先日、ある方からネット上で見つけたと言うエクセルマクロを頂きました。それは、エクセルの用語集からワード文書の文字列を自動置換するというものでした。
それをベースに更にあちこちネットを探って色々なスクリプトを学習し、自分用に作り直してみました(笑)。ある程度使えるものになりましたので、公開したいと思います。
翻訳者さん達へのインタビューを通して分かったのは、エージェントから提供される用語集にエクセルが多い事、エクセルの方が使い勝手が良いと言う意見が多かった事です。加えて、自分が使っている用語集もエクセルで管理しているという事も考えて、少し使える形にしておくのは皆さんの利益になるのでは?と思い、無い知恵を絞って作ってみました。
あくまでも自分使用前提なので、皆さんの環境では使えないものかもしれません。また、Visual Basic なぞ、全然知りませんので、バグだらけかもしれませんから、AsIs前提でお使い下さい。(詳細は readmeシート を参照の事)
【特徴】
- シート項目は好きなだけ増やせる。
- シートの数も好きなだけ増やせる。(辞書系列でファイルを分け、細分類でシートを分けると言った使い方ができる)
- マクロがバージョンアップになったら、シートを新しいエクセルファイルへコピー・移動をするだけで良い。
- 原語でソート(並び替え)できる。
- ワードファイルの本文、ヘッダー、フッターの置換が個別に、もしくは一括してできる。
- 複数のワードファイルを一気に置換作業できる。
- 原語を上書きしてしまう「完全置換」と、原語と併記する「併記置換」の2つのモードを持っている。
- 井口耕二さん作 SimplyTerms 互換のテキスト型辞書ファイルを出力できる(筈w)。
- Word版 GlossaryMatch 用辞書ファイル(TAB付テキストファイル)を出力できるようにした。
【使用例】
- 単純たる用語集として使用し、ソート機能だけを使う。
- 会社名、組織名といった固有名詞のみを用語集登録し、ワードファイル翻訳原稿にあるそれらの固有名詞を一括完全変換して、翻訳の準備原稿を作る。
- もしくは、専門用語や企業方言用語を併記変換し、翻訳用の参考資料として使用する(提供する)。
自分の使用の中で改善・修正したものは、今後、同様に公開していきます。