本日、1月21日に「翻訳事典2014年度版」が発売になりました。
@baldhatter さん、@matt_maka さん、そして私の3名のインタビュー記事が掲載されていますので、是非、購入してご覧ください。
投稿者: Terry Saito
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@baldhatter さん、@matt_maka さん、そして私の3名のインタビュー記事が掲載されていますので、是非、購入してご覧ください。
投稿者: Terry Saito 1件のコメント
毎年恒例の日本翻訳連盟主催「第22回JTF翻訳祭」が、昨日11月28日に、アルカディア市ヶ谷で開催されました。
以前の記事でも書きましたが、今年は必ず見たいと思っていた講演の内容から業務として参加するのは難しいだろうと判断して、休暇を取得して個人出席で参加して来ました。
私が聴講したセッションは、以下の通り。
1)セッション1:トラック4:「翻訳者としてのワークフロー」リチャード・ウォーカーさん、ポール・フリントさん
2)セッション2:トラック4:「これだけ知っとけ行動経済学 〜ブラック翻訳会社に騙されないヒント〜」関根マイクさん
3)セッション3:トラック4:「Translation Quality Control – An Irreducible Process」デイビット・ストーマーさん
4)セッション4:トラック1:「機械翻訳を組み込んだ翻訳工程の最適化」CA Technologies 菊池邦昭さん、古田京子さん、株式会社東芝 鈴木博和さん、モデレータは株式会社翻訳センター 河野弘毅さん
私が聞きたかったトラック4のセッション2の感想に、かなりスペースを取られるので、まずは感想を記しておきたいセッション1とセッション4について書きます。
セッション1:トラック4:「翻訳者としてのワークフロー」リチャード・ウォーカーさん、ポール・フリントさん
セッション1は Translation flow が話されたが、私にとって目新しい情報は、フロー全体とそのファイル等の一連の流れをウェブベースのシステムで管理しているという話くらいだった。Projetex というProject Management Software も紹介された。http://www.translation3000.com/ で入手出来るようだ。
このセッションでポール・フリントさんが紹介された「The ideal translator」と「The ideal agency」がとても面白かったです。フリントさんから了解を頂きましたので、以下に引用しておきます。(フリントさんの「翻訳+」のサイト:http://honyaku-plus.com)
The ideal translator
- Is available by phone or email during business hours (even if to say “I’m busy”)
- Accepts our work almost always, if not always possible
- Provides a good quality translation (check, edit) on time
- Points out problems with the job (errors in the documents or problems with our processes) and offer solutions whenever possible
- Is courteous
- Works with us to solve the customer’s problems (short deadlines, special request, that kind of thing)
- Is not too expensive (works within the economic constraints)
We give these people the most work.
The ideal agency
- Pays a fair rate (and as high as possible)
- Has constant work
- Has long deadlines
- Gives clear instructions how the work should be done (gives clear, formal workorder (PO))
- Provides feedback about work quality so that the translator improves (not always needed)
- Negotiates on behalf of the translator
- Does not require invoicing (sometimes it’s a good PR point to send one anyway)
- Flexibility in deadlines (can I have another day (hours)?)
