翻訳会社の中の人が「返信の早い翻訳者がいい」といっているのをよく聞きますね。短納期案件ほど内部段取り(工程設定)を早く完了したいでしょうから、当然のことだと思います。
ただ、その「早さ」とは、どの程度の早さを期待されているのかがハッキリしません。真面目な翻訳者さんはきっと「即」返事をするのでしょう。
ある翻訳者さんが「翻訳会社からの問合せに即返事をしていると、短納期で小ボリュームの案件ばかりが集まってくる」という話をSNSに書かれていました。
なるほど。そりゃそうですよね。「あの人なら即返事くれるし、請けてくれる」と思えば、同じような案件は打診してみようと思うのが自然の流れです。
翻訳案件にはいろいろなものがあり、納期もさまざまです。納期がそんなに厳しくない案件ならば、「即返信」でなくても影響はほとんど出ません。つまり「早い方がいい」のは、確かにそうなのだけど、「即」ってわけではないのです。
どのような案件を好むかは人それぞれですが、もし、短納期で小ボリューム案件は好まないのに、最近、そういう案件ばかり続くなぁと思ったら、翻訳会社への返信タイミングを、少し遅らせてみると良いかもしれませんね。