翻訳支援ソフトを使っていると、マッチ率100%のものが、自動でどんどんと訳文に置き換えられて行く様は、壮観で一種、気持ち良ささえ感じる。
そう思います?
取り扱う文書の種類によるのは勿論ですが、私は怖くて仕方ありません。
言葉をデータとして照合してマッチしてる…だけであって、コンテキストがマッチしてるかどうかは分からない。
(なので100%マッチでも確定させない設定などを意識的にしてみる)
意識面で言えば、盲目的に信じるのではなく、常に疑いを持つと言う事が大切。
得てしてツールと言うものは、使っているうちに目的を見失い、ツールを使う事を目的にしてしまいがち。
「100%だからノーチェックでOK」なんて間違っても考えてはいけないと思います。(勿論扱う文書によります)
今一度、自分の意識を正す意味で書いてみました。
2011/06/29 7:16 午前
トラックバックの仕方がわからなかったのでコメントで。
そのあたりについて、昔、ブログに記事を書き、コメント欄でいろいろな話をしたことがあります(↓)。
「文脈に合わせて訳文を組みたてる」
http://buckeye.way-nifty.com/translator/2008/06/post_76cd.html
「TRADOSを使う理由・使わない理由」
http://buckeye.way-nifty.com/translator/2008/07/trados_c3aa.html
「一般産業翻訳と翻訳メモリ」
http://buckeye.way-nifty.com/translator/2008/07/post_2c2d.html
「翻訳メモリは文脈の読み取り・形成に悪影響を与えるか」
http://buckeye.way-nifty.com/translator/2008/07/post_6433.html
2011/06/29 7:42 午前
いつもコメントをありがとうございます。また、有益なリンク情報まで付けて頂き感謝です。
リンク先の情報は、翻訳者の方は必読です。私が翻訳者さんに説明する上で、どう説明すれば分かって貰えるか…と頭を悩ませていた事が、かなりスッキリと書かれていて、とても勉強になりました。
2011/06/29 8:48 午後
最近は、いわゆる100%マッチを超えるマッチ、「コンテキストまで含めたマッチ」と称する機能も出てきてますね。やってることは単純で、前後のセグメントが一致していたら、その真ん中のセグメントを「コンテキストまで一致」と見なすわけですね。発想としては面白いと思います(ご存じのとおり、私は本質的な「翻訳」の部分とは別に、こういう技術的な部分の進歩もけっして嫌いではないので)。ただ、そういう技術面での対応をいかにも万能そうに売り込むのはもういいかげんやめればいいのに、と思います。
2011/07/02 6:10 午前
コメントありがとうございます。
翻訳支援ソフトを高次元に使い熟されてる方からコメント頂けて感謝です。
コンテキストマッチですね。そのアルゴリズムなら、コンテキストまで合致している可能性が、かなり高くなりそうですね。
仰る通り、万能と言う誤解、または万能と言う誤認識が、とても危険だなぁと私も思うのです。
この点に関して、かなりしっかりした意識を持って使う事で、翻訳支援ソフト本来の利点を効果的に活用するよう努めたいと思いました。