翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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品格

電話の応対やメールの文面、そういったものから相手の品格、ひいてはその個人が所属する組織の品格が判断されてしまう。

自分が電話したり、メールした相手の反応から、そんなことを感じたことはありませんか?

お客様にしろ取引先にしろ、全てが大切なビジネスパートナー。初めての問い合わせ相手だって、将来の潜在的顧客かもしれないのですから、相手の身になった丁寧な対応をするのは大切でしょう。

組織で考えると、対外的な窓口となる人材の選択には特に注意が必要でしょうし、然るべき教育を継続的に行う必要がありますね。

みなさんは大丈夫ですか?(自責の念に駆られつつ・・・)


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JTF翻訳ジャーナル No.282 / 2016年 3月/4月号公開


JTFジャーナルWeb

日本翻訳連盟の「JTFジャーナル」 3/4月号が公開されました。

今号の特集記事「機械翻訳の国家戦略」は、なかなか読み応えがあります。また、ミニアンケートの結果も現状を知るのに役立つでしょう。

高橋聡さんのコーナー「フリースタイル、翻訳ライフ」では、我ら翻訳勉強会「十人十色」の井口富美子さんが寄稿されています。

無料でお読みいただけますので、どうぞ、お気軽にダウンロードしてお読みください。


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翻訳発注は年度末を避けるべし

年度末が近づくと、あちらこちらで道路工事の光景を見かけるようになります。予算を使い切るための追い込み工事なのかどうかは不明ですが、翻訳業界も同様に年度末になると繁忙期に入ります。

私の感覚では、通常は翻訳会社に登録される翻訳者のうち、トップ5~10%くらいで翻訳案件は回っているのではないかと思うのですが、この繁忙期になると、日頃依頼を掛けないような翻訳者に仕事を依頼するようになるようです。

そうすると何が起きるのか?

それでなくても品質のばらつきが大きい翻訳会社の翻訳品質が、さらに大幅に振れるようになります。呆れるような品質の翻訳物が平気で納品されてくるようです。つまり、翻訳依頼することが分かっているのであれば、2~3月の年度末や長期連休前の翻訳繁忙期を避けて計画した方がいいということになります。

そもそも繁忙期には、いろいろなことにしわ寄せがいきます。翻訳会社は稼ぎ時だから無理をして受注を取り付けようとしますし、翻訳者へは無理な納期で仕事を依頼しようとします。そして社内へも無理を強いて短納期対応していくわけです。遅くとも3月末日の納品・検収が必須で納期延長できない案件ばかりなのに、(残った予算額を使い切ろうと)意外と大きな案件が多い状況になりますから、その負荷は相当なものでしょう。

納期短縮で一番影響を受けるものは何か?
それは間違いなく「品質」です。

納期短縮へ対応するためには稼働時間を延ばすか、「翻訳をする時間」「チェックをする時間」を短くするくらいしか対応方法はないでしょう。多くは稼働時間を延ばして対応されるのでしょうが、例えば自分の体力と精神力を超えた無理な仕事の受け方をすると、それは疲労につながり、集中力へ影響を与え、そして翻訳の品質へ影響を与えます。翻訳会社の中では無理な時間外労働で同様の状況になるでしょうし、時にチェックの間引きをするなどの対応をしているケースもあるでしょう。少なくとも、この時期に納品される翻訳物の質を見ていると、通常時とは違い「何かを手抜きしている、どこかに無理している」と判断せざるを得ない翻訳物を多く目にしますから、この推測は間違っていないでしょう。

翻訳を依頼するクライアント企業は、質の良い翻訳物が欲しいなら、計画性を持って依頼をすることを心掛けた方がいいです。さもないと、同じお金を払うのに、質の低い翻訳物を手にすることになるでしょう。


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SFAオープンスクール終了

  2月27日にサン・フレアアカデミーで開催されたオープンスクールで「WildLight初級セミナー」を行いました。昨年より参加者が減ることなく、21名もの方に出席いただきました。ありがとうございました。

今回は昨年の反省を踏まえ、WildLightの説明に集中する形を取りましたので、何に使えるか?をイメージし易かったのではないかと思います。

WildLightは、基本的に「検索」「置換」「コメント付け」「ワイルドカード」「特殊コマンド」の五つを上手く構成して、ワードに自動で仕事をさせるツールです。それらをどう組み合わせて「自分のしたい処理をさせるか」「どういう考えに基づいて、その処理結果のスタイルを決めるか?」は、中上級コースになります。(東京ほんま会が主に取り扱います。)

セミナーでは、WildLightの開発動機を「汎用性の高い翻訳チェックツールが欲しかった」からだとお話ししました。しかし、何故、検索・置換機能で実現しようと考えたかは説明していません。ツール開発の前に、翻訳者の能力伸長を殺さず「翻訳者がひとり完結で行える翻訳チェック」の「精度」と「質」を向上させるには、どのような方法が良いか?を検討し、その結果から「Easy to Notice」という方法に決定しました。WildLightは、その考えを具現化する方法として開発に着手し、その結果、検索・置換機能を選択したのです。