- Human touch (PM include’s their name, provide opportunities to socialize [valuable to freelancers])
- Responds promptly to translator questions
- Acknowledges the receipt of work
- Communicates in the translator’s native language
セッション4:トラック1:「機械翻訳を組み込んだ翻訳工程の最適化」CA Technologies 菊池邦昭さん、古田京子さん、株式会社東芝 鈴木博和さん、モデレータは株式会社翻訳センター 河野弘毅さん
セッション4の機械翻訳ネタは昨年も聴講したのですが、他のセッションに比べ、聴講者の層に違いを感じました(なんか、雰囲気が違う(笑))。聞きたかったMT+ポストエディットと新規翻訳でのレート差に関して、モデレータの河野さんが突っ込んで下さったのはありがたかったです。半分くらい…という回答をされていたと思います。機械翻訳導入で15〜20%のスループット向上が見られたとも言っていました。また、MT+ポストエディットで、速い人で時速500ワード程度だと言っていましたが、翻訳で見れば決して速くないと思いますね。
私の勝手な印象を言えば、成果・効果を示す事を前提とした検討結果と情報(所謂、後付けの理由)がお披露目されているんではないのか?と言う疑いを持ちました。
このセッションで一番印象的だったのは、東芝の鈴木さんのプレゼンで、機械翻訳をハサミで例えられていた点です。何をするのか、何を切るのかを理解した上で、その目的に適したハサミを使用する。機械翻訳の使い方もまさしく、それだ!と仰りたいのだと思います。昨今、メディアを賑わせている機械翻訳の誤訳問題。アインシュタイン本にせよ、東北博HPにせよ、目的に合わない機械翻訳の使用が原因であり、機械翻訳が悪い訳ではなく、使った人間がダメなだけです。それがメディアにより「機械翻訳は使えない」的な一般認識になってしまっているところは、日々、機械翻訳の技術向上に努力されている方達にとっては悲しい話だなぁと思います。開発に従事されている方の、そういう心の叫びのようなものを感じました。我々も少し考え方を変える必要があるのだと思います。機械翻訳は翻訳者の脅威になる…というような話とは別で、少なくとも機械翻訳の技術は、将来、人々の生活を豊かにする技術である事には間違いがないと思うので、そういう技術開発にはエールを送りたいものだと思うのです。
セッション2:トラック4:「これだけ知っとけ行動経済学 〜ブラック翻訳会社に騙されないヒント〜」関根マイクさん
最後に、セッション2の関根マイクさんの講演について、自分の理解の範囲で箇条書きにしますので感じ取って下さい(笑)。
そもそも、私が Twitter, Facebook, Ustream, Blog の使い方や使い分けは、関根さんの考えを私なりに咀嚼してやってきているという経緯があり、今回の講演内容はかなり刺激的で勉強になりました。(今回の講演内容には昨年9月にIJETのプレイベントで講演された内容も一部かぶっています)
行動経済学を主軸にお話をされました。翻訳者や翻訳会社の行動に照らし合わせて、翻訳者がどのように応用出来るかを話されたと思います。
だらだらとキーワードに加筆して並び連ねました。講演者さんの言葉通りでないかもしれませんので、額面半分で読んで下さい。
どちらにせよ、業界を取り巻いている環境は、インターネットやSNSの普及で大きく変化しており、その変化によって翻訳者とソースクライアントの距離が近くなってきています。そういう環境変化の中で、翻訳者として何が得意なのか?を改めて自分で分析して位置付けして、ネットと言うツールを積極的に使ってブランディングしてマーケティングする。そういうビジネスセンスも求められる時代になってきているのだと思います。自分の翻訳の価値に見合った収入を得る事は、誰しもが望む事だと思います。それを実現するひとつの手法だと思います。
※取り敢えず記事にしました。加筆・修正の可能性があります。
投稿者: Terry Saito
<この記事は2012/11/23に下書きしておいた記事を加筆修正して公開したものです>
これからは個人翻訳者もブランド化の時代。
…なんて事を言うと、色々な方から反感を買いそうですが、ネットワークやSNSの普及に伴い、段々とそういうことが言える時代になりつつあるのではないかと思うのです。
翻訳会社の中では、きっと、こんな話のやり取りがされています…
「こんな案件が舞い込んで来たのですが…」
「その手の案件はAさんに任せれば大丈夫」
「これ、誰が翻訳しました?」
「Bさんだよ」
「なら、大丈夫ですね」
…こんな会話が日常的に交わされている筈です。これって、名前がある種の社内ブランド化をしていて、名前からイメージされるその方の人柄とその方の仕事全般の質を話題にしている。
当然、良いブランドイメージのところに仕事は集中する事になります。
