翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


「十人十色、私の翻訳方法(ツール&マクロ)公開」勉強会

本日、某所のソーシャルアパートメントで、「十人十色、私の翻訳方法(ツール&マクロ)公開」勉強会が開催され、Ustream放送配信ついでに出席してきました。

他の翻訳者さん達が使っている翻訳環境、ツールをお聞きする機会と言うのは余りあるものではありません。皆さん、自分の中では当り前の事として使われているツールや仕事のやり方は、他人にとっては「宝」の情報だなぁと、つくづく思いました。

本日の話の内容は Ustream 放送をし、録画を残しておりますので、ご覧下さい。

Video streaming by Ustream

「え?こんなマクロが無料で公開されているの?」
「Transit って使い易そう。」
「Dragon ってネイティブさんにとっては強力な武器だなぁ」
「仕事の記録を細かく採るのは 、とても大切だなぁ」

非常に大きな刺激と気付きを頂きました。こういう勉強会はとても有益ですね。今後もUstream放送で協力して行きたいと思います。

ちなみに、私が説明しているのは、当ブログで紹介している GlossaryMatch です。

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翻訳フォーラムシンポジウム UST放送あります。 #FHON2012

本日6月15日に、翻訳フォーラムシンポジウム「翻訳者の頭ん中 翻訳中の思考プロセス」が開催されます。

非常にありがたい事に、その模様がUstream放送にて配信され、Twitterでも実況中継されます。

プログラム内容を見ると、見逃せない内容ばかりですので、是非、ご視聴下さい。
ちなみに、私がUstream放送を担当させて戴きます。

★翻訳フォーラム シンポジウム「翻訳者の頭ん中 翻訳中の思考プロセス」
日時:6/15 13:00-18:00(JST)
ツイッター中継:@FHONYAKU
ハッシュタグ:#FHON2012
Ustreamライブ: http://www.ustream.tv/channel/honyakuforum


無駄なものなんて何にもない

古いアルバムをパラパラめくり、昔の写真を見ていると、その当時の恥ずかしい自分が脳内で再生されて、かなり落ち込む。

昔の自分は掻き消したいくらいに、思い出す事が辛い…。だから、あまりアルバムを見るのは好きではない。

ただ、同時に思い出されるのは、当時自分がやっていたこと。

「あぁ、この頃は毎週末、メイクアップの学校に通ってた。徹底的にセンス無くて凹んでたな」とか「早朝からTV会議で通訳して、昼間は内部打合せに調整、深夜遅くまで翻訳して死にそうだった。日本に居ながら寝言が英語になってた頃だ」とか、過去に自分が経験してきた事を色々と思い出す。

いま、私の年齢になってつくづく思うのは、それらの経験のどれひとつをとっても、無駄になっていないと言う事。

今の自分に繋がる布石になっていたり、今の仕事のあらゆる所で自分をサポートしてくれている。

20年前に今の自分を想像できただろうか?…全く想像できない。当時の自分のキャリアパスとは全く違う異業種に現在は就いている。

つまり、今、自分がやっている事さえ、将来の自分にどう繋がるかは分からないって事だ。

今の仕事は、実は全てがそれまで経験してきた職務経験のお陰で成り立っている。語学力も翻訳力も、経営管理も品質管理も交渉術も、全てのベースはそれらの経験。

でも、それらを経験している時は、それが後の自分にどう生かされて行くのかなんて、考えてもいなかった。

経験した事が無駄になんてならない。

  • 今、目の前にある事に真面目に取り組もう。それが大切だと思う。
  • 自分のやりたい事とは違っても、真面目に取り組む事が大切だと思う。
  • 面白いと思ったら、躊躇しないでとにかくやってみよう。
  • 不可抗力的に経験させられる事、自ら飛び込んで経験する事、どちらにおいても大切なキーワードは「真面目に取り組む」ことだと思う。

    その意味は、単位時間当たりの経験密度を高くせよ…と言う意味。適当にやるのと必死でやるのでは、その密度は大きく違う。投資する自分の時間は同じなのだから、その価値を高めるに越した事はない。

    「石の上にも三年」という諺がある。

    この「三年」を私はひとつの区切りとしている。仕事が変わったら、兎に角三年は頑張って見る。その仕事の深くまで理解し、自分の仕事として応用力を発揮しながらこなせるようになるのが、それくらいの年数だと経験的に思うからだ。多分、この年数は個人差がある筈だが、私は「三年」一区切り。自分の意思にそぐわぬ事でも、それくらいの「留まり学ぶ」期間が必要だと思う。

    私がこの記事で言いたい事。それは…

    今、目の前にある事は好き嫌いに関わらず、真面目に取り組めよ…と言う事。無駄な経験なんてひとつも無いのだという事。経験は自分の引き出しの数を増やす事になるのだという事。そして、スティーブジョブズ氏のスピーチじゃないが、経験と言う点と点が、将来、線で結びつき、自らの生き方を支えてくれる原動力になる。


    IJET-23 に出席してきました。

    以前の記事「IJET23「翻訳の品質管理」セッションに出ます」でお知らせした通り、6月2日〜3日に広島にて開催された第23回日英・英日翻訳国際会議(IJET-23)に、パネリストとして参加してきましたので、簡単にご報告致します。

    私が聴講したセッションは以下の通りです。

    【6月2日】

    • 基調講演「感性のマツダロードスター」
    • パネルセッション「SNSで翻訳者はどう変わるか?」
    • パネルセッション「翻訳の品質管理」★パネリストとして登壇
    • パネルセッション「Pecha Kucha 法人化」
    • 音声入力ソフトにおける2つの盲点

