翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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コピペで辞書ひくな

先日、ある方がWebで英文を読んでいて調べたい単語が出てきたようで、PC上の辞書を立ち上げて調べ始めた。

そばでたまたま見ていた私は、彼の動作をボンヤリと見ていたのだが、ブラウザ上の単語をコピーして、辞書の検索窓にペースト、そして検索。

これが普通だよね。当り前と言うか、効率的な方法だと思う。でも、英語学習者がこんな事をしてたら、私は多分烈火の如く怒ると思う。

私のやり方は、調べたい単語は必ず辞書の検索窓に自らタイプして調べる。少なくとも、こう言うやり方をする事でスペルを頭に記憶し再生すると言う作業が必要になるからだ。

同じPC上での作業だと、ついつい楽な方に走りがち。ならば、別に電子辞書を準備して、それを利用すると有無を言わさずスペルを入力するしかない。

知らない単語との出会いを大切に。

いつもそんな風に周りに話している。その出会いを最上級の価値に高めるにはどうしたらいいか?を考えて、やり方を工夫すると、語学学習を効率化できるかもしれない。

大切なのは目的を間違えない事。

「意味を調べる」と言う事を目的にした場合、コピペで辞書をひく事が最善策となる。でも、それでは意味は分かっても身につかない。

語学学習者ならば、目的を「言葉を身につける」と言う高いところに常に置いて、方法を考えるべきだと思う。

辞書をひくたびにスペルアウトする癖をつけるだけでも、その単語を書いて覚えるのと同じ効果が得られ、より記憶に留まり易くなる。

コピペで辞書ひくな

なのである。

〜〜〜〜〜
流石に翻訳してる時は時間に余裕がない限りやらない。目的が違うところにあるからね。


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USTREAM放送をやろうと思う。

先日の I-JET プレイベント(in 大阪)の関根マイク氏の講演を聴講した後、色々と考えを巡らしていた。

そもそも私は会社に属する人間である事、それに会社が外販を積極的に展開していない事を鑑みると、仕事を得る事を目的としたセルフブランディングに必要性を感じていなかった。

ただ、昨日の「環境」をテーマにした記事をアップした後、この考え方が会社に依存する事を大前提とした、とても怠惰で保守的で自滅的な発想だと気付かされた。

近視眼的仕事への繋がりをそもそも関根氏は言ってない。長期的な自己実現のスタンスに立てば、メディア上に存在する自分をブランディングする事の意味は計り知れない。また、昨日書いた自らの将来に向けた「環境」作りに繋がる。

そこで、少々短絡的だが「何か」を少しづつ始めたい。

講演の中で「これからはビデオだ」と言う話がされた。そこには微塵の疑いもなく同感なので、そこに手を付けてみたい。

つまり、USTREAM放送を使った情報発信をやってみようかと思う。

実は、当ブログのアクセスログを眺めていると、私のブログに辿り着いてくる検索キーワードでダントツに多いのが、「社内翻訳」である。(次点が会議通訳)

よって、社内翻訳ネタでブログ記事を展開してみようかと考えていたところだったのだが、この際、一気にUSTREAM放送に持ち上げてみようかと思う。

果たしてどれほど興味を持って頂けるものか、お役に立てるものかは分からないが、やってみたい。


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自ら環境を作ろう

http://www.ustream.tv/recorded/13114741

今朝、リビングに降りてきて何気なくテレビを点け、そしてコーヒーを入れて朝食代わりのビスケットをぱくつきながらHDDに保存したビデオクリップを再生した。

久しぶりに、MK翻訳事務所さんが USTREAM で配信された放送番組を見直しながら、つくづく「環境」の大切さを感じた。

自分が身を置く環境。自然な流れから出来た環境であったり、自分が飛び込んで行った環境であったり、さまざまな理由による環境に身を置いているのだろう。

その環境で、要求される能力や知識と、自らの持つ能力や知識とのギャップを埋めるべく悩み、苦しみ、もがいで勉強して…なんとか適応しようと努力する。人によってはそのギャップに恐れをなしてその環境から逃げ出そうとしたり、逆に学習のチャンスと考えて積極的に取り組んだり、対応の仕方はさまざまで、それによって同じ道を歩んでも自身に生まれる結果が大きく違ってくるのだろう。しかし、結果に差があるにせよ、その環境を駆け抜けていくと何かしら自己成長し、自分の「次」へ必ず繋がってくるのだと思う。

