翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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[AHK] Hotstring Helper

先日お会いした特許翻訳者さんとの雑談の中で、WildLightを含めたツールの話をしていたのですが、「Trados上で使えるものってないですかね?」と言う話になり AutoHotkey の話題になりました。

その方はAHKの Hotstring という機能を使い、文書中に何度も登場する部品名称や表現の入力の簡素化とミス防止をしていると話されていました。
この Hotstring の機能は、単語や連語、文章などに略語を定義し、文書入力中にその定義した略語を入力する事で、登録した単語/連語/文章が置換されて入力される機能です。

例) ::gm::Good morning

gmと入力し、enterやspace、tabなど(AHKのヘルプ参照の事)が押されると Good morning と置き換わって入力される。

ただ、その翻訳者さんの悩みは、定義するごとに毎回スクリプトを開いて、入力し、リロードするという一連の流れが煩わしく非効率だという事でした。
そこで、自分の勉強のために自作してやろうと色々調べていたら、なんと!AHKのヘルプに既にそういう事ができるスクリプトが紹介されているではないですか!

Hotstring ヘルプ

このリンク先の最下位部に、そのスクリプトはあります。

【使い方】
[準備編]
1. 上記リンクにあるスクリプトをコピーし、テキストファイルに貼り付けて保存する。
2. 保存後、拡張子を .ahk に変更する。

これで、準備完了。
( 既にファイルにしたものを、ここに置いておきますので、ご利用ください)

[略語登録編]
1. 登録したい単語、連語、文章を範囲指定する。
2. WindowsキーとHキーを同時に押す。
3. 登録画面が現れるので、カーソル位置は動かさず、登録したい略語を入力してOKを押す。

[実使用編]
1. 登録した略語をタイプし、SpaceやTab, Enterキーなどを押すと、登録された単語/連語/文章が置換されて入力される。

具体的な使途はいろいろ考えられますね。機関や組織の正式名称を略語とともに登録しておくとか、メールフッターを登録したり、メールの書き出しの定型文を登録したり、翻訳での使用のみならず業務に関わるあらゆる入力の簡素化と確実性向上に役立てられると思います。

ちなみに、登録されたHotstringは全て、実行しているスクリプトファイルに追加されていきます。修正したい場合は、スクリプトファイルを編集すれば良いことになります。また、言語セットや文書種類などで定義を変えたい場合がありますが、その場合はスクリプトファイルをコピーして、別ファイルで運用すると可能です。

略語には半角英数字しか使えないようですが、置換語には2バイト文字を使えます。


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「読ませるIT翻訳 PartⅣ」受講報告

11月1日にサンフレア・アカデミーの「読ませるIT翻訳 Part IV」(最終回) を受講してきました。

講師は、高橋 聡先生です。この「読ませるIT翻訳」シリーズは、Part IVとある通り、今回が第四回目で最終回。タイトルに「~読点や助詞まできわめる ~ 」とあり、それらが弱い私には打ってつけのクラスでした。今回のクラスは追加開催が決定しているので、中身については書かない事に致します。

参加しての感想は、第一回目から参加しておくべきだったと深く反省したこと。それだけ内容が濃く、有益な情報が多かったと言う事です。前回のオープンスクールの遠田先生の時も、今回の高橋先生の時もそうだけれど、書いたもの以上に話されている事が非常に有益。先生達はさらっと言ってるつもりなのかもしれないけど、もう、頭の処理が追いつかないほどの情報量が流れ込んでくるので、脳内で咀嚼して納得したりメモを取ったりするのが精いっぱい。まぁ、先生達も必死で情報出しをしようとしてくれているのが分かるのが、本当にありがたく感じました。(仕事だから当然だろ?とか、そういう事ではない。姿勢の問題)

私が特に役立ったと感じた事は、和訳や日本語原稿をチェックする上でのヒントとなるものが学べたこと。これからの自分の仕事に大きく生かせそうです。

前回、遠田先生のクラスに参加した際にも書きましたが、課題はちゃんと出さなきゃダメだね。先生が良く知っている方だろうが、赤っ恥を書くような回答だろうが、とにかく書面となったものを出さないとダメだと再認識。返される添削は、ある意味「カスタマイズされた教科書」に匹敵するなぁと感じました。一流の方に赤を入れて貰える幸せは、絶対に逃してはならないですよね。


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SIIさんに提案 [便乗記事]

帽子屋さんが「# ということで、SIIさんに提案」と言う記事をブログに上げられたので、それに便乗して、私なりの提案を記事にしてみます。

SIIさんの電子辞書ビジネスからの撤退は、通訳者/翻訳者といった言語を扱うプロのニーズに合う製品を世に送り出してくれていただけに、個人的にも残念な思いでいっぱいです。

SIIの電子辞書ビジネスは、ピーク時に15%あったシェアが6%まで落ち込み、売上規模も半減。(情報ソース)
ただ、何故、シェアが落ち込んだのかはよく分かりません。価格競争負けしたのか、コンテンツ負けしたのか? Dayfilerを見る限り、後者の可能性は低いかと思います。

電子辞書市場縮小の背景として、スマホやタブレットの普及があると説明されていますが、今後、SIIの電子辞書コンテンツと検索技術を生かしたビジネスを展開するとしたら、ここだと思います。

そう、Dayfiler をスマホ・タブレット上でアプリとして供給して欲しいのです。そもそも Dayfiler はAndroid上で動いているのですから、簡単に実現できるはず。(それを見越してAndroidで動作させてたのではないかな?)