    【6月3日】

    • 司法通訳の現状を考える
    • 医療通訳 − 課題と展望
    • Evernoteのローカライズに関わったら IJET-23 広島にたどり着いた
    • 翻訳会社本音トーク − グローバル市場における翻訳の品質管理

    これらセッションは JAT ホームページでビデオが公開されるそうですので、そちらをご覧下さい。

    当記事では私が出席した「翻訳の品質管理」のセッションについて、簡単に感想を述べたいと思います。

    「翻訳の品質管理」パネルセッション

    出席者:牧野 一成さん(モデレータ)、東 尚子さん(フリーランス翻訳者)、新矢 隆さん(株式会社クロスランゲージ)、そして私。

    何しろ、誤訳問題で話題となった東北博ホームページの株式会社クロスランゲージからパネリストが出席されている事から、その話題が必ず出され、かなりの時間を占有するのではないか?という私の予測は、見事に的中しました。

    パネルディスカッションスタート直後、議論の糸口を「品質」という大きなところに求めたため、どう切り込んで良いか少々悩みました。私もパネルディスカッションに臨む上で、どのような話をしようかと事前準備していましたが、それは「翻訳品質」に対する立場による基準の違いです。取り敢えず、私が言いたかった一部「翻訳する側と発注する側の翻訳品質に関する認識のずれ」の話はできたと思います。この辺りの話は、今後、ブログか Ustream 放送で話をする機会を作りたいと考えています。

    早い段階で会場から質問を受けたのですが、最初に出された質問が、あの東北博ホームページの誤訳問題でした。株式会社クロスランゲージ社の新矢氏が回答されました。彼の説明はマスコミ報道の内容と大差はなく、機械翻訳の性格の説明、用語集が提供されなかった事、あのサービスは無償で提供している事などの説明がされました。聞いていた私は、報道通りかと少々がっかりしました。その説明に加え、他自治体で成功している例や機械翻訳を適用するエリア等の説明がされ、最終的には自社製品の良さを宣伝されたような内容になったと感じました。私が話を聞いた感じでは、例のホームページの件に関しては、あくまでも「システム」を販売したのであり、「用語集」を含めてソフトが出力する結果は使用するユーザーの責任であると言う見解なのだろうと解釈致しました。

    この話が元で、「機械翻訳は翻訳者にとって脅威か?」という話題が出され、会場にアンケートをとったところ、殆ど挙手がありませんでした。設問を「機械翻訳により翻訳者の単価が低単価へシフトし、結果的に収入減に繋がるという意味で脅威を感じているか?」に変えて質問すると、パラパラと挙手がありました。実際、受注する案件を単価ベースで、高、中、低、に区分した場合、売上げを底支えしてくれる「低」の案件が減少しており、全体の売上水準を下げているとお話をされた翻訳者さんがおられました。

    概ね、話された話題は以上のようなものだったと思います。

    セッション日の夜にあった懇談会で、新矢氏と話す機会がありましたが、その内容はここには書かない事に致します。彼も一担当者(しかも別の担当)として今回のセッションに臨んだのであり、彼の発言が会社を代表した発言と捉えられるのは不本意であろうと判断するからです。

    さて、セッションの話は以上として、このような大きなイベントで大切なのは「ネットワーキング」です。

    IJET23の参加者は200名を超えたと聞いています。日本のみならず、海外からも出席されており、ネットワーキングには絶好の場となります。今回、つくづく感じたのは、Twitter/Facebook で自分の写真をアイコンに使っている事による効果です。先方から声を掛けて頂いたケースは数知れず。まるで旧知の仲のように親交を深められる事も、素晴らしい事の1つだと思いました。

    今後、こういうイベントへ参加される方へ提案したいのは、以下の事。

    • 先の記事でも書いた通り、Twitter/Facebook 等によりネットワーク上で既に交流がある人は、その名刺を別途準備する。(Twitter名刺、Facebook名刺など)
    • それらの名刺には、業務で使用しているビジネス名刺に入れている本名も入れる、もしくはビジネス名刺側にネットワークのアカウント名を入れる(ネットワーク名刺とビジネス名刺の情報リンクを確保する)。
    • また、それらの媒体では自分の顔写真をアイコンに使用する。ずっと顔写真を使う事に抵抗があるなら、イベント前1週間だけ、顔写真にするなどの対応でも十分に効果があります。

    来年の IJET はハワイで開催されるとの事。海外開催では流石に個人として行くには少々難しいのと、会社の業務として行くにも承認がおりそうにないので、多分、出席は無理。でも、再来年の日本開催では参加を検討したいと思っています。

    最後に、IJET23実行委員会の皆様に、改めてお礼申し上げます。ボランティア活動でありながら、あれだけ見事な国際会議を開催されたその努力は想像を超えるものがあります。また、細やかな気遣いが感じられ、とても快適に二日間を過ごす事ができました。実行委員会の皆様、本当にありがとうございました&お疲れ様でした。


    【告知】UST放送:IJET23に行ってきたぜぃ~ w/ @paulmakino

    6月2日~3日に広島にて開催された IJET-23 のほとぼりの冷めぬうちに、Paul Makino氏とUSTREAM放送を以下の日時に行います。

    日時:6月9日(土) 21:00~22:00 (1時間を予定)

    1時間予定としていますが、いつもの通り、延長ありで放送します。

    話題は、IJETをネタにグダグダと雑談する予定ですが、セッションの内容に関して触れることは余りなく、むしろ、イベントにおけるネットワーキングに関した話題で、盛り上がるかもしれません。

    ラジオ状態で聞き流して頂ければと思います。

    Twitter を使っての質問、コメントには以下のハッシュタグをお使い下さい。

    ハッシュタグ: #usterry

    URL: http://j.mp/vEu3jh