ツールにはそれぞれ、特性があります。得手不得手があります。また、そのツールがそういうスタイルになった理由が必ずあります。そういったものをちゃんと理解して、自分の目的に合ったツールを使いたいものです。


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タッチタイピング

先日、日本翻訳連盟が主催する翻訳支援ツール説明会に参加してきた。その中のお題にキーボード練習法というのがあったのだが、キー入力を鍛えるという点で、とても有効な練習法だと思った。

キーボード入力は、翻訳者にとって避けては通れない必須技能だと思うが、故にタッチタイピングは「出来て当たり前」だと思っていた。ところが、しんハム氏が2015年10月に行った翻訳者アンケートによれば、「できない」と答えた方が7%、「一応できる」と少し自信の無い方を含めると30%にもなって、少々驚いた結果になっている。

キーボード入力は、翻訳の効率を考えると、「正確に間違いなく」「速く」打てるに越したことはない。また、翻訳中の思考を妨げない程度の習熟度が必要だと思う。

タッチタイピングを習得するには、いろいろなアプローチがあるようだが、私がどのような方法を採ったか記憶にない。パソコン通信時代のチャットがトレーニングの場だったように思う。ただ、この時は「文字が入力される」事が目的であったため、運指に余り気を遣っておらず、時にいい加減で変な手癖を付けることになってしまった。

昔、日本翻訳連盟でセミナーをさせていただいた時にも言及したのだが、ミスタイプといったポカミス/作業ミスの類は、問題が発生したものを後で見付けて潰すのではなく、最初から発生させない対策アプローチを取るべきであるとお話しした。スペルミスやミスタイプも、間違って打鍵したものを修正するという発想ではなく、最初からミスタイプしないアプローチが必要となる。

私がセミナーで紹介した我流のミスタイプ対策は、単語単位でそのスペルの打鍵パターンを身体の動作記憶に定着させるというアプローチだった。これは、単語のスペルを(単語の発音とともに)一文字づつ脳内で意識して打鍵し、ミスなく正しい打鍵パターンを繰り返すことで身体に覚えさせる。翻訳の作業自体がトレーニングとなるので、改めて練習する時間を必要とせず、また、スペルを覚えられて一石二鳥だった。この方法は「文字が入力される」ことよりも「正しく正確に入力する」ことに主眼を置いた方法なので、上述した「手癖」を治す良い方法になった。

この方法を繰り返していると、入力しようとする単語を脳内で発音しながら打鍵パターンを再生して入力するようなイメージになっていくのだが、そこで仮にミスタイプを起こすと、違和感となって分かるようになる。この方法は、特に簡単な単語ほど有効に働く(長い単語は自ずと確認しながら慎重に入力するので、ミスは発生しづらい)。

キーボード入力は「技能」なので、反復練習しか習得する方法はない。「正確に間違いなく」「速く」打てるタッチタイピングを習得するには、先ずは指のホームポジションを覚え、(キーボードを見ることなく)正しい指でキーを押す練習が必要不可欠に思う。日々のキー入力で面倒がらず、基本に沿った運指で入力するだけで、その後の結果が大きく変わってくると思う。タッチタイピングをまだ習得していないという方は、今日からでも意識して入力してみては如何だろうか?

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【2016/02/25 13:00追記】

さて、私のブログに触発されて高橋聡さんが「# タイピングの話」という記事をブログにアップされましたので、私のブログ記事にも少し追記しておきます。

私は昔からローマ字入力です。「なぜ、かな入力にしなかったのか?」という疑問が残ると思います。高橋さんが書かれているとおり、

「かな入力のほうが打鍵数が少なくて効率的」

と私も考えていますが、タッチタイピングを本格的に意識してキーボードを触り始めた若き頃、私はアメリカ赴任を目指していたという事もあり、頭の中は英文ありきだったんです。つまり、ふたつのキー入力パターンを覚えることは非効率だと考え、英文も日本語もある程度効率的に入力できる折衷案として、必然的にローマ字入力を選択したのですね。

在米中はもっと効率的に入力できないか?とDvorak配列などにも手を出し、東芝dynabook用のフリーソフトウェアを公開したりしましたが、結局、頭で意識せずとも入力できるQWERTY配列によるローマ字入力から離れられなかったのが事実です。何としてもマスターするという意識が低かったのですね。40歳を超えた頃、携帯電話のポケベル入力方式を必死でマスターし、キーを見なくてもメールが打てるほどになっていたのですから、結局、新しいキーボード配列や入力方式を学ぶには、どれだけ必要に迫られ、必死になるかというところに尽きるのだと思います。

タッチタイピングも、翻訳者には必須である…という強い意識を持って取り組む。そこだろうなと思います。