翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


翻訳者に甘えるな!

翻訳コーディネーターたるもの、翻訳者さん達に気持ちよく仕事をして頂く段取りを打つのが、ひとつの使命だと日頃から考えている。

なので、翻訳者さん達に仕事をお願いする仕方も、日々、注意しなくてはと思っているのだが、忙しさにかまけて、曖昧な指示を出したり、余計な作業をお願いしてしまう事がたまにあり、反省しきりである。

「作業費を払えば問題はないだろう?」…と言う人もいるのだが、そう、単純には考えていない。

そういう周辺作業に長けている方達へは、あまり影響がないだろうが、煩雑な作業は、多少なりとも翻訳品質へ影響しているように感じるからだ。

勿論、夫々の翻訳者さんの周辺業務のスキルと、互いの関係によって、そういう依頼内容は変えているつもりなので、実害は生まれていないのだが、私が気に入らないのは、翻訳者さんに甘える意識が何処かにあり、そこに最終的に逃げ込むような仕事の依頼をしている事があるという事。

よく聞く「丸投げ」なんて、甘えの構造の最たるもの。そんなものは、コーディネーションでも何でもない。

共に良い品質の翻訳物を作る…という意識に立って、翻訳者さん達と Win-Win の関係で仕事をして行きたいと強く思う。もっとスムーズで簡潔明瞭な依頼が出来るよう、日々精進していきたいと思う。

自戒の念を込めて。