翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.

AutoHotKey というツール

2件のコメント

最近、通翻クラスターの間で「AutoHotKey」がにわかにブームになりつつあるので、簡単にご紹介します。

AutoHotKey は、Windows上で行うキー操作、マウス操作を、スクリプトを書く事によって自動化できるフリーウェアツールです。以下のURLからダウンロードできます。

http://www.autohotkey.com

私のAutoHotKeyの主たる使い方は、EDIシステムにまつわる作業の自動化です。最近は、ウェブベースのシステム(EDI)が徐々に増え、ブラウザを使ってシステムにアクセスし、データを入力したり、検索したり、必要なファイルをダウンロードしたりする事が非常に多くなってきました。ただ、こういったウェブシステムの弱点は、それら一連の作業を自動化できない事にあります。この AutoHotKeyはWindows上で動作しているアプリケーション窓を指定し、その画面の指定された座標位置でマウスをクリックしたり、文字列を入力したりといった動作を自動でさせる事が出来る為、例えば、メールで連絡がきた注文番号を範囲指定し、指定したキーを押す事でEDIシステムへアクセスし、自動でログインし、そして指定した注文番号で検索を掛けて注文書を自動で印刷する…という一連の流れを自動化する事ができるのです。ただ、こういう使い方は翻訳者さんには余り必要がありませんよね。

それ以外の私の使い方は、余り多くはありませんが、ここでは2つご紹介します。

; ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
; ● Control + Alt + M to open Macro folder
; ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
^!m::Run D:\Dropbox\script\Macro

上記スクリプトは、指定されたフォルダーをエクスプローラで開くだけのスクリプトです。CTRL+ALT+M を押すと動作します。

仕事では、個々の翻訳案件を入れた親フォルダーを指定し、業務ファイルへ即アクセスできるようにしています。実際、業務で頻繁に使用するフォルダー、例えば、用語集フォルダー、マクロフォルダー、管理業務フォルダーなどをそれぞれに指定して起動できるようにしています。仕事のやり方をしっかりとルール化すると、もっと色々な事ができるようになります。例えば、翻訳案件ごとにユニークな番号を使って管理し、その番号で案件管理フォルダーを作るような場合は、案件番号を範囲指定して、指定されたキーを押せば、その案件フォルダーが開く…というような芸当も可能になります。

; ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
; ● 範囲指定された文字列をウェブ辞書で開く
; ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
; ↓ここのdを自分の使いたいキーに変えて下さい。 例) ^!f:: で CTRL+ALT+F
^!d::
Backup = %clipboard%
clipboard =
Send ^c
ClipWait, 1
if Errorlevel
{
MsgBox, 調べたい単語を範囲指定してから実行して下さい。
return
}
Run http://www.onelook.com/?w=%clipboard% ; OneLook
Sleep 200
; ~~以下のサイトを使用する場合は、行先頭の;を削除して下さい。
;Run https://www.google.com/#q=%clipboard% ; Google
;Sleep 200
;Run https://www.google.com/search?tbm=pts&q=%clipboard% ; Google Patent
;Sleep 200
;Run https://www.google.com/search?tbm=bks&q=%clipboard% ; Google Book
;Sleep 200
clipboard = %Backup%
return

このスクリプトは、範囲指定した文字列をウェブ辞書で検索するだけのものです。例えば、調べたい英単語があったら、それを範囲指定して CTRL+ALT+D を押すと OneLookで検索がされます。スクリプトには Google, Google Patent, Google Book のリンクも入れてありますので、必要に応じて文先頭の「;」を削除して使って下さい。同時に複数のサイトを検索する事も可能です。その場合、「Sleep 200」を生かして下さい。多少の待ち時間を入れてやらないと、開かないサイトも出るようです。

これらのスクリプトを、Google Drive で一般公開しておきます。以下のリンクをクリックしてダウンロードしてお使い下さい。

TerryTemplateScript

今、翻訳クラスターの間では、AutoHotKeyの辞書検索への応用が非常に注目されていますが、一方では翻訳にまつわる面倒な周辺作業へ応用する事で、業務の簡素化/自動化を行う事もできます。事実、私の仕事では、このユーティリティソフトのお陰で、事務作業効率がかなり向上しました。そう言う視点での活用も、今後考えて行きたいですね。

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作成者: Terry Saito

某社翻訳部門の中の人です。 詳細は、以下のURLよりどうぞ。 https://terrysaito.com/about/

AutoHotKey というツール」への2件のフィードバック

  1. AutoHotKeyの問題は、ほかのアプリケーションとショートカットがバッティングするところですね。

    フォルダーについて、私は「秀丸ファイラー」を使っているので、よく開くフォルダーのショートカットをツールバーに並べています。あと、よく開くフォルダーは、ショートカットをあちこちに置いています。ファイルをダウンロードするときなどに便利です。

    • そうなんですよね。ショートカットキーを良く管理して、バッティングを避けるのがひと苦労。
      もっとも、なるべくキー操作でやりたい!という方には AutoHotKey は便利。私のようにキーボードから極力、手を離したくないって人間には便利なツールです。