翻訳横丁の裏路地

We can do anything we want to do if we stick to it long enough.


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今更のSDL XLIFF Converter for MS Office

Trados 案件は以前から取扱っているのですが、最近、WildLight を使って処理できないかなぁとググったのがきっかけで、SDL XLIFF Converter が手放せないツールになってしまいました。(そもそも WildLight を持ち出す事自体がナンセンスなのですが(笑))

SDL XLIFF Converter for MS Office

これは、Tradosのバイリンガルファイルをワードやエクセルに変換してくれるありがたいツール。簡単に言えば、対訳表みたいなものができる訳です。一旦、ワードになってしまえば、あれこれと WildLight で処理できるので重宝しているんですね。そして、未だやった事はないですが、変換したワードファイルからバイリンガルファイルへ戻せるらしいのです。そうなると、色々と便利な事が出てきますよね。

先日お会いした Trados使いの方がご存知なかったので、ブログ記事にしておきました。

 


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出たね、通訳翻訳ジャーナル 2014年7月号

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通訳翻訳ジャーナル7月号が発売になりましたね。

「通訳者・翻訳者の収入&料金」ととても気になる記事があるので、購入しなくちゃ!(笑)

私もどこかのページで関わっています(笑)
分かるかな〜??

(日頃からの私の言動を知っている人には簡単過ぎますね)

 


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チェックシートは品質保証にあらず

5月某日某社にて WildLight 社内セミナーをさせていただきました。その時に「おまけ」として話した「チェックシートは品質保証にあらず」をここでも紹介します。

チェックシートは品質保証にならず品質問題が発生すると「チェック(マーク)をつけよう」とか「チェックシートにしてチェックさせよう」という発言をする人を良く見かけます。あたかもそれが品質対策の一般常識のような勢いで、まことしやかに登場する「チェックシート」ですが、私は品質対策として期待通りには機能しない代物と考えています。

人間には、規則的連続動作を繰り返すことで、無意識でも同じ作業を繰り返し行うことができる「手続き記憶」の能力があり、製造業のポカミス対策では、その能力を利用した方法を行っています。例えば、複数箇所のビス(Screw)締め作業の場合、「ビス締め忘れ」(ポカミス)を防止する手段として、ビス締め順番を決め、その順番に沿って作業をするという指示を作業手順に盛り込みます。これは、作業実施者がその決められた順番で繰り返し作業する事で、その作業手順が手続き記憶として記憶され、積極的に意識をしなくても(無意識でも)決められた作業手順通りに作業が行えるようになります。ここで重要なのは、もし、作業している中で1本のビスを忘れてしまった場合、手続き記憶との不整合が発生し、作業実施者にはその部品忘れ、作業忘れが「違和感」として認識できるという点です。つまり、かなりの確率で自分のミスを自己検出できることになります。

この手続き記憶が、チェックシートにはマイナスに働きます。チェックシートの目的は、何かを「確認」し、その証拠を「記録」することですが、そのフローを大まかに書いてみると以下のようになるでしょう。

  1. チェックシート確認項目を読み、理解する
  2. 確認する(チェックする)
  3. 結果をチェックシートに記録する(レ点を付ける)

このフローの中で、手続き記憶が関わるのは3のみです。1と2は精神的プロセスなので肉体的動作を伴わず、手続き記憶として記憶に定着しません。また、精神的プロセスを必要とする作業項目は人間の意識に高く依存していて、人間が意識的に思い出し、また意識的にそれを脳内で実施しない限り簡単に欠落してしまいます。つまり、無意識に動作完結する物理的作業と、継続的意識を必要とする精神的プロセス作業が混在していることが、チェックシートの品質保証上の意味をぐらつかせていると考えるのです。

トラブル発生直後のチェックシート(チェックマーク付け)追加は、問題が新鮮であるが故に意識面で緊張を与えるため、その緊張が緩和されるまでの間、精神的プロセス作業は正しく再現され品質保証の効果を示します。しかし、その緊張が途切れた時、手続き記憶された物理的動作は継続されるものの、精神的プロセス作業は行われなくなるのです。現象として何が起こるか? それは、確認行為がされていないのに、チェックシートにレ点がついているものが出てくるということです。つまり、作業実施者の頭の中では「チェックシートへレ点をつける作業」に置き換わってしまったということです。

