翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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暇つぶし

今朝、通勤電車で隣の席に座った五十代と思わしきサラリーマンが、iPad miniを片手にカードゲームをずっと楽しんでいた。その姿を横目で見ながら、『長い通勤時間を潰すのにiPad miniを買ったのかな?』などと、他人事だからほっとけよ!と言うような事に思いを巡らしていた。

そこで、ふと思ったのです。

「暇つぶし」…時々、耳にする言葉だし、昔は良く使っていた記憶がある。でも、最近はどうだろう?と。

私の中では、最近はほとんど使わない言葉です。よく考えてみると、手持ち無沙汰で潰さなくてはならないような時間なんて、最近、ない気がする。勿論、積極的に「何もしない」時間を作る事はあるけれど、それは「潰す」対象とはちょっと違う。毎日、隙間時間をどう見つけて、そこにやりたい事を突っ込むか、そんな事を当たり前のように意識している自分がいる。

そして、その言葉をよく使っていたであろう若かりし日を思い起こし、「なんと無駄な時間の使い方をしてきたのだろうか」と自責の念に駆られるのでした。

今の私の意識面では、「時間を潰す」という言葉の意味を考えた時、それがとても「悪」な事で「無駄」な事で「勿体無い」事のようにしか感じられないのです。年齢のせいもあると思います。でも、時間に対する概念が、若かりし頃と明らかに違うのが一番大きい。潤沢に水を湛えた湖も、歳と共に枯れようとしている事への焦りもある。水の流れる先が増えた事もある。比例して自分に使える水が限られてきた事もある。やりたい事が増えた事もある。やりたい事がハッキリしてきた事もある。

そんな想いの中、気を付けていること。漠然と実行していること。それは…

やりたいと思ったら、まず、やってしまえ!

という事。考えるより実行。その結果からその先の継続を判断すればいい。条件が合うなら、やってしまおう…そんな風に考えてる。「想像」は「経験」を越えられないからね。自分の人生観の肥やしにもなる。