通訳翻訳ジャーナル 2014 春号が2月21日に発売になりました。
通翻業界就職ガイド「通訳・翻訳会社で働こう!」の中で、翻訳コーディネーターとしてインタビュー頂いた記事が載っています。
私の記事だけ会社名が入っていませんね。何だが異質な感じを受けると思いますが、基本的に業界活動は全て個人活動とさせて頂いており、会社名は出さない事にしている旨をお伝えしたら、それでも良いのでと仰って頂き、今回のインタビュー記事になりました。
「翻訳コーディネータ」とひと言で言っても、担うファンクションは会社により様々なんですね。企業規模によって必要となる機能が細分化されているので、翻訳コーディネータは何をやってるの?という質問に対して得られる回答は、きっとまちまちだと思います。
私がやっている翻訳コーディネータという仕事は、営業もする、チェッカーもする、リライトもする、翻訳もする、請求書だって自分で書くし切手貼って郵送する作業も自分でする。翻訳者募集だのトライアル評価だってする、単価も決める、経理システムも作る、翻訳ツールも作る…などなど、翻訳会社を独りで経営できるほど全ての事をやっているのです。(故に通翻の友人達からは「独立しちゃえば?」と言われてしまう訳ですが)
この6年の翻訳コーディネータの経験から感じるのは、規模の小さな翻訳会社で仕事をして良かったと言う事です。それは、翻訳サービスの頭からお尻まで全ての作業を理解する事に繋がったと思います。業界全体に意識が向いたのは、こういう全体像を見られる仕事であった意味が大きいですね。それぞれの作業で、何を目的にしているのか、何故行っているのかと考えながら仕事を覚える訳ですから、色んな問題が見えてくる訳です。そこには業界として、なんでこんなやり方なのか?というものも含まれる訳です。
どんな翻訳会社に勤めるか、それも大切な選択肢の1つになるかもしれません。