翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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新しいJTFジャーナルのスタートです

journal20160506

2016年度の日本翻訳ジャーナルがスタートしました。

今年度からコラムコーナーが刷新され、新連載が一挙に9つも開始します。それぞれが非常に中身の濃い記事ばかりで、今後の展開がとても楽しみですね。

そのタイトルと執筆者を以下に引用します。

  • 続・翻訳者のための作戦会議室 第1回 ● 井口 耕二さん
  • メディカル翻訳者のキャリアパス 一流翻訳者になるために ● 石岡 映子さん
  • いまさらながらの…CATツール★超基本 第1回そもそもCATツールって何?● 加藤じゅんこさん
  • 帽子屋の辞典十夜 第1回「Webster辞書のなぞ」● 高橋 聡さん
  • 『何でも教えてキカク』 ISO17100認証取得に必要な準備 ● 田嶌 奈々さん
  • 翻訳品質のランチボックス 翻訳の「品質」とは(1)● 西野 竜太郎さん
  • 翻訳者のためのWord再入門 Wordの初期設定 ● 新田 順也さん
  • 機械翻訳の近未来 ドキュメント翻訳 ● 本間 奨さん
  • 翻訳テクノロジーを学ぶ ~導入編~ ● 山田 優さん

記事タイトルと執筆陣のお名前を見るだけでも、その中身が気になりますよね?
ぜひ、以下のURLからアクセスして、お読みください。

JTFジャーナルWeb: http://journal.jtf.jp/

なお、本年度から私は自分コーナー(連載)を持ちませんが、広報委員として引き続き日本翻訳ジャーナルに関わっていきます。今後も、ジャーナル記事に期待してくださいね。


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共同ブログ「小技の森」スタート

logo_s25月より、有志の翻訳者が共同で記事を執筆するブログ「小技の森」をスタートいたします。

 

ブログ「小技の森」

 

日本翻訳ジャーナルの編集委員を続ける中で、「翻訳者さんたちがそれぞれ好きな記事を書く、共同ブログを作りたいなぁ」という想いを持つようになったのですが、最近、ある翻訳者がSNSに書き込まれた「自分の当たり前ワザ」を他の翻訳者さんが参考にされている姿を見て、「これを題材にしてみてはどうだろう?」と思いつきました。早速、FBで執筆に協力していただける方を募集したところ、ありがたいことに20名もの方に手を挙げていただきました。

まずは、翻訳という仕事では避けて通れないMicrosoft Word/ Excel/ PowerPointやTrados, Felix などの翻訳支援ツール、そしてWindows/ Mac のようなOSに関するちょっと便利な技を記事にしていきます。とはいえ、記事ネタは特に制限していませんので、何でもアリです。翻訳全体へ話題を広げていけたらいいなぁと考えています。

皆さんのお役に立てるようでしたら嬉しいです。



小技の森ツイッター: https://twitter.com/TIPS4Translate


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今年のJTF翻訳祭は夢いっぱい

2016_JTF_翻訳祭実行委員メンバーs

今年の第26回JTF翻訳祭は、11月29日(火)に開催されますが、その実行委員に私も加えていただきました。

この写真は、第一回会合後、懇親会で撮影したものです。実行委員長に古谷理事、そして周りを固めるのは事務局のおふたりと、フリーランス翻訳者・インハウス翻訳者の6名です。そうです、今年の翻訳祭実行委員は「翻訳者」で主に構成されています。「これ、すごくね?」「今年は凄いことになる」、そんな言葉が頭に浮かぶメンバーですよね?

皆さんは昨年の翻訳祭を覚えていますか?

そして、この写真のメンバーを見て、今年はどんな翻訳祭になるか想像できますか?

実行委員のひとりである高橋聡さんが、御自身のブログに「# 第26回 翻訳祭、始動!」という記事で書かれていますが、日本翻訳連盟は法人会員(翻訳会社等)、個人会員(個人翻訳者)を有する翻訳業界を代表する業界団体ですが、このところの翻訳祭は、個人翻訳者に魅力のないものになっていました。でも、今年は違います。このメンバーで個人翻訳者に魅力あるコンテンツをどんどんと考えて、投入していきます。

今年の翻訳祭は、記念すべき回になると思いますよ。見逃せないと思いますよ。ぜひ、皆様もカレンダーの11月29日に花丸を付けて、予定を開けておいてください。そして、会場へ足を運んでください。
共に今年の翻訳祭を盛り上げてまいりましょう。

ご期待ください!