ただ、「環境」は、今いる環境が外的要因で変化しない限り、殆ど大きな変化を見せず、そこに安住すると自身が環境に適応してしまい、自己成長を必要としなくなってしまう。そうなっては死んだも同然。

自らの持つ知識や経験を超えて新たな自分を見つける事は至難の業。「環境」になれたら、それを変化させたり、捨て去る努力をして、常に何物か今の自分より高みにあるものを取り入れて、自分の居心地が悪い「環境」を意識的に作る必要があると思う。

居心地悪い環境…という言い方は、決してやる気になれない苦しい環境と言う意味ではなく、「今の自分では不十分」「もっと自分を」という欲求が生まれる環境という意味。

そういう環境を自ら意識的に作る事が大切だと思う。

どうやって?…一番単純な方法は、私が過去に何度かやってきた方法で、自分を苦境に陥れるという方法(笑)。つまり、環境を自分で変えてしまう。私の場合、仕事をがらりと変えた。自分のやりたい事に近い仕事を取りに行った。自分を潰しそうになるほど強烈なものもあったが、それらの全てが今の自分のファンデーションになっている。

こんな強烈な方法でなくても、もっと簡単な方法がある。それは人の力を借りる。

Twitter でも SNS でも何でも良いが、高みにある人々の刺激を受ける事。そしてその刺激に反応して自ら行動に移す事だと思う。何だっていいと思う。オフ会があるなら、それに出向いて人脈を広げ、見聞を広め、知識を広げる。色んなセミナーに参加して自分にない知識や考え方を取り入れる。とにかく自分の中にないものを貪るように見聞する。取り入れてみる。そしてそれに基づいて行動してみる。

そうすれば、自らの環境を自ら変えていく事に繋がる。そして変わった環境と自分とのギャップを埋める作業に一生懸命取り組むと、未来の自分に繋がっていく。

将来にあるもの。それは何も知識や経験だけではなく、新たな仕事や新たな自分も含まれる。何がきっかけで今は知り得ない自分が顔を出すかもしれない。思いもしない仕事を将来しているかもしれない。

自分のある環境を否定することなく積極的に取り入れて適応して、そして常にそれを変化させる努力をする。それが多分「生きる」事で「生きる」意味なんではないかなぁと最近おぼろげながら考えています。


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第23回 日英・英日翻訳国際会議(IJET-23)プレイベント in 大阪に参加して

来年2012年6月2日~3日に広島で開催される第23回日英・英日翻訳国際会議(IJET-23)のプレイベントが、9月17日(土)に大阪の阪急グランドビルにて開催され、出席して参りました。

プレイベントは以下の二部構成で行われました。

第一部: 講演「フリーランス2.0 〜 新しい情報環境と市場における『振る舞い』」 関根マイク氏
第二部: パネルディスカッション「不況の中できること、すべきこと」

第一部の関根マイク氏による講演内容は、かなり深く広い話を猛スピードでされたので、私自身が正しく理解できていない可能性が否めません。従って、細かくここに記述する事は避けたいと考えます。講演者の意図をしっかりと掴み取るには、やはりご本人の講演を聞く必要があるように思います。(関根さんには、関東地区での再講演を切に希望します。)

