翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


SNS依存症【加筆】

iPhoneアプリの問題なのか、書いた記事が消えて下書き記事がアップされていたので、改めて加筆して更新します。

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昨日、通訳クラスタの方々との会食で少し話題に上がったので、下書き記事に加筆して公開いたします。

通訳翻訳業界でも、FacebookやTwitterなどのSNSがどんどんと浸透してきており、盛んに利用されるようになりました。

私は、通翻クラスタの人々が横の繋がりを深めたり、ネットワークの幅を拡げたり、更には翻訳者さん自身のブランディングのツールとしてSNS使用を勧めている訳ですが、やはり、何事にも副作用と言うものがあって、時として好ましくない依存症を産んでしまっているように思います。

かつて、携帯電話が普及し始めた頃、メールでのお喋りに没頭し、いつしか携帯電話に依存して片時も手放せない方が多く見られました。もっと古いところでは、パソコン通信時代にチャットに入り浸ってしまい、そこから抜け出せない方達も見られました。

SNSでも同じ事が起こるのではないか?と思います。常に誰かと繋がっていないと不安を覚える、そんな感覚を持ったら依存し始めている危険信号と思った方がいいのかもしれません。

SNSを閲覧したり書き込みしたりする時間は、細切れ故に大した時間ではないと錯覚しそうですが、それらの時間をまとめると、かなりのまとまった時間になる筈です。ダラダラとSNSしていれば、ダラダラと自分の時間を垂れ流しているのと同じです。

翻訳という仕事をしていると、PCの前に座り続けて作業をする訳で、ついついSNSを覗いてしまい、そこに一定時間留まってしまうという事を経験している方は少なくない筈です。

ちょっとだから…と言う使い方がとても良くないと私は思うのです。仕事の効率を下げ、集中力を下げ、それは翻訳の品質を下げる事にも繋がりかねない。プロとして、あってはならない事だと思います。

そう言うSNSの依存性、中毒性に気付いて、自ら対策をとっている方の声も多く聞かれるようになりました。
仕事をしている間はPCをネットワークから切り離すと言う「強制執行派」。SNSはスマホでしか使用しない事に決めている「機器分離派」。SNS利用の時間を決めて自己管理を強化する「時間管理派」。

私は少し前から「時間管理派」にシフトしています。と言っても、何時から何時までという使用時間帯を決めると言うスタイルではなく、その時間にSNSを利用するか否かをその都度決めるスタイルです。
例えば、今朝の通勤時間はSNSを使わない…とか、使うとか、その場で決めるのです。大切なのはダラダラと「ながら使い」をしない事。ONとOFFを明確にする…それだと思います。お陰で、私の場合は、本を読む時間が増えたり、考え事をする時間が増えたりと良い効果を生んでいます。

勿論、積極的にダラダラと、ながら使いする事もあります。但し、積極的に…です。つまり、何をするにも意志を持つ事が大切だと思うのです。

今一度、皆さんもご自身のSNSの使い方を分析してみては如何でしょうか? 仕事中にSNSは使用しない。使う「時」をハッキリさせる。そんな事を意識して見直して見るのも良いと思います。

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単語登録を簡単に

今朝、ある方のブログを拝見していたら、IMEへの単語登録を活用して、言葉の揺れを防ぐことに役立てているという記事を見ました。

単語登録の機能は、色々な使い方をされていると思いますが、いざ、単語登録をしようと思うと煩雑なマウス操作をしなくてはならないなど、少々面倒です。

私の場合、概ねワードを使用している時に単語登録をする場面に遭遇するので、以下のようなマクロを登録して利用しています。
______________________________________
Sub 単語登録()
Application.WordBasic.EditUpdateIMEDic
End Sub
______________________________________

