翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


4件のコメント

100%マッチはマッチしてない

翻訳支援ソフトを使っていると、マッチ率100%のものが、自動でどんどんと訳文に置き換えられて行く様は、壮観で一種、気持ち良ささえ感じる。

そう思います?

取り扱う文書の種類によるのは勿論ですが、私は怖くて仕方ありません。

言葉をデータとして照合してマッチしてる…だけであって、コンテキストがマッチしてるかどうかは分からない。
(なので100%マッチでも確定させない設定などを意識的にしてみる)

意識面で言えば、盲目的に信じるのではなく、常に疑いを持つと言う事が大切。

得てしてツールと言うものは、使っているうちに目的を見失い、ツールを使う事を目的にしてしまいがち。

「100%だからノーチェックでOK」なんて間違っても考えてはいけないと思います。(勿論扱う文書によります)

今一度、自分の意識を正す意味で書いてみました。

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ソフトバンク株主総会に一般招待で行ってきた

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今日、東京国際フォーラムで行われたソフトバンク株式会社の第31回定期株主総会に行ってきました…と言っても、私はソフトバンクの株主ではありません。

Twitterで一般招待の募集へ応募して当選したのです。実は前回も応募したのですが、この度、念願かなっての参加となりました。私は今まで株主総会と言われるものに出た事がありませんので、人生初という事になります。

何故応募したのか?
それは、USTREAM による配信で孫正義社長のプレゼンは多く拝見していますが、現場での雰囲気はどうなのか?、USTREAMでは放送されない株主総会の質疑応答はどんな話がされているのか、一度、生で見聞きし、肌で感じてみたいと思っていたからです。

感想は、ソフトバンクの株主総会は「エンターティメント」だ、と言うこと。他は絶対にこんなやり方やこんな雰囲気ではない筈。

スティーブ・ジョブス氏のプレゼンの凄さは皆の認めるところですが、孫さんのプレゼンも素晴らしいと改めて思いました。緩急を付け、スピード感を与えた後の静寂とか、時にエモーショナルに強烈に語り掛ける。

プレゼンの上手さもあるのでしょうが、人を惹きつける何かが孫さんにはありますね。聞いているこちらが思わず涙でうるうるさせられるほど、感動させられる。株主(会場)との一体感みたいな感じもあり、なんだかとても不思議な感じを受けました。

質疑応答ではとても丁寧に誠実に返答されているのが印象的でした。「大ボラ」を潔く大ボラですと仰り、但し熱く強い想いがあると仰る。こういう所が魅力になってるのでしょう。

会場でしか感じ取れないものが多く有り、参加出来て良かったと思います。

ただ、全てが孫正義氏の能力と魅力で成り立っている様に思えてなりません。株主の質問に後継者問題が出ていましたが、孫さんの後の経営者では多分、同じスタイルにはならない。その時にソフトバンクの真価が問われるのかもしれません。

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追記6/24
一般招待で参加された人達の年齢層、性別は様々。女性も多く、また、学生さんのような若い方達も多く参加されていました。株主総会が進むに連れ、寝てしまっている若い人も見受けられました。一般参加ですので、目的は人それぞれなのでしょう。私はやはり経営数字の説明部分や事業展開の話には、興味を持って拝聴しました。

 


チャンスに逃げず、立ち向かうという事

あるクライアントの元担当者A君とは、今は直接的な業務の繋がりは無くなったものの、事ある毎に英語の質問を受け、それに対してやりとりをするという仲なのだが、先日、同様に英語の質問を電話で受けている時の事だった。

「海外からくるお客様の前で業務の説明プレゼンを英語でやらないかって所長に言われて断っちゃいましたよ」とA君がポロリと漏らす。

それを聞いて、え!?…と思った訳です。

そもそも、所長クラスから直接指名で来た話を何故に断ったのか?
そんな指名を得る機会は多いわけではない。上にアピールできる大きなチャンスでもある。

彼にとって、そんなに高いハードルなのか?と思い、その後、あれこれと経緯話を聞き、そして彼の TOEIC スコアを聞いてみれば、一昔前の海外赴任経験者レベル。それを聞いて「多少ハードルは高いものの出来ないレベルぢゃ全然ない」と思ったのです。それに英語質問のやりとりで彼のレベルもなんとなく把握していた事と、そういうプレゼンは山の数ほど私自身がこなしてきたので、どの程度のレベルが要求されるのかも分かっていたから、「彼なら出来る」と踏んだわけです。