このような背景から、品質保証のために「チェックシートを実施する(チェックマークを付ける)」という発想はとても安易ですし、余計な作業工数が増える割に効果が無いことになります。

ただし「チェックシートにする」目的が、検査・確認する項目が標準化されておらず、それらをリスト化し明文化するのであれば、話は違います。「チェック内容とその基準が明確に指示されていない」という問題への対策となりますから、 品質保証上、重要となります。(ただ、チェックシートじゃなく、作業手順書で良いわけです)

さて、ここまで書いてしまうと、「チェックシートなんてやったって、品質が良くなる訳じゃないんだから、やらないよ!」という話をされてしまいそうですが、チェックシートには「記録」の意味があります。品質管理上の「エビデンス」という位置付けが大きいです。ISOや社内規程の要求事項として「品質記録」に位置付けられている場合は、品質管理上、必要です。

要は「チェックシート」もツールですので、その目的が何か?を正しく理解し、その目的に合った正しい使い方をすることが大切です。少なくとも「品質を良くするためにチェックシートにチェックマーク付けさせて…」という、ツールの特性と目的がアンマッチな発想だけは、避けたいものです。


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JTF翻訳ジャーナル No.271 2014年5月/6月号公開

日本翻訳連盟の「JTF翻訳ジャーナル」5/6月号が公開されました。

今号の私のコーナーは、オーストラリア在住の石亀 豪さんです。「インハウス経験がくれたもの」というタイトルで執筆頂きました。

皆さん、是非、お気軽にアクセスしてお読み下さい。

JTF翻訳ジャーナルWeb


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翻訳単価と消費税の取り扱いはどうなったのか? [アンケート結果]

消費税増税のタイミングで開始したアンケート「4月から貴方の翻訳単価と消費税の取り扱いはどうなった?」ですが、投票を先週末に終了し、結果が出ましたのでご報告いたします。

アンケート結果:

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注意事項)

  • IPアドレスチェックによる複数投票の禁止機能を使いました。
  • ひとりで複数選択可能としてアンケートしました。
  • 投票した人が、本当に翻訳者かどうかの確認はできません。
  • 数字は「投票数」であって「翻訳会社数」ではありません。

上記のようなデータになりました。

イメージとして、この消費増税後に「外税」に移行したエージェントが多いようです。「連絡なし」を除外し、かつ「その他」を内容から判断して加算した数字で見ると、4月時点で外税と回答された投票数は全体の 61.4% と高い比率を示しています。そのうち7割が今回の消費税増税のタイミングで外税へ移行している事になります。内税継続、もしくは内税移行で消費税増税分を正しく転嫁されたケースが 21.6%。つまり、83.0% が消費税増税の転嫁を正しく受けられるケースのようです。

一方で、以下のような法律違反を疑われる発言がされているようです。

  1.  「内税のままで、内税単価はそのままだった。」→消費税増税分の転嫁がされない「買い叩き」のケース(当ブログ記事「消費税増税:大丈夫か?こんな翻訳会社」を参照にされたし)
  2. 「消費税の支払いは不明だったが、内税へ移行し、単価は変更なかった。」→同上
  3.  「消費税は支払えないと言われた。」→消費税支払拒否(当ブログ記事「消費税価格転嫁等総合相談センターへ相談した」を参照にされたし)
  4. 「内税から外税へ移行したが、そのついでに本体価格が引き下げられた。」(その他にあった内容)→これも「買い叩き」です。

まだ連絡がない翻訳会社があるものの、増税分を適正に転嫁する形で連絡をしている翻訳会社が多いようで、少し安心する一方で、上記のような転嫁・支払いを拒む翻訳会社も少なからずあるようです。こういう悪質な翻訳会社との取引関係を見直す良いタイミングだと思います。少なくとも、今回のアンケートデータをご覧頂いて分かる通り、適正対応する翻訳会社が圧倒的に多く存在するという事です。つまり、上記のような悪質な対応をする会社とは取引を止め、正しく対応する翻訳会社との取引にシフトしていくのが良いと思います。

どうか、このデータをお役立て下さい。