なお、第一部の講演内容は有志によってツイートで実況中継がされました。そのまとめは以下のリンクから参照下さい。大きな流れは把握できるものと思います。くれぐれも言っておきますが、関根氏の説明する思想をツイート実況した人間が解釈してツイートしていますので、誤解釈も含まれていると思います。少なくとも私のツイートは歯抜けだらけで肝心な要所をツイートできてなかったりします。全体の流れを汲み、間違いも含まれている可能性を認識し、字面だけに捉われずに大きな流れを把握する材料として下さい。

第一部講演実況ツイートまとめ

私の感想ですが、顧客側の翻訳の価値、提供する側のつけるべき付加価値には大いに共感。フリーランスの通訳者・翻訳者のブランディングやプロデューシングの話は、とても刺激的でした。

この講演、実は拝聴している途中で考えたのは、うちの取引先(特に法人化した個人)を出席させれば良かったという事。翻訳業界、通訳業界に関係なく、関根さんの研究アプローチはマネージメントをする人間に大いに役立つと考えるからです。市場の変化、インフラの変化、ツールの変化など、それらに敏感に反応して有効な手を打っていく。私自身、凄く新鮮な視点を授かった気持ちで一杯です。

第二部のパネルディスカッションでは、今回初めてパネリストとして参加させて頂きました。

3名のフリーランス翻訳者の方と私の4名でのディスカッション。私だけ翻訳会社側の立場での参加となるので、事前にテーマについて伝えたいメッセージと想定質問への回答を準備しておきました。

残念ながら第一部の時間が押したため、盛り上がり掛かったところでディスカッション/質疑応答が終了となってしまいましたが、私の立場ならではの回答が出来たのではないかと思います。

会場では言えなかったですが、「不況の中で出来る事、すべき事」として、自己投資も考慮すべきだという話をしたかった。個人には難しい話かもしれないという前提をつけた上でですが。

私が実際に行った事は、仕事が減った事により生まれるリソースの余裕を、将来の売上確保のための分野開拓(別分野の勉強)、技術向上(翻訳技術の勉強、機械翻訳の導入と学習)、業務改善(事務業務の簡素化)などに利用した事です。

ディスカッションの中で、個人翻訳者の方たちの口から「長いお休み」的な印象で話がされていたのは、とても意外に感じました。実際は別のことに時間を使っておられたのだと想像しますが、少なくとも「不況下にあって」仕事が途切れて空いた時間を、単純なる休暇的に使うのは余り関心しません。日頃は忙しくて出来なかった勉強に力を入れるとか、資格取りに挑戦するとか、とにかく余ったリソースを不況の先にある自分の仕事につなげる作業をすべきだと思います。

それが発信したかった事の1つ。

また機会があれば、こういうディスカッションに参加させて頂きたいと思います。


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道具に溺れるクライアント

およそ一年前、あるソースクライアントが翻訳支援ソフトを導入し、それに追従して(せざるを得ず)、弊社も同じソフトを導入した。

以来、このクライアントから依頼される多くの案件が、翻訳支援ソフトによるものとなった。

しかし、彼らの依頼案件を見ていて、私は常に大きな疑問を感じている。

盲目に使い過ぎてはいまいか?

概ねマニュアル類への適用は私も納得するのだが、同じ翻訳メモリを使ってプレゼン資料まで依頼してくる。何もかも同じ翻訳メモリ??

もう、絶望的に気に入らない訳文がプレゼン資料に並ぶ訳だが、本当にこんなものでいいのか?と心配になる。

タイトルがだらだら長い文章。全てがだらだら長い文章。プレゼン資料として有り得ない。

中には意味が不明な訳文も出るので、申し送りと推奨訳をつけて納めても、「弊社のxx会議で決めた用語なので」とそのままにされる。

翻訳支援ソフトの使い方を間違えてる例。

道具を盲目に信じてはいけない。目的と特性を良く理解して使うべき。

そう言う強い信念なくして使う事は、色々なリスクを生む事になる。

自戒の念を込めて。