大きなお世話ながら彼に考え直すように説得しました。

  • 君なら問題なくできるレベルだと考える事。また、そんなに高いハードルではない事。
  • 日々の業務の中で、こんな変化はチャンスと考えるべきである。一生、今の仕事を続ける気か?
  • 上手くいっても失敗しても、人生初めて英語で海外顧客の前でプレゼンをしたという経験は変わらない。
  • その経験したという事が重要で、そこから更に次の事、新しい事が見えてくる。これがきっかけで、10年20年後に全然違う仕事をしている事になるかもしれない。
  • この仕事を断ったままだと、この先、所長から指名されるなんて事は二度とない。自分で門を閉ざす事になる。絶対無理なハードルなら仕方がないが、少し高いと思うレベルならば食らい付け!

大体、こんな趣旨の事を彼に話し、その場は電話を切りました。

人間、日々の繰り返しをしていると、異質なものが入ってくると拒絶する傾向があります。でも、それでは人生が回っていかない。ずっとそこに留まったままになる。いいえ、その状態が維持される訳ではなく、少しづつ精神面も含め悪化していくものです。

変化こそ、チャンスです。人生切り開くチャンスです。そう思って立ち向かうべきだと私は思います。

彼が何故断ったのか?、表向きは「英語に自信がない」というものでしたが真意は分かりません。「怖い」とか「面倒」とか色々考えて「変化」を拒んだのかもしれません。あるいは、失敗する事を恐れるがあまりに断ったのかもしれません。

今日(日付は昨日になるか)、たまたま観ていた「高校生レストラン」と言うドラマの中で先生が最後に言った言葉。

「負けて勝つ」

まさしく、これです。「負けた事に負けない」、負けた事をきっかけに次の一歩へ繋げる。だから、失敗したっていい、駄目でもともと精神でチャンスに立ち向かっていくべきです。

以前、通訳者さん達が通訳者になった経緯などを話す USTREAM 放送があり、その中で彼女達が言っていた言葉がとても印象的に記憶に残っています。

「当たって砕けてもいいから、多少レベルの高い仕事でも、仕事を取って、出来るだけの準備をして立ち向かう。そこで失敗して落ち込んでも、その経験を経ないと分からない事が山ほどある。そこで分かった自分の欠点を埋めるべく、また努力が出来るし、頑張ればいい」

概ね、こんな趣旨の事を話されていました。本当にその通りだと思います。何か少しでも違った明日を夢見るならば、少しでも自分の人生を心豊かなものにしたいならば、失敗なんて気にしないで、チャンスに敏感に反応して取り込んでいく。そういう意識が大切だと思います。

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上述の彼の顛末ですが、翌朝に電話を貰い、「仕事を受ける」と所長に話をしたと連絡を貰いました。そして一週間の準備期間の後、本番を迎え、無事に大役を果たしたようです。顛末記のメールを貰いましたが、顧客から質問が出された程、彼のプレゼンは伝わっていた様子。それに答えられない場面でも所長から「経験だから」と温かい言葉と共にサポートを貰えたようです。「この仕事を受けて良かったです」という言葉で締めくくられた彼のメールを読んで、本当に良かったと思いました。きっと、彼の中で何かが変わったものと思います。ちなみに、彼の作成したプレゼン資料と原稿は、私の方でもチェック/修正に協力させてもらいました。


翻訳料の決定方法の傾向

私の気まぐれなアンケートに22名もの方がお付き合い下さり、ありがとうございました(6/12日現在)。

また、Twitter を通して色々な情報を頂き、目から鱗の思いです。

結果(6/12途中経過)は、以下のようになりました。

翻訳者の方々、それに翻訳会社の方々にご回答頂いているので、少し設問を工夫すべきだったと思います(思いつきとテストでやったアンケートなので多少は仕方なし)。翻訳会社側の立場で投票しようとすると、多分「どちらもある」とせざるを得なかった可能性が高いと、後から考えて思いました。

