翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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翻訳事典 2016年度版 発売

s翻訳事典2016

本日、アルクより「翻訳事典 2016年度版」が発売されました。

ここ数年、毎回どこかに関わらせていただいていますが、今回は、「翻訳業界スーパーガイド」の「実務翻訳編 コラム」に、「実務翻訳者を目指すあなたへのメッセージ」(p50-51)というタイトルで記事を執筆させていただきました。

掲載記事も興味深いものがたくさん。それに知っている翻訳者のお名前が多い。内容の濃い巻頭記事の越前敏弥さんのインタビュー記事に始まり、「プロ翻訳者の仕事場レポート」では、出版、実務、映像、ゲームの各翻訳で活躍される翻訳者さんたちの仕事環境が紹介されていて、自分の翻訳環境を構築する上で参考になること間違いなし。そしてワードマクロで有名な新田順也さんによる「翻訳者のための『パソコン選びのコツ』と『ソフトのプチカスタマイズ』3つの技」も、PC環境構築に役立ちそうです。特別企画の「翻訳勉強会&コミュニティレポート」の「コミュニティガイド」(p40)には、私が参加する翻訳勉強会「十人十色」と「東京ほんま会」が紹介されています。あと、目に留まったのが、以前、大阪の翻訳者の勉強会でWildLightを紹介してくれた国枝史朗さんがインタビュー記事「翻訳で活きる 人 ヒト ひと」に登場されていて、その内容に静かな感動を覚えました。翻訳者を目指された経緯と努力、そして翻訳に対する想いと気遣い、時間管理など、とても参考になります。

ご興味のある方は、お買い求めいただければと思います。

 


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名古屋翻訳者勉強会に行ってきた

1月18日(日)に開催されました名古屋翻訳者勉強会に行ってまいりました。遅くなりましたが、簡単なご報告です。

WildLightのデモをいくつかさせていただきました。いつもセミナーで会場の反応が良いのが用語抜き。WildLightがチェックツールだという印象が強いからかもしれませんね。実は文書加工、用語置換などにも使えるのです。

第59回JTFほんやく検定1級(日英、政経・社会)合格者の荊木 由紀さんの「ほんやく検定1級合格への道」のお話は、とても勉強になりました。私自身、あちこちの団体や企業、翻訳学校がやっている検定に、果たして市場価値があるのか?と疑問を感じていました。しかし、荊木さんのお話では、仕事の獲得やレートアップに繋がっているようす。つまり、日本翻訳連盟のほんやく検定は、市場での認知度があり、その検定制度が評価されているという事だと思います。

翻訳会社からの問合せが増えたり、新規取引翻訳会社とのスターティングレートを高く設定できたという事から考えると、自分の翻訳力の腕試しを兼ねて、ほんやく検定一級取得を目指すのは、将来的に安定した仕事獲得や高レートへシフトしていく意味でも、「あり」だと思いました。


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JTF翻訳ジャーナル No.275 2015年 1月/2月号公開

jtfjournal275

JTF翻訳ジャーナルWeb

日本翻訳連盟の「JTF翻訳ジャーナル」1/2月号が公開されました。

私のコーナー「翻訳横丁の表通り」

今号は翻訳祭特集号のため、私のコーナー「翻訳横丁の表通り」は、お休みです。

今号のお勧め記事

特集記事「第24回JTF翻訳祭」のセッションレポートが見逃せません。
また、遠田和子先生のJTFセミナー報告も読み応えがあります。

無料でお読み頂けますので、皆さん、是非、お気軽にアクセスしてお読み下さい。


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相手の「勝手」に動じない

世の中、翻訳エージェントは規模の大小に関係なくたくさんあるわけですが、それ故に翻訳者に対するエージェントの対応も様々で、それが翻訳者さん達を翻弄している現実があるようです。

取引実績もなく登録もしていないエージェントから突然の緊急案件打診と即返信を促すメールを受け取ったとか、取引するか否かを検討している段階のエージェントから契約書を送り付けられるとか、概ねビジネスルールを無視した一方的なエージェントの対応に、翻訳者側がドギマギしている話を、この一週間、耳に入ってきました。

本来のあるべき姿が分からない。だからどう対応すべきか判断できずに悶々とする。よく分かる心理なのですが、もっとビジネスとして割り切って思考する事が大切だと思います(個人事業主なのですから)。

双方の合意が形成されていない相手側の一方的な行為に対して、決して動じる必要はないです。冷静にビジネスにおける自己の判断基準に照らし合わせて行動を決める癖をつける事が大切。多分、その判断基準を持っていなかったり、考えた事もなかったりするのが現実なのかもしれませんね。でも、それではダメですよ(個人事業主なのですから(笑))。

発注者、受注者という力関係をすぐ意識してしまう方が多いですが、基本は対等な立場です。そこを間違えると、この先、そんなエージェントとばかり取引することになってしまいます。仕事をして相互に利益を得られるWin-Winな関係を築けるエージェントと巡り会い、良い仕事をするためには、そこの考え方をしっかりと心に据える必要があると思います。

よく考えて欲しいのです。あなたはどんなエージェントと仕事をしたいですか?

その答えから、先に挙げたエージェントの対応を判断すれば、相手が取るに足りるエージェントなのか、どういう反応をすべきなのかが自ずと分かると思うのです。

お友達シリーズ的な意識と自分の甘えは捨てて、ビジネス然とした意識で物事を見て欲しいものだと思いました。


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2015年を迎えて

みなさま、あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞ、宜しくお願いいたします。

2015年を迎え、今年も目標を掲げたいと思います。

今年の三本柱ですが、今年は私の本業に大きな変化があるため、なかなか業界活動へリソースを割けなくなると予測しています。つまり、あまり表へ出て行けない状態になるだろうと思うのです。そういう背景を鑑み、「WildLight」「ツール開発」「東京ほんま会」を三本柱として活動します。また、一昨年来温めている企画を、裏ミッションとして今年は達成させたいと思います。

1) WildLight

昨年は、WildLightを御紹介する機会を多くいただきました。広島・大阪でもデモをさせていただいたり、某社の社内セミナーとして開催していただきました。今年も初っ端から名古屋での説明会や東京でのセミナー開催、そして初体験となるサンフレアアカデミーさんでのオープンスクールのクラスと、続々と御依頼をいただいています。印象として、これから WildLight が定着していく感じがあるため、昨年で終了としていた WildLight 開発を、今年一年も継続して手掛けて行きます。なお、私の WildLight のセミナーは、ツールの使い方だけを説明するものではなく、翻訳のヒューマンエラーと品質保証(品質チェック)の話を軸とし、その実践オプションとして WildLight を紹介すると言うスタイルで今後も進める予定です。

2) ツール開発

昨年からちょこちょこと触っている AutoHotKey を使ったツール開発を進めようと考えています。但し、あくまでも WildLight の補助ツールを主体とし、自分の実務上必要なツールを開発して公開するというスタイルで進めます。リソースをそれほど割くつもりはありません。

3) 東京ほんま会

昨年下期からアドバイザーとして参加させて頂いている「東京ほんま会」ですが、勉強会やセミナーの週末開催が多く、私のような勤め人には協力し易い会であるという事と、ツールに主眼を置いた勉強会という性質から、私の知識や WildLight 等のツールで協力できる可能性が高いため、今年一年、東京ほんま会に軸足を置いて活動していこうと考えています。

今年は、ゆるゆると業界活動を行っていきますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。