そうすれば、PCとの親和性も良く、PASORAMAもそのまま使用する事が可能になるでしょう。

ハードウェアを販売する限り、価格競争の波に飲み込まれる事になりますが、ソフトウェアコンテンツとして販売すれば、その機能の優位性からビジネスとして成り立つのではないでしょうか?

それに、スマホ・タブレットで動作する電子辞書アプリに、ここまで大規模な統合辞書環境を持ったものは、まだ存在していないと思います。今なら市場独占も夢じゃないでしょう。

SIIさんには、これからもプロを意識した電子辞書を継続して供給して欲しい。それが願いです。

SII Dayfiler愛用者より


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産業翻訳パーフェクトガイド

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イカロスの「産業翻訳パーフェクトガイド」が発売されました。

今回、「応募書類の書き方」に関して、記事執筆の協力をさせて頂きました。他記事では、帽子屋さんこと高橋聡さんや、山本ゆうじさん、それにSNS関連記事での登場は久しぶりだと思う清水憲二さんが、記事を執筆されています。
機会がありましたら、是非、店頭で手にとってご覧下さい。

 


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第24回JTF翻訳祭の詳細公開される

一年間の集大成!?これが終わらないと年を越せないと言われる(笑)…日本翻訳連盟主催の翻訳祭のプログラム詳細が公開になりました。

第24回JTF翻訳祭プログラム詳細

今年の翻訳祭は、11月26日(水)に開催されます。残念ながら、私は今年登壇しません(笑)が、仕事を休んで聴講に行く予定です。今年のセッションは昨年とは違い、興味深いものが多いと感じます。現段階で聴講したいセッションは以下の通り:

セッション1:トラック3かトラック6
トラック3「新翻訳時代を作る品質管理イノベーション~多種多様なニーズ、コンテンツに合わせた翻訳品質基準の設定と品質管理プロセス~」
「案件毎の品質基準 」「見える化」と、如何にも企業が喰いつきそうなキーワードが散りばめられていて、私も御多分に洩れず興味をそそられた。「翻訳品質基準」は過去にも色々とセッションがあったが、結局、絵に書いた餅だったり、管理可能にするために無理な数値化をするなど、どうも翻訳の本質とは一線を画する内容で、翻訳の質を妥協できる(と言うか無理矢理妥協する)分野や文書分野でしか使えないような内容ばかりだと私は感じていた。
このセッションでどんな話がされるのか、とても興味がある。

トラック6:「翻訳業界の現状と未来~そのなかで翻訳者が取りうる道~」
井口耕二さんのセッションだが、JTFが昨年実施した業界調査のデータを独自に解析された結果を元に、翻訳業界に置かれた翻訳者の現状を明らかにされ、将来の取るべき道を語られるのだろう…と勝手に想像している。翻訳者の置かれている状況をデータから理解したいので、何とか聴講したいと考えている。

セッション2:トラック2
「翻訳・通訳のISO規格の最新動向」
翻訳会社関係の人間は、必ず聞くべきセッションだと思う。翻訳の国際規格ISO17100が年内に発行される事から、翻訳会社はその内容を理解しておく必要があるからだ。過去のISO会議に出席されている株式会社 翻訳センターの田嶌さんから、生の声が聞けるのが楽しみだ。

セッション3:トラック1
「翻訳チェックする際の明快な指針を検討する ― あったらいいな―翻訳チェックのガイドライン」
これは、トラック3のセッション1に類似している内容かな?と推測している。登壇者の顔ぶれを見ると、ある特定分野で有効な話になるのかな?と勝手な想像を巡らせているのだが、翻訳チェックガイドラインに類するものは、多分、どこの翻訳会社でも持っているはずで、このセッションでは、どの辺りの話をされるのかが気になっている。ただ、概要に書いている内容をみると「それって、チェックガイドラインじゃなくて、翻訳仕様をちゃんと取り決めないからじゃないの?」とか思ってしまうのだが(笑)

セッション4:トラック6
「新米の上り坂、中堅の曲がり角」
私も主催メンバーの一人として名を連ねている翻訳勉強会「十人十色」のセッションです(そうは書いてないけどね(笑))。翻訳者であれば抱えるであろう色々な悩みを、三人のベテラン翻訳者さんが掘り下げます。これが盛り上がらないわけがない!(笑)
これから翻訳の世界に足を突っ込もうと思っている方、翻訳者として走り出したばかりの方、ある程度のキャリアを詰んできたけど、この先のキャリアパスが描けない方などなど、聴講して損はないセッションだと思います。

翻訳祭は、翻訳者や翻訳業界関係者とのネットワーキングにも最適です。もし、会場で私の事を見掛けましたら、お気軽に声をかけて下さい。