翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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JTFジャーナルにセミナー報告が載りました。

2017年5月22日に開催された第一回JTF翻訳品質セミナーの報告が、JTFジャーナル最新号に掲載されました。

JTFジャーナルNo.290:
2017年度第1回JTF翻訳品質セミナー報告
「誰も教えてくれない翻訳チェック ~翻訳者にとっての翻訳チェックを考える~」

報告者の三浦さんが、非常にうまく要点を押さえた報告にまとめてくださいました。
(三浦さん、ありがとうございました。)

このテーマによる関東地区での講演は、先日のJAT総会基調講演が最後となりました。なお、関西地区では、来年頭にお話しする機会ができそうです。正式な発表がありましたら、当ブログでもアナウンスいたしますね。


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EBPocket Professional は使える!

5月21日に開催された翻訳フォーラムシンポジウムにて、「ビジネス技術実用英語大辞典」の生みの親、海野夫妻が少しお話をされました。その中で、EBPockect Professionalというアプリを使えば、iPhoneやiPadで「ビジネス技術実用英語大辞典」を利用できるようになると紹介されていたので、私も早速購入して、iPhoneにインストールしてみました。

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お値段は600円。これ、かなりお安いと思います。最初から EDICT2 がバンドルされていることと、iPhoneの内蔵辞書が利用できるようになります。ちなみに私の登録辞書は、いまのところ、こんな感じ。

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まだ、手持ちの辞書をすべて転送していないのですが、すべて導入すれば、仕事に使っている辞書環境を持ち歩けるようになります。EPWING形式はもちろん、PDIC形式の英辞郎も導入できます。辞書の転送にFTPが使えるのも意外と便利。アプリの設定画面に「FTPサーバー」の項目があり、ここで「開始」を選択するとアプリがFTPサーバーの役目を果たしてくれるので、あとはPC側でFTPソフトを立ち上げてiPhoneへ接続し、辞書ファイルを転送するだけ。(ただ、iPhone側がスリープに入ると転送がエラーになるようなので、時々iPhone画面を触って起こしておく。)

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横向きにも対応していて、普通の辞書アプリのようです。非常に重宝しています。

もし、EPWING形式の辞書をたくさんお持ちなら、導入を検討してみては如何でしょうか?

 

 


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翻訳者登録制度説明会:参加報告

2017年5月31日に品川区立総合区民会館大ホールにて、翻訳者登録制度説明会が開催されましたので話を聞いてきました。この説明会は、4月17日に大阪で先に開催されましたが、SNSを通じてあまり反応が聞こえてこなかったので、どんな内容なのか気になっていました。ちなみにこの説明会は、日本規格協会、日本翻訳連盟、日本知的財産翻訳協会の共催という形になっています。

プログラムの内容は以下の通り。

  1. 開催あいさつ
    日本規格協会 理事長 揖斐敏夫
  2. 翻訳者登録制度の開始とこれからの翻訳業界
    日本翻訳連盟 代表理事・会長 東 郁男
  3. 特許翻訳業界の現状と求められる専門性について
    日本知的財産翻訳協会 常務理事・事務局長 浜田宗武
  4. ISO17100規格(翻訳サービスの要求事項)に基づく認証状況
    川村インターナショナル 取締役 森口功造
  5. 翻訳者資格登録の要件、申請手続き
    日本規格協会 翻訳者評価登録センター 塚本裕昭
  6. 全体質疑応答

以下に、メモしたところと記憶に残っているところから、制度に関する部分のみ箇条書きしておきます。私の理解のもとで書いていますので、間違いがあるかもしれません。その点を理解したうえでお読みください。 続きを読む


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顧客の勝手な判断

翻訳会社から納品される翻訳物のチェックをするのに「チェックしやすいから」「訳抜けが見つかるから」というチェックする側の視点のみで、対訳表のような原稿を作り、空欄の訳文列に翻訳文を入力せよという作業指示で翻訳発注するクライアント企業があるそうです。

翻訳する側の都合は、まったく無視されています。

昨年の翻訳祭で講演した際、同様の質問をいただいた記憶があります。「チェックするときに対訳表にするのであれば、翻訳する前に対訳表形式にして、そこに翻訳すれば効率的ではないか?」という趣旨の質問だったと記憶していますが、翻訳の質に影響するから避けるべきという回答をいたしました。

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翻訳品質保証マトリックス

昨年の翻訳祭、および一昨日開催された第1回JTF翻訳品質セミナーで配布した資料「翻訳者の翻訳品質保証マトリックス」ですが、当ブログで少し補足説明をしておきます。

翻訳会社でやっているであろう「翻訳品質保証計画」や「翻訳品質保証体系」の作成、および「翻訳品質保証工程」の設定で必要となる品質管理項目(品質保証項目)を抽出するために、私は「翻訳品質保証マトリックス」をひとつのツールとして使っています。マトリックスには、翻訳に関わるすべてのものを抽出し、それぞれをどう品質保証するかを定義して記入していきます。その際、項目抽出や保証条件定義のキーとして利用しているのが、5Mや5W2Hです。

翻訳フローの初めから終わりまで、例えば「問い合わせ」を受けてから「納品」「検収」に至るまでに関わるすべてものを、5M(Man, Machine, Material, Method, Measurement)の視点で抽出し、それらが翻訳品質に影響を与えるかの検討と、与える場合は、それらをどのように保証するかを5W2H(What, Who, Where, When, Why, How, How many)を使って定義します。マトリックスを埋めていくことで、翻訳品質へ影響を与えるすべての因子が明らかになり、それらを保証する方向性が見えてきます。 続きを読む