翻訳を発注する立場の人達に、翻訳とは何か、高い品質の翻訳を得るために何を意識すべきかなど、翻訳発注時の注意点を説いたあと、アンケートを実施して見えてきた世界は、ある意味、想像通り。ある意味、がっかりな結果でした。
つまり、説明を聞いたあとでも「そうは言っても、決め手はやはりコストだ」と考える人が一定数いたのです。(説明の善し悪しは別として)
彼らにとって文書とは、その機能と役割には関係なく、何かが印刷された「もの」程度の認識なのでしょう。そして翻訳は縦のものを横にする程度の感覚で捉えられているのだと思います。
想定していた結果だったものの、現実を突き付けられて、やはり残念な気持ちになりました。
この事実から思うのは、「やっぱりコスト優先」→「翻訳を知らない」→「翻訳の価値なんて評価できない」→「我々の仕事の価値も評価できない」→「なら、取り引きしなくていいじゃん」ということです。
少なくとも自分が相手にするのは、そこじゃないなと。
顧客を選ぶことも大切です。