 


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書類審査前、不合格です。

フリーランス翻訳者を登録する場合、まず、書類審査から始まるわけですが、その書類審査に至る前段階でマイナス点となる方がいます。

  • 募集要項や募集条件を、ちゃんと読んでない。
  • 送ったメールを良く読んでない。
  • 履歴書や職務経歴書の内容に間違いがある。
  • 自分の落ち度は疑わず、自分勝手な判断でクレームめいたメールや電話をする。
  • 職務経歴書の内容が少なく、翻訳の経験が把握できない。
  • 逆に、的を絞らず過去の翻訳事例などの情報を大量に記載した書類を送付してくる。

送付した文書や説明を読んでいない人を時々見掛けます。読めば書いてあることを質問するとか、指示と全く違うことをしてしまう。そんな出来事から想像してしまうのは、翻訳の仕事を頼んでも「翻訳指示をちゃんと読まないのでは?」とか「ひょっとして日本語の読解力が低いのではないか?」といったこと。これは翻訳学校でも教えられる事らしいので、翻訳者として基本なのでしょう。

履歴書や職務経歴書は、唯一の自己PRツールです。その情報に間違いがあることに気付けないということは、翻訳物の間違いにも気付けないと思われるかもしれません。そもそも、事前に準備してあるのでしょうから、そこに間違いがあるのが不思議です。また、使い回している場合、募集分野などを吟味して、情報の追加削除をした方が好ましいですが、何も考えずにそのまま利用したために募集分野はあまり得意じゃないんだという印象を与えてしまう可能性もあります。また逆に、あまりにも情報があっさりし過ぎていて、翻訳の経験が把握できないというケースもあります。職務経歴書を見ていると、その方の本気度や意識、物事に対する姿勢のようなものが垣間見えるものです。

最悪なのは、何かトラブルがあった時に最初から相手に落ち度があるかのごとく、クレームめいたメールや電話をすることです。これからビジネスパートナーとして良好な関係構築が必要なのに、それを初めから放棄しているように映ります。また概ね、そのような問合せの内容は、自分のすべき確認もせずに自分勝手な判断によるものだったり、自分の単純なミスが原因だったりする場合が多いです。時々あるのは、システム的な問題での連絡です。問題の切り分けや責任の切り分けのできない方や、ITに弱い方に多いようです。普通にやればできることなのにトラブルになる。他の方は出来てるのにできない。そして自己解決できない。それだけで、何かのトラブルで納品できないとか、余計なサポートに時間を費やされるような事態を想像させてしまいます。

どちらにしても、まずは自分が間違っているかもしれないという意識で言葉を選び、連絡をした方がいいでしょう。


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誰の言葉?

以前、同僚達に、機械翻訳や翻訳支援ツールを使用する上でのリスクを説明するのに、以下の話を引用して説明したことがあります。

  • 佐々木希「夜道で襲われて抵抗したんだけど死んじゃったらどうしようかと思った」
  • 吉田沙保里「夜道で襲われて抵抗したんだけど死んじゃったらどうしようかと思った」

引用元は「Pumpkin-NEWS」の2015年1月23日の記事。元ネタは2chらしい。

記事の中では、話される言葉はまったく同じなのに、話者が変わることで読者の捉える意味が変わることを面白おかしく話題にされています。

この比較は、とても面白いと思いました。読者の持つ話者に関する情報により、言葉の解釈が変化している。これは翻訳でいつも注意しているポイントのひとつですよね。作者意図、背景情報、前後関係、想定読者などを考えながら原文を読み解き、訳文に落とし込む。上記の引用文を仮に翻訳した場合、コンテキストを失うことなく、まったく同じ訳文にできるでしょうか?(記事の面白味を残す云々はこの場合無視)。異文化異言語の読者が、話者の背景情報を持っているとは想定できませんから、そこに何かの手当てをする必要があるでしょう。

もしも、この引用文を翻訳支援ツールに入れた場合、どうなるでしょう?当然、ふたつの文は100%マッチになるでしょうから、翻訳メモリーに登録した訳が単純に、このふたりの言葉として適用されるのでしょう。そして、もし過去訳とマッチしてしまった上に「100%マッチは触らないでください」という翻訳会社の指示があれば、その訳が原文のコンテキストを失ったそのままの状態で放置されることになりますね。

この例を学びとして捉え、改めて心に決めたことは以下の通り。

  • 翻訳支援ツールを使う翻訳対象は、分野、文書種類などを含め、慎重に検討すること。(無闇に使用を判断してはならない)
  • 顧客が指示しない限り、マッチ率に関係なく、コンテキストが保てないものは修正翻訳必須とし、その対価を支払うこと。(「100%マッチには手を付けるな」といった誤った指示をしないこと)

問題は、翻訳会社が翻訳支援ツールを支援ツールではなく、翻訳ツールと間違って理解し、使っていることではないでしょうか?翻訳支援ツールは、翻訳を「支援」するツールであって、翻訳者の意思を無視して、訳文を勝手に確定するような使い方は明らかに行き過ぎだと思います。