました。

他の翻訳者さん達が使っている翻訳環境、ツールをお聞きする機会と言うのは余りあるものではありません。皆さん、自分の中では当り前の事として使われているツールや仕事のやり方は、他人にとっては「宝」の情報だなぁと、つくづく思いました。

本日の話の内容は Ustream 放送をし、録画を残しておりますので、ご覧下さい。

Video streaming by Ustream

「え?こんなマクロが無料で公開されているの?」
「Transit って使い易そう。」
「Dragon ってネイティブさんにとっては強力な武器だなぁ」
「仕事の記録を細かく採るのは 、とても大切だなぁ」

非常に大きな刺激と気付きを頂きました。こういう勉強会はとても有益ですね。今後もUstream放送で協力して行きたいと思います。

ちなみに、私が説明しているのは、当ブログで紹介している GlossaryMatch です。


翻訳フォーラムシンポジウム UST放送あります。 #FHON2012

本日6月15日に、翻訳フォーラムシンポジウム「翻訳者の頭ん中 翻訳中の思考プロセス」が開催されます。

非常にありがたい事に、その模様がUstream放送にて配信され、Twitterでも実況中継されます。

プログラム内容を見ると、見逃せない内容ばかりですので、是非、ご視聴下さい。
ちなみに、私がUstream放送を担当させて戴きます。

★翻訳フォーラム シンポジウム「翻訳者の頭ん中 翻訳中の思考プロセス」
日時:6/15 13:00-18:00(JST)
ツイッター中継:@FHONYAKU
ハッシュタグ:#FHON2012
Ustreamライブ: http://www.ustream.tv/channel/honyakuforum


IJET-23 に出席してきました。

以前の記事「IJET23「翻訳の品質管理」セッションに出ます」でお知らせした通り、6月2日〜3日に広島にて開催された第23回日英・英日翻訳国際会議(IJET-23)に、パネリストとして参加してきましたので、簡単にご報告致します。

私が聴講したセッションは以下の通りです。

【6月2日】

  • 基調講演「感性のマツダロードスター」
  • パネルセッション「SNSで翻訳者はどう変わるか?」
  • パネルセッション「翻訳の品質管理」★パネリストとして登壇
  • パネルセッション「Pecha Kucha 法人化」
  • 音声入力ソフトにおける2つの盲点

【6月3日】

  • 司法通訳の現状を考える
  • 医療通訳 − 課題と展望
  • Evernoteのローカライズに関わったら IJET-23 広島にたどり着いた
  • 翻訳会社本音トーク − グローバル市場における翻訳の品質管理

これらセッションは JAT ホームページでビデオが公開されるそうですので、そちらをご覧下さい。

当記事では私が出席した「翻訳の品質管理」のセッションについて、簡単に感想を述べたいと思います。

「翻訳の品質管理」パネルセッション

出席者:牧野 一成さん(モデレータ)、東 尚子さん(フリーランス翻訳者)、新矢 隆さん(株式会社クロスランゲージ)、そして私。

何しろ、誤訳問題で話題となった東北博ホームページの株式会社クロスランゲージからパネリストが出席されている事から、その話題が必ず出され、かなりの時間を占有するのではないか?という私の予測は、見事に的中しました。

パネルディスカッションスタート直後、議論の糸口を「品質」という大きなところに求めたため、どう切り込んで良いか少々悩みました。私もパネルディスカッションに臨む上で、どのような話をしようかと事前準備していましたが、それは「翻訳品質」に対する立場による基準の違いです。取り敢えず、私が言いたかった一部「翻訳する側と発注する側の翻訳品質に関する認識のずれ」の話はできたと思います。この辺りの話は、今後、ブログか Ustream 放送で話をする機会を作りたいと考えています。

早い段階で会場から質問を受けたのですが、最初に出された質問が、あの東北博ホームページの誤訳問題でした。株式会社クロスランゲージ社の新矢氏が回答されました。彼の説明はマスコミ報道の内容と大差はなく、機械翻訳の性格の説明、用語集が提供されなかった事、あのサービスは無償で提供している事などの説明がされました。聞いていた私は、報道通りかと少々がっかりしました。その説明に加え、他自治体で成功している例や機械翻訳を適用するエリア等の説明がされ、最終的には自社製品の良さを宣伝されたような内容になったと感じました。私が話を聞いた感じでは、例のホームページの件に関しては、あくまでも「システム」を販売したのであり、「用語集」を含めてソフトが出力する結果は使用するユーザーの責任であると言う見解なのだろうと解釈致しました。

この話が元で、「機械翻訳は翻訳者にとって脅威か?」という話題が出され、会場にアンケートをとったところ、殆ど挙手がありませんでした。設問を「機械翻訳により翻訳者の単価が低単価へシフトし、結果的に収入減に繋がるという意味で脅威を感じているか?」に変えて質問すると、パラパラと挙手がありました。実際、受注する案件を単価ベースで、高、中、低、に区分した場合、売上げを底支えしてくれる「低」の案件が減少しており、全体の売上水準を下げているとお話をされた翻訳者さんがおられました。

概ね、話された話題は以上のようなものだったと思います。

セッション日の夜にあった懇談会で、新矢氏と話す機会がありましたが、その内容はここには書かない事に致します。彼も一担当者(しかも別の担当)として今回のセッションに臨んだのであり、彼の発言が会社を代表した発言と捉えられるのは不本意であろうと判断するからです。

