翻訳横丁の裏路地

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翻訳料の決定方法の傾向

私の気まぐれなアンケートに22名もの方がお付き合い下さり、ありがとうございました(6/12日現在)。

また、Twitter を通して色々な情報を頂き、目から鱗の思いです。

結果(6/12途中経過)は、以下のようになりました。

翻訳者の方々、それに翻訳会社の方々にご回答頂いているので、少し設問を工夫すべきだったと思います(思いつきとテストでやったアンケートなので多少は仕方なし)。翻訳会社側の立場で投票しようとすると、多分「どちらもある」とせざるを得なかった可能性が高いと、後から考えて思いました。

とは言え、このデータからは、「原稿の分量」(原稿の文字数/word数)で翻訳料が決定される方法が、現在ではかなり主流になりつつある事が明らかです。

Twitter 経由で頂いたコメントには、以下のようなものがありましたので、ここに紹介いたします。

  • 和訳は原稿のワード数で、英訳は完成のワード数。和訳も英訳も、お値段は英語の単語数。
  • エージェント経由の場合、和訳も英訳も完成ベース。直接(or 半直接)受注時は原稿ベース。
  • 直接受注の場合はこちらから見積を出すので、その際双方が納得しやすい方式(原稿ベース)を提案しています。
  • 私のエージェントは出来上がり原稿(完成ベース)での文字数計算が殆どです。これだと、翻訳が出来上がってみないといくらかかるかわからないので、直受けの翻訳は元原稿の文字数で見積もりを出しています。
  • 仕上がりベース×1、時間ベース×1、残りは原稿ベース。私の唯一の出来上がりベースの取引先は「1枚」単位(200ワード/400字)です。
  • 自動でカウントできない原稿の場合、完成分量で 200words/400文字を1枚としてカウントするところが、(まだ)ある。
  • 方式が混じるのもめんどくさいから、従来型のところは原稿ベースに移行しにくい背景もある。

こうして見てみますと、やり方は様々で、結局取引先が決めたやり方に従って翻訳料金が決められていると言う事になります。また、業界標準と言われるような標準的な方法が存在する訳ではなく、大きな括りとして従来されている「完成分量方式」と、徐々に主流になりつつある「原稿分量方式」が存在しているという事のようです。

このデータは Google Document ととしてシェアしておりますので以下のURLからご利用ください。
翻訳料は原稿分量?完成分量?データ