とは言え、このデータからは、「原稿の分量」(原稿の文字数/word数)で翻訳料が決定される方法が、現在ではかなり主流になりつつある事が明らかです。

Twitter 経由で頂いたコメントには、以下のようなものがありましたので、ここに紹介いたします。

  • 和訳は原稿のワード数で、英訳は完成のワード数。和訳も英訳も、お値段は英語の単語数。
  • エージェント経由の場合、和訳も英訳も完成ベース。直接(or 半直接)受注時は原稿ベース。
  • 直接受注の場合はこちらから見積を出すので、その際双方が納得しやすい方式(原稿ベース)を提案しています。
  • 私のエージェントは出来上がり原稿(完成ベース)での文字数計算が殆どです。これだと、翻訳が出来上がってみないといくらかかるかわからないので、直受けの翻訳は元原稿の文字数で見積もりを出しています。
  • 仕上がりベース×1、時間ベース×1、残りは原稿ベース。私の唯一の出来上がりベースの取引先は「1枚」単位(200ワード/400字)です。
  • 自動でカウントできない原稿の場合、完成分量で 200words/400文字を1枚としてカウントするところが、(まだ)ある。
  • 方式が混じるのもめんどくさいから、従来型のところは原稿ベースに移行しにくい背景もある。

こうして見てみますと、やり方は様々で、結局取引先が決めたやり方に従って翻訳料金が決められていると言う事になります。また、業界標準と言われるような標準的な方法が存在する訳ではなく、大きな括りとして従来されている「完成分量方式」と、徐々に主流になりつつある「原稿分量方式」が存在しているという事のようです。

このデータは Google Document ととしてシェアしておりますので以下のURLからご利用ください。
翻訳料は原稿分量?完成分量?データ


[アンケート]貴方の翻訳料は何ベースで支払を受けてますか?

以前から知りたいと思っていた事は、翻訳料の支払いが何をベースにされているのかという事です。
その実際はどうなのかをとても知りたいと思っていました。

まだ、電子ファイルではなく、紙情報で翻訳を行っていた時代には、翻訳後の完成分量で費用支払いがされ、英訳ならば 200words を1枚、日本語ならば 400文字で1枚とカウントして費用支払いがされていたのだと聞いています。その後、IT関連の翻訳において電子ファイルによる翻訳が進み、原稿の文字数/ワード数をベースとして翻訳料が決定される方法が使われ始め、段々と主流になってきていると認識しています。

ただ、実際のところはどうなの?…というのが私の素朴な疑問なのです。

私個人的には原稿分量による翻訳料の決定の方が良いと考えています。
それは、翻訳完成分量での翻訳料の決定方法には以下のような問題があると考える為です。

  • 無用に冗長な英文にしてワード数を稼ぐようなやり方をする翻訳者が見受けられる。←翻訳の質を無視している。
  • 実力ある翻訳者は、簡潔明瞭な英文となり、仕上り分量が少なくなる傾向で割りを食う。←実力に反比例した報酬制度ではないのか?

また、原稿分量による翻訳料を決定する方法ですと以下のようなメリットがあります。

  • 依頼する側/される側にとって明確で分かり易い料金体系になる。←出来てみるまで価格が分からないという事がなくなる。
  • 見積=支払額となるため、作業開始前の見積もり作業と完成してからの計数作業を1度で終わらせられ、作業効率が上がる。

ここのブログではアンケートを取るシステムがあるのを知ったので、この機会にこの件に関してアンケートを取ってみようと思い立ちました。

翻訳者の皆さま、翻訳会社の関係者の皆さま、以下のリンクからアンケートにご協力ください。
貴方の翻訳料は何ベースで支払を受けてますか?

*翻訳会社の方は、翻訳者さんへの支払いをどちらのベースでやっているかと設問を置き換えてご回答下さい。
*既に回答を頂きました皆様、ご協力ありがとうございました。