翻訳スキルハンドブック(アルク)
さて、先のブログ記事で紹介した駒宮俊友先生の「翻訳スキルハンドブック」ですが、昨年の翻訳祭で入手しました。
アルクの編集担当の方から、翻訳祭のブースで先行販売すると事前に聞いていたので、翻訳祭運営の手が空いた隙にブースへ伺いました。そこには背の高いイケメンが立っていたのですが、私はすっかりアルクの方だと思い込み、早々に本を購入して現場を後にしました。その後、本の売れ行きが気になって戻ってみると、編集担当の方がおられて、そして、その背の高いイケメンが駒宮さんだと知らされたのです。いや、あの、その、きっと、失礼があったのではないかと、とても心配です(滝汗)。
本の購入からひと月以上経っていますが、さすがに通勤で持ち歩くには大きな本なので、自宅で隙間時間を使って読んでいたものの、なかなか読み進まず、最近、Kindle版が出ていることを知って即買いして通勤時間を使って一気に読みました。なので、簡単な感想を書いておきます。
目次を見たときに「第8章 納品時の注意点」が目に飛び込んできて、「これは、かなり実務レベルなところまで網羅されているのではないか?」という期待とともに読み始めたのですが、その期待は裏切られることはなく、読み進めるにつれ、翻訳をかなり広範囲にカバーされている本だということが理解できました。「そうそう、その通り」と頷くところばかりですし、「これ、部下に良く言っていることだ」というあれやこれやが一冊にまとまっている、そんな感じです。早速、職場に一冊購入することを決めました。
この本、翻訳を学んでいる方や駆け出しの方に、是非読んでいただきたい一冊ですが、ちょっと視点を変えると、翻訳会社の翻訳コーディネータやチェッカーなどの新人教育資料にも使えると思いました。入社したら「まず、これを読んどけ」というような課題図書の位置づけにしても良いかもしれませんね。