翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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翻訳の日本回帰

最近、何社かの翻訳会社の方とお話しする機会があり、話題は自然と単価、と言うか業界の状況についての話しになるのだが、その中で感じているのは「日本回帰」。

コスト下げを狙って新興国の翻訳会社と手を組み、例えば中国の翻訳会社や翻訳者が翻訳を行う事で、翻訳コストを抑えようとする動きが業界的に加速しているのだが、最近では「翻訳の質」と「機密情報流出」の問題から、そういった新興国の翻訳会社、もしくは翻訳者へ翻訳を依頼する事を嫌うクライアントが出始めているようだ。

この世界も、多分、最終的には二極化すると思われるが、コスト、コスト…ばかりではないクライアントの存在を知る事ができたのは嬉しい限り。

クライアントは、翻訳を依頼する翻訳会社には、1)新興国の翻訳会社と提携しているのか?、2)依頼する翻訳は、そう言った提携翻訳会社で行うのか?、3)その場合の品質保証はどのようにやっているのか?、4)情報漏洩/情報セキュリティの対策はどのようになっているのか?…程度は、確認しておいた方が良いと思う。