規模と内容は違えど、これと同じ事が一般市場で起きる土壌が、ネットワークやSNSの発達で生まれつつあると思う分けです。実際に既にそういうネットワーク上でのブランド化に成功していて、今までコネクションのなかったところから仕事を得ている方も存在します。
翻訳レート低迷などの現状から「業界を底上げするためには?」という議論の中で、より正当な報酬を得ていくには「翻訳の価値が判り、正当な対価を支払ってくれるクライアント」をより多く持つ事を目指すべし…と言う話がされますが、そのためには、そういうクライアントとより多く巡り会えるチャンスを持つ必要があります。
従来のような、広告やネット情報を元に自らコンタクトしてクライアントを探すという「攻め」手法に加え、ネットワークやSNSで自らをブランド化する事で、クライアント側からコンタクトしてくれるような「待ち」の手法も、クライアントとの接触機会を増やすという意味で真剣に考えてみる価値はありそうです。
別にクライアント直コンタクトでなくても、ネットワーク上で貴方を見ている誰かが繋げてくれるケースだってあるわけです。SNSの翻訳者コミュニティによる横のつながりから、仕事に繋がっているケースも多く聞きます。
フリーランス翻訳者も、今までなかった営業ツールを手にしたと考えて、ネットワーク上のプレゼンスを意識し、SNSやブログへ発信していくことをお勧めします。
投稿者: Terry Saito
たまたま見掛けたある翻訳者さんのブログ記事を読み、腰掛け的職業人意識に違和感を覚えたので、少し記事を書いてみる気になった。
察するに兼業、つまり二足の草鞋で翻訳者をされているようで、いかなる事においても、未だかつてエージェントと交渉と言うものをした事がない様子。特殊な作業の依頼も、その仕事の報酬が不明のまま請け負っているようで、更にはその仕事の報酬が自分の意にそぐわない結果になっても、「生計を立ててる訳ではないので、少なくても良い…」とも取れる記事内容。
要するに依頼される仕事の納期やレートは、エージェントや依頼元の言いなりで請け負っていると言う事でしょう。それに、交渉を嫌がって、理屈の合わない自己完結をしている。
「翻訳」と言う仕事に関わっているだけで満足と言うタイプなのかもしれません。
困ります。こういうのは本当に困ります。
翻訳とその周辺作業を含め、エージェントの言いなりに買い叩かれても文句も言わず、従順にこなしてしまう。
「翻訳」の価値を無闇に下げて貰っては困るのです。ブラックな翻訳エージェントを蔓延らせる原因にもなってるでしょう。
私などから見れば、この方は仕事にプライドを持ってやっているのだろうか?…更には、その先まで思いが及んで、ちゃんとした仕事が出来る人なのだろうか?と勘繰ってしまいます。ある意味、プロ意識の欠如した翻訳者と言う印象を持ちます。
自分が成す仕事の評価は、まずは絶対評価であるべき。そこから相対評価との差を認識して、その穴を埋める為に(一部)交渉すると言う作業が入るのでしょう。加えて、意識と姿勢はビジネスライクであるべきです。
フリーランサーは別にエージェントに雇われてる訳ではありません。個人事業主として、エージェントと相互協力の関係にある訳で、同じ目的に向って協力し合う関係という意識が必要と思います。つまり、ビジネスをする上では(理想的には)対等な立場という意識が必要でしょう。
投稿者: Terry Saito
日本翻訳連盟の「日本翻訳ジャーナル」が、PDFファイルなのはご存知の通りです。
ダウンロードしてお読み下さい…とご案内しているものの、ダウンロードして読むには読みづらいと考えておられる方もいるのではないかと、少し心配になりました。
そこで、iPhoneやiPadなど、スマホをお持ちの方ならば、色々なアプリケーションを使って電子書籍のように読んで頂く事ができるので、ここではiPhoneを使った方法をご紹介したいと思います。
まず、iPhoneのSafariを使って、日本翻訳連盟のホームページをアクセスし、日本翻訳ジャーナルのページをアクセスします。
「ダウンロード」のボタンをタップします。
すると、翻訳ジャーナルのPDFがダウンロードされますが、画面上を軽くタップすると、「次の方法で開く…」というボタンが出現します。このボタンを押すと、PDFを開く事ができるアプリのリストが表示されます。
ここで「iBooksで開く」を押せば、翻訳ジャーナルのPDFを iBooks へ登録出来ます。
Dropbox を選択すれば、Dropbox に保存でき、他のデバイスでも閲覧する事が可能になります。
iBooks で開いた場合、写真の通り、iBooks の書棚に登録されます。これで電子書籍と同様の操作性で日本翻訳ジャーナルを読んで頂く事が出来ます。
私の使い方は、日本翻訳ジャーナルを Dropbox へ全てダウンロードしていて、PC、iPhone、iPadのどのデバイスからでも閲覧できるようにしています。ちょっと参照したいと思った時に、どのデバイスでも見られるようにする為です。
また、同時に最近の号は、iBooks へも登録してあり、iPhone、iPadで閲覧出来るようにしています。
是非、スマホ等のデバイスを積極的に利用して、翻訳ジャーナルを読んで頂ければと思います。