たったこれだけで、大したものではないのですが、このマクロにショートカットキーをアサインしたり、私の場合はマウスの右クリックメニューに登録して利用しています。

単語登録したい言葉を範囲指定してこのマクロを起動すると、単語登録画面が現れるので、あとは読みなどを入力して登録するだけです。

お役に立てば幸いです。


レート構造

以前から「効率化」というキーワードは、レートに並んで良く話題に上がるものの、そこから来るイメージがツールであったりマクロであったりと、妙にハードルの高さを印象させられることが手伝って、具体的な行動へ結び付けるのに二の足を踏んでいる人が多いように感じています。また、概ね翻訳関連の作業ばかりが注目され、それ以外の話になると途端に興味を示さない方が多いように思います。

効率化と言うと、直感的に「時間」を印象すると思いますが、それは最終的には「お金」に繋がります。

翻訳単価を元に計算された報酬は、納めた翻訳物に対して支払われるわけですが、翻訳物は翻訳作業だけでつくられたわけではありません。多分、この辺りに意識の違いがあって、翻訳行為に対する対価と思い込んでいる人も多いのではないかと思います。

実際は、翻訳物を完成させる上で色々な作業が関係しています。

  • 交渉/折衝
  • 見積作業
  • 事務処理
  • 原稿確認、加工、事前準備
  • 翻訳作業
  • 調べもの
  • 品質確認
  • 体裁/編集作業
  • 納品作業
  • 請求行為
  • クレーム対処

ざっくり書いても、これだけの作業が一案件完了するまで関係してきそうです。

ratechart3

このグラフはイメージです。支払われている単価のコスト構造は、このように翻訳以外の作業が多く含まれていると言えます。

例えば単価10円で、ある分量の仕事を請け、結果的に以下のテーブルのような時間をかけて完成されたとすると、実際の翻訳作業に対する単価は、こんな感じになるということです。翻訳、調べもの、品質確認を翻訳作業と定義付けるなら、この例であれば、実質的な翻訳単価は 7.5円と同じことになりますね。

ratechart1ratechart2

(このエクセルシートは公開しますから、青背景セルの数字を各人の実際に合わせて変更してみてください。自分の翻訳単価の構造をイメージ図にできると思います。→ RateChart.xlsx )

翻訳やそれに伴う調べものに対する効率化の話は多く聞かれ、ツールをはじめとしたいろいろな策を目にします。しかし、それ以外に掛かる作業時間を削減することも単価を高める事に繋がり、同様に重要なのです。例えば事務処理にみられる見積書や請求書の作成と発行といった作業も、少なからず時間リソースを消費しているわけですから、甘く見ずに効率化を行っていく必要があるわけです。

いま一度、自分のレート構造はどうなっているのかを眺めてみると面白いと思います。


できればエージェント訪問

「カンサン日記~翻訳編~」に「エージェントさん訪問」と言うエントリーがあった。

可能なのであれば、一度は「取引をするエージェントさんを訪問した方がいい」と言うのが私の考え。

手に届く所にあるエージェントさんなら、実際に顔を突き合わせて話をする機会を持つ事は、お互いの事を知る事に繋がり、その後の仕事にも良い影響があると思うのです。

私のようなエージェントの立場で見ると、顔の見える翻訳者さん、人柄を知る翻訳者さんへ依頼する方が断然安心感があります。

逆に翻訳者さんの立場で見ても同じで、どんな担当者かを人柄を含め知る事は安心感に繋がるでしょう。

訪問時には、じっくりとその会社を見てきましょう。どんな規模の会社なのか?、会社の雰囲気は?、担当者の雰囲気は?…感じ取れるものは多く取り入れて、取引を継続するに足りるエージェントかどうかを判断する材料にしましょう。

来社を拒むような会社は、何かあるのかもしれませんね。

継続的にお付き合いをしたい良いエージェントを掴む上でも、役立つ筈です。


日本翻訳ジャーナル 9/10月号が出た

日本翻訳連盟の日本翻訳ジャーナル9/10月号が発行されました。

完全無料の業界誌ですので、是非、以下のURLからダウンロードしてご覧下さい。

http://www.jtf.jp/jp/journal/journal_top.html

私のコーナーは、出版翻訳者の児島 修さんにご寄稿頂きました。是非、ご覧下さい。