本日7月1日正午より、日本翻訳連盟主催 JTF翻訳祭2019の参加受付が開始されます。
JTF翻訳祭2019公式サイト
https://www.jtf.jp/29thfestival/
日時:2019年10月24日(木) 開場 9:00 セッション開始 9:30
場所:パシフィコ横浜
参加費が9月30日まで早割で5,000円(税別)お得になるようですので、早めの参加申込みがお勧めです。また、同時にJTFへ入会申込みすると、入会金10,000円がタダになると同時に、参加費も会員価格(価格差5,000円)が適用されるので、さらにお得。・・・と何かの宣伝文句みたいになったので、これくらいにしておきます。
私は今年、久し振りに2枠で登壇いたします。
09:30~11:00 質を守る翻訳者の工夫~原稿受領の時点から
16:20~17:50 玄人な関係を築くための本音トーク90分
いやしかし、この2枠の守備範囲の違いには(広さには?)、我ながら笑っています。前者はほぼ翻訳者の立場で、後者は翻訳者~翻訳会社~翻訳発注企業の立場でお話をします。私のすべてを出し尽くす1日になるのでしょうか?(笑)
(1)質を守る翻訳者の工夫~原稿受領の時点から
フリーランス翻訳者の高橋さきのさんと登壇します。さきのさんと私の役割分担は、まだ決めていませんが、多分、さきのさんが翻訳に近いところを、私がそれ以外のところをメインに、話を組み立てることになるのかもしれません。(まだわかりませんけどね)
2016年のJTF翻訳祭で「誰も教えてくれない翻訳チェック~翻訳者にとっての翻訳チェックを考える~」というタイトルで講演しました。そのときにご覧に入れたのが次のスライドです。(当時より、少し情報更新しています)
自分の実業務としては、もちろん、翻訳とそれ以前の作業でも品質を守る工夫をしているわけですが、「まずはチェックのやり方について考える機会を提供しよう」と、翻訳以降のチェックに焦点を当てたお話しをしたのです。話の中で、こんなスライドもご覧いただいたと思います。
そう。これが「翻訳とそれ以前の作業」にあたる部分です。「モグラを産まない」もしくは「産まれてもその場で潰す」ために、何か対策をとるのが本来の姿なのですよというメッセージでした。
その例として、昨年のテクニカルコミュニケーター協会主催のTCシンポジウムで講演した際にご覧いただいたスライドでは、「翻訳後の処理では取れないノイズは、翻訳前に手を打つ必要がある」ので、例えば、「翻訳とそれ以前の作業」で「原稿」に何か工夫をする必要があるのですよという話をいたしました。
今回の講演では、この辺りの話が中心になると思います。翻訳者それぞれが自分の考えで、自分のやり方でその辺りを手当てされていると思います。それを見直す1つの機会になればと思っています。
(2)玄人な関係を築くための本音トーク90分
メディア総研の平野幸治さんと登壇します。平野さんとは、昨年のJTFセミナー「翻訳のカスタマーエデュケーションを考える」で初めてご一緒して、前打合せの段階から非常に多くの刺激をいただきました。そのJTFセミナーのアンケートに、平野さんと私ふたりのトークセッションをセミナーとして要望される声があり、今年の翻訳祭で実現する運びとなりました。
翻訳祭の講演内容は、JTFセミナーのスピンオフ的な要素を持たせつつ、取り扱う範囲を「翻訳者~翻訳会社~発注企業」と広げてお話しをしようと考えています。また、それぞれが所属する企業は横に置いておいて、ふたりとも、翻訳業界を歩いてきた業界人という立場で発言することにしていますので、表面的な話に終始することはなく、まさしく「本音トーク」が繰り広げられると思います。
全体構成を決めるために、一度、前打合せ(という名の飲み会)を行いましたが、翻訳を肴に話がまったく尽きないし、真面目だし、盛り上がるし、楽しいし、この雰囲気のまま翻訳祭に持ち込むつもりですので、どうぞ、ライブ感いっぱいのセッションにご期待ください。会場からのインプットを貰いながら、全員で議論していくスタイルをとろうと相談していますので、みなさまの参加をお待ちしています。