さて、セッションの話は以上として、このような大きなイベントで大切なのは「ネットワーキング」です。

IJET23の参加者は200名を超えたと聞いています。日本のみならず、海外からも出席されており、ネットワーキングには絶好の場となります。今回、つくづく感じたのは、Twitter/Facebook で自分の写真をアイコンに使っている事による効果です。先方から声を掛けて頂いたケースは数知れず。まるで旧知の仲のように親交を深められる事も、素晴らしい事の1つだと思いました。

今後、こういうイベントへ参加される方へ提案したいのは、以下の事。

  • 先の記事でも書いた通り、Twitter/Facebook 等によりネットワーク上で既に交流がある人は、その名刺を別途準備する。(Twitter名刺、Facebook名刺など)
  • それらの名刺には、業務で使用しているビジネス名刺に入れている本名も入れる、もしくはビジネス名刺側にネットワークのアカウント名を入れる(ネットワーク名刺とビジネス名刺の情報リンクを確保する)。
  • また、それらの媒体では自分の顔写真をアイコンに使用する。ずっと顔写真を使う事に抵抗があるなら、イベント前1週間だけ、顔写真にするなどの対応でも十分に効果があります。

来年の IJET はハワイで開催されるとの事。海外開催では流石に個人として行くには少々難しいのと、会社の業務として行くにも承認がおりそうにないので、多分、出席は無理。でも、再来年の日本開催では参加を検討したいと思っています。

最後に、IJET23実行委員会の皆様に、改めてお礼申し上げます。ボランティア活動でありながら、あれだけ見事な国際会議を開催されたその努力は想像を超えるものがあります。また、細やかな気遣いが感じられ、とても快適に二日間を過ごす事ができました。実行委員会の皆様、本当にありがとうございました&お疲れ様でした。


JTFセミナー「2秒×1000回=30分のなぞ」を聴講してきました。

5月25日に行われた日本翻訳連盟(JTF)主催の翻訳セミナー「2秒×1000回=30分のなぞ ~翻訳業務でのWordマクロ活用とWordのチューニング方法~」を聴講してきました。少し遅くなりましたが、感想を書きたいと思います。

講師は、Microsoft MVP for Word を受賞された新田順也さんです。

私の今年のテーマの一つが「マクロ」による翻訳業務、および翻訳完成品のチェック作業の効率アップ/精度アップで、独学ながら Excel VBAや Word VBA を勉強しているところなのですが、まさしく、その目的にピッタリなセミナーがJTFのホームページでアナウンスされたので、即座に申し込みをしました。

今回、セミナーを受講して思ったのは、マクロは実際のデモを見る事が一番大切。特にその効能を理解していない相手を説得するには、物凄く効果的な方法です。

セミナーではマクロのデモンストレーションが主で、話されたマクロの話は、新田さんのブログ「みんなのワードマクロ」を読むと、セミナーの内容に加え、更に深い情報を得る事が出来るので、そちらをご参照頂ければと思います。

セミナーを通じて感じたのは、新田さんのマクロに対する思い入れ、仕事に対する思い入れ、マクロを道具としてどう使いこなし、翻訳という仕事に活用しているのか…そういった想いを強く感じる事ができました。

心に残った言葉は以下のもの:
・Wordを支配する。
・ワードマクロは翻訳はしない。
・マクロは業務支援のツールである。
・使い方次第では翻訳者の能力を引き出してくれる。

全くの同感だ…と思いながら話を聞いていました。翻訳者が仕事をする上で、その原稿や翻訳物はほとんどの場合、Microsoft Office を使って作られているのが現状です。

仕事の玄人であるなら、道具を使いこなす事が職人への道だと言うのは、世界が違っても言える事ではないか?と思うので、Microsoft Office製品を使いこなす事は、意識して努める事なのだと思います。

そして職人は、道具を自分の使い易いように改善する…それがまさしくマクロなのだと感じました。

新田さんの言葉の端々に感じたのは、一貫して「マクロは道具である」と言うメッセージです。「手段を目的にする」「道具に使われる」と言った言葉がありますが、そうなってはいけないぞ!と言う警告だと思います。

マクロの設計思想にも、その考えは反映されているようで「主導権をWordに渡さない」と言う考え方には、とても新鮮さを感じました。

マクロはエクセル、ワード、パワーポイントに実装されているので、使い方によっては、我々の翻訳作業を強力に支援し、周辺作業を大幅に簡素化してくれる可能性があります。

新田さんが仰っていた通り「繰り返し作業、面倒な作業」をマクロに肩代りさせる事で、小さい無駄な時間の改善が、結果的に大きな時間的余裕を生み出す事になります。

翻訳者の付加価値は、「翻訳」する事です。それに付随する周辺作業時間は極論言えば無駄な時間ですから、それらを自動化により、極限まで減らす事によって、本来、費やすべき翻訳の時間を増やし、翻訳者としての付加価値を上げる…と言うアプローチは、とても正しい事だと思います。

マクロは「作業を自動化」してくれる訳ですが、それは作業を「スピードアップ」してくれるだけではなく、毎回「正確に」行ってくれる所がポイントで、品質改善にも繋がるという認識も持って、マクロ利用に積極的になるべきだと思います。

マクロがよく分からないと言う方は、一度、新田さんのマクロ講座を受講されて、そのさり気ない便利さに触れ、幸せな翻訳ライフに踏み込まれると良いと思います。

最後に、当セミナー開催前に採ったアンケート結果を話されていましたので、そのデータを以下に記述しておきます。

アンケート数 59
Q:ワードマクロ使った事あるか?
未経験 27
利用 1/4
作成 1/4

Q:TRADOSなどの翻訳支援ツールを使っているか?
1/3

セミナー参加者に無償で、マクロ(アドイン)が提供された。マクロが50点ばかり入ってる。

ずらずらとデモンストレーションして下さった機能は以下のもの:
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