翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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値引き

値引きをしたことはありますか? どういうシチュエーションで? どれくらい? そして「なぜ」?

「値引き」の考え方にはいろいろあるでしょうが、私はこんな風に考えています。

値引き額(数字)の意味をどう捉えるかで、考え方は変わってくると思うのですが、多分、普通の感覚としては、これから稼ぎ出す報酬を減らすことだから、もともとないものを減らすだけのことでしょ?と思うのではないでしょうか? でも、そう考えてしまうと値引きという行為が受動的なものになってしまうように思うのです。

値引きする金額の元手は何か?を考えると、ボンヤリした値引きという行為がくっきりとしてくるのですが、それをイメージするために例として、報酬を受け取り、そこから幾ばくかをお金を返すことを値引き行為としてイメージしてみましょう。翻訳物を納品するときに、値引きとして現金を添えて納めるというイメージです。

そんなイメージをしてみると、「値引き」って、気軽な感じで安易にホイホイとできる行為には感じられなくなります。値引きって、お客様(翻訳会社含む)にお金を払っているのと同じなんです。払う側の視点で考えると、得た報酬から幾ばくかのお金を使っていることと同じですね。

さて、何にお金を使っているのか?

そこを考えないとダメだと思うんです。「値引きとは投資である」と私は常々言っているのですが、何を目的とした投資なのか、どういう投資対効果を期待しているのか?を考える必要があると思います。そういう検討があった上で、値引きすべきか否かを判断することになります。

顧客から値引きを迫られたら、その投資は何を目的とし、どういうリターンを期待するのかを考え、拒否するのか受け容れるのか、はたまたリターンを増やすために相手と条件をさらに交渉するのか、そんなことを判断することになります。つまり、ハッキリしない理由(感覚)で値引きに応じるなんて、やってはならないことです。ちゃんと目的と効果を理解した上で判断しましょう。

時々、「知人だから」「友達だから」という理由で値引きをする話を聞きますが、ビジネスとして割り切って受けないことです。ビシネスでやっている以上、私情は持ち込まず、ちゃんと評価して判断しましょう。

 

 

気軽な気持ちで値引きに応じないこと。値引きする目的と理由を自分の中で明確にして、値引きに応じること。

 


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【速報】JTF翻訳祭詳細が発表になる

今年で25周年となる日本翻訳連盟のJTF翻訳祭の詳細プログラムが発表になりました。

25周年記念JTF翻訳祭プログラム

今年のプログラムは25周年に相応しい内容のセッションが準備されているようです。

特に注目は、映画の字幕翻訳で有名な戸田奈津子さんが講演されることです。映像翻訳に携わる方には見逃せない翻訳祭となりそうです。

また、今年の翻訳祭には久し振りに私も、セッション2 パネルディスカッションB「曲がり角を抜けて、ベテランへ」でパネリストとして登壇させていただきます。


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翻訳会社ホワイトリストが欲しい

「翻訳会社のブラックリストがあればいいのに。」

時々、耳にする言葉です。私もそういうリストが欲しいと思うひとりですが、実際に作れるか?というと、いろいろと問題を孕んでいて難しいでしょう。何しろ「この会社は気をつけろ」というネガティブな情報を公の場に公開するわけですか、法律的な問題も絡みそうです。

ならば、ホワイトリストを作っちゃえばいいのに!と思うのです。翻訳会社の評価項目を決め、それに基づいた評価を実際に取引のある翻訳者がして、スコア付けをする。ある基準スコアを満たす翻訳会社の情報を「この翻訳会社はこんな風に素晴らしい」という評価者のコメントとともにホワイトリストへ登録して公開する。情報の信頼性を担保するために評価した翻訳者の実名で登録する。褒められる翻訳会社から見ても、その翻訳者は特別な存在となるはず。他の翻訳者は、ホワイトリストを見て、登録された翻訳会社と安心して取引をする。

こういうホワイトリストシステムを、どこかの業界団体がやってくれると嬉しいですね。やはり、企業評価をするわけですから、そういった企業と利害関係にない団体がいいでしょう。そうなると、翻訳者のための業界団体に絞られてくるはずで、頭に浮かぶのは、[あの]団体でしょうか? 常日頃から、イベントやセミナーばっかりで、翻訳者利益を守るような活動が少ないと感じているので、このホワイトリストみたいなことをやってくれることを期待したいところです。


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【聴講】翻訳者のためのパソコン超入門

昨日(9月13日(日))行われた東京ほんま会の「翻訳者のためのパソコン超入門 東京でも基礎からわか~る ハードウェア・OS編セミナー」を聴講してきました。

講師は、大阪からお越しいただいた小林晋也さん(通称しんハムさん)です。

内容は、超入門というタイトルを超えた高度な内容が散りばめられていましたが、少なくとも「やっておくこと」という視点の情報も多く、充実したものと感じました。

講演内容の中で、ワードのnormal.dotmが肥大化して、ワードの立ち上げが遅くなるという話がされ、その対応策を紹介されていました。この方法については、拙者のWildLight ブログにまとめ記事をあげてありますので、ご参照ください。

Word の起動・終了が遅くなったら試してみること

セミナー後の懇親会は、とても久々に、熱く翻訳談議が繰り広げられ、翻訳クラスターの集まりに相応しい楽しい会になりました。


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JTF法人会員は下請法に従うように要請されている?

先日公開されたJTF日本翻訳ジャーナル No. 279 の特集記事「翻訳者の真実」に、以下のような記述があります。

現在の(自分の)取引先で消費税を支払わないのが、すべてJTF法人会員というのも不思議な話。

これを読んで、あれ?と思ったのです。実は、日本翻訳ジャーナル2008年1月/2月号に「下請法について」という記事が組まれており、当時のJTF副会長 野上員生さんが執筆されているのですが、その中に以下のような記述があるのです。

JTF においては、資本金の額にかかわらず、すべての法人会員に対し、個人翻訳者等との取引において下請法に従うよう要請していくことが先日の理事会で決定されました。

下請法上の親事業者は、資本金1千万円を超える企業が対象となります。しかし、JTFでは、資本金1千万円を下回り、下請法上の対象とならない法人会員に対しても、下請法に従うように要請するということを理事会で決めたとあるのです。したがって、JTF法人会員で(下請法にも影響する)消費税を支払わないような企業があるということは、ありえないはずなのです。(まぁ、要請レベルなので、そこまで言い切れませんが(笑))

これは一体、どういうことなのでしょうね?7年も前のことだから忘れ去られているのか、はたまた反故にしているのか。要請など一度もしていない…なんてことはないと信じたい。

どこの業界団体でも構いませんが、その団体の法人会員であれば、コンプライアンスに則した綺麗な取引が約束される…ということになれば、市場の翻訳者は競って、その団体の法人会員との取引を希望するはずです。そんな会員資格に高い条件を持たせた業界団体が登場してくれることを、